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Ubiquiti 製品開発秘話:UniFi世界への第一歩、「Dream Router」の誕生ストーリー。


Dream Routerは、UniFi初心者向けのコンソールとして、洗練された外観とバランスの取れた構造・性能を備えています。

Ubiquiti製品の特徴の一つとして、真っ白な外観でありながら、市販のWi-Fiルーターによく見られるアンテナが突き出したデザインとは全く異なり、ころんと手のひらサイズのUniFi Dream Router(ユニファイ ドリーム ルーター)は、まるでオブジェのようにも見えるかもしれません。

しかしながら、Ubiquitiが2022年に発売したDream Router(UDR)は、実はWi-Fi 6 AP、ルーター、スイッチがオールインワンになったデバイスであります。UniFi世界への第一歩としては最適な製品と定義されています。

プロダクトデザイナーのSpencerによれば、「UDRは、ビジネスから一般家庭へ拡大し、UniFiのエコシステムへの参入障壁を下げるための重要なマイルストーンだと思います。」

UDRは、UniFi NetworkとUniFi Protectアプリケーションを利用して、ネットワークと監視カメラシステムを手軽な価格で構築できるため、ユーザーにとって汎用性があると評価されています。

「存在を感じさせない」製品を作りたい。

UDRを初めて見た人は、きっとそのコンパクトさとインテリアに溶け込むデザインに魅了されるだろう。

「開発の最初から見た目のインパクトを最小限にするため、デスクトップ製品として設定しました。なので、机面との接触面積を可能な限り小さく抑えました。一番理想的なのは、ユーザーが製品自体の存在感を全く感じず、お家に自然に溶け込むような状態です。」Spencerは言いました。

デザインスケッチの当初、実際には数え切れないほどのバージョンや形状、サイズがあったが、最終的には先代のDream Machine(UDM)の形状やサイズに似た円筒形に落ち着きました。 一般的にはネットワークスイッチといえば四角形というイメージが強かったが、円形にすることでデスクトップ上のスペースを節約できるだけでなく、表面に冷却用の穴を設けることなくエアフローを下方向に流すこともできます。

また、UDRのデザインは、UniFiの製品ということが一目で分かるように、Ubiquitiの一貫したシンプルなデザインのトーンを踏襲しています。
表面にはリアルタイムネットワークの情報を確認できる画面が搭載され、上部のLEDはUbiquitiの代表色であるブルーで照らして、背面にはPoEポートやSDカードスロットが搭載されます。

外見上、UDRはUbiquitiの代表カラーであるブルーとホワイトを基調として、ポートもシンプルなインターフェースデザインとなっています。

「まるでUFOのようで、Ubiquitiの代表的な製品アクセスポイントがスイッチの上部に着陸しているような感じですね。」とSpencerは言いました。

性能と構造デザインの両立、開発から量産までの課題が山積み。

オールインワンの製品で、かつエントリー機という定位があるため、デザインと性能を両立させるだけではなく、様々な利用シーンを考慮する必要がありました。そのため、開発から量産まで長い時間がかかりまして、何度も仕様が調整されました。

プロダクトデザイナーのWilliamによると、当初のUDRの仕様は、実は前世代のUDMと同じようなものに設定されていました。しかし、研究開発の過程では、ユーザーが必要とするであろう仕様や機能にさらに要素を加えながら、常に改良が加えられていました。

「それは、Ubiquitiの一貫したワークスタイルですね。より良いユーザー体験を提供できれば、どんなに時間がかかっても改善していきます。」

UDMと比較すると、UDRの最も大きな違いは、表面にLCM画面が追加されたことです。そして2つのPoEポート、内蔵SSD、拡張可能なストレージスペースも追加され増田。 限られた空間にこれだけの機能を詰め込むのは、構造設計やレイアウト設計にとって大きなチャレンジでした。

最高のユーザー体験を実現するため、UDRは液晶画面とPoEポートが搭載されます。
そのため、構造設計や性能バランスの面で多くの課題が生じました。

例えば、UDRはWi-Fi 6仕様で消費電力が高いため、より優れた放熱デザインが必要となります。そのため、サイズはUDMと似ていますが、内部に大きなファンを搭載しており、スペースをより効率的に割り当てる必要があります。

「基板の単位密度を考えると、おそらくトップクラスの製品ですね。」ハードウェアエンジニアのGavinは言いました。

Gavinによると、UDRは有限な空間内で積み重ねられる構造であり、メインボードに加えてサブボード(Daughter Board)を追加することで全ての機能を収容できるようになります。積層設計によってレイアウトは何度も再配置され、その過程で電気エンジニアと無線エンジニアは空間の配置について何度も話し合いました。

「有限な空間内でデセンスの問題を回避しつつ、アンテナを相対的に良い位置に配置するのが大事でした。」と、RFエンジニアのJulieは述べました。

Ubiquitiでは最も重視されるユーザーエクスペリエンス(UX)についても、ファンの騒音設計に反映されています。

「ハードウェア回路の設計とその後のソフトウェア機能を利用して、温度差を検知し、特定の条件を超えた時にのみファンを全開にするように設定しています。これにより、ユーザーは電源を入れた途端に大きな騒音が発生しないようになりました。」と、Gavinは述べました。

初期の設計開発段階の挑戦に加えて、後続の組み立て工程に進むと、同様に多くの困難があります。

「大体のブランドでは、構造を整えるためにパーツを分解するということが一般的ですが、Ubiquitiは製品外観の一体感を重視しています。」とWilliamは説明しました。

射出成型後、UDRには左右側に明らかなパーティングライン(型割り線)がありますが、UIはその痕跡を磨き消し、最終的な精密な外観を塗装で実現するために多くの労力を費やしました。これは、後工程とサプライヤーの製造能力がかなり要求されます。

「最終的な結果は、手触りが滑らかで、さらに接合部に段差や隙間も一切ないように、シームレスな仕上がりになりました。」

法人レベルの性能と優れたユーザーエクスプレスを実現。

UDRは、洗練された外観、構造と性能のバランスを実現し、Ubiquitiの各部門の開発の力を集約した製品です。高いコストパフォーマンスも兼ね備え、消費市場へのUbiquitiの進出を象徴する製品と言えます。

実際、UDRは中小規模の商用シナリオでも非常に良い成績を収めています。ユーザーはUDRを購入し、PoEポートに接続するだけで、APを1台接続し、もう1台をカメラに接続するなど、完全なネットワークとビデオ監視システムを構築できます。個人ユーザーや小規模オフィス、または店舗にも非常に適しています。

Ubiquitiは「ネットワークを簡単に使えるようにする」という理念を掲げ、メッシュネットワークを構築する際にユーザーにも良い体験を提供しています。これにより、よくある異なるフロアのWi-Fiで異なる設定を行わなければならなかったなど、多くの問題が解決されました。UDRはシームレスなネットワーク体験を実現し、従来のWi-Fi設定の手間を大幅に減らすことができます。

「UDRは、私たちにとってシリーズ展開の始まりです。」Spencerは述べており、「Ubiquitiは最初から、ネットワークエコシステムを構築したいと考えていました。」と述べています。

現在、UbiquitiチームはUDRの次世代製品の計画に取り組んでおり、新しいハードウェアプラットフォーム、全く異なる外観デザイン、より多様な製品仕様を導入するかもしれませんが、変わらないのは、Ubiquitiが常にユーザーエクスペリエンスを最優先に考え、最高のネットワーク体験を創造することです。

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