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朱元璋①

皆さんは歴史上の人物の中で、最も出世した人間と聞いて誰を思い浮かべるでしょうか?日本では農民の身分(足軽の子供という説もあり)に生まれながら天下統一を果たした豊臣秀吉が有名です。しかし中国には庶民の身分に生まれながら、天下統一を果たした人間が歴史上3人います。それは漢の劉邦、明の朱元璋、毛沢東です。劉邦と毛沢東は庶民といっても比較的裕福な家に生まれました。

しかし朱元璋は幼い頃家族が飢饉で死に、寺で乞食同然の生活をしていたと言います。そんな彼は後に中国の統一王朝の祖になるわけですから、中国史だけでなく、世界史で最も出世した人物ともいわれています。

彼のすごいところは、このような境遇から身を起こし、当時の中国を支配していたモンゴル人の国である元を追い出し、一代で中国を統一したこと。また彼の作った明がその後、約300年に渡り続いたという事です。

歴史を振り返れば、広大な中国を統一することは容易でないことはすぐわかります。(南北朝時代には200年以上も国が割れていました)

また秦、晋、隋などに代表されるような短命な王朝を見れば王朝を長続きさせるのが難しいことだというのもわかります。

これらを克服した朱元璋は、まさに時代が求めた英雄であり、突出した傑物であると思います。

この朱元璋の人生について何回かに分けて紹介していきたいと思います。

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