『無人島のふたり・120日以上生きなくちゃ日記/山本文緒』を読んで

こちらは心して読みました

山本文緒さんの遺作です

膵臓癌が発見された時は既にステージⅣ、
抗がん剤治療をしないことを選び余命4ヶ月と宣告された山本さん。
闘病記ではなく逃病記と言って緩和ケアを受けながら綴られた日記は2021年5月から10月まで。
最後の日記の10日後、山本さんは亡くなりました。その最後の文章の締めは飄々としたものでした

「明日また書けましたら明日」

120日以上生きるという目標は達成しました。享年58歳。悲しい。。。

病状のつらさを語りつつも、どこかユーモアが感じられる文章でした。
出版を意識したものではあるだろうけど、山本さんのお人柄なんだと思います。
まだまだ書きたかった題材をいくもあげて、私はもう書けないから誰か聞いてくださってけっこうですとかも書いてまして。。。
本当にどなたか書いてくれないかな。

遺作になった「ばにらさま」も良かった。去年の12月には山本さんの作品をいくつも読みました。
もう山本さんの新しい作品が読めないのが寂しい。。。