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「凪に溺れる/青羽悠」を読んで感じたこと

「凪に溺れる」は霧野十太が長く歌い続けていた歌。聴く人の心を強く振るわせる歌。
この歌が誕生した中3から27歳で亡くなった翌年までの間で十太と関わり大きく影響を受けた6人を描いた連作短編でした。

皆、何者かになりたくて、目標に向かって、苦しい現状をどうにかしたくて、悩み迷いもがいています。諦めたものも又悩んでいたり。

十太の語りはありません。6人の語りで十太の人柄や生き方が浮かび上がってきます。人付き合いが苦手で、音楽に真摯で、寡黙だけど優しい。

プロローグから共感しました。偶然耳にした音楽が気になってこだわって何度も聴いてしまう。そのミュージシャンのことをどんどん知りたくなる。あるあるです。私は中高生の頃が一番顕著だったなぁ〜。
その頃の私が今の私を作ったと言ってもいいかもしれないです。

すべてのものは繋がるべくして繋がっている。

うん、そうだなあ〜。

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