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三月NIKKI

コンテクストという言葉を初めて使うよ


最近初めて怪盤と噂の『nine cubes』というアルバムをサブスクで聴いた。
1998年の発売当時は幼かったのだが、聴き馴染みのある懐かしいトラックもあって何度もリピートしてしまった。
大変失礼ながら、この不安定さが癖になる。

これを聴いて初めて、小室氏のプロデュースする曲には彼自身のコーラスが使われている事が多いのだなと認識する。記憶の中にある彼の曲『らしさ』はメインのメロディー以外にも直接の成分として含まれていたとは。自分自身が音楽をしていなければ気にも留めなかったことだろう。

今回に関してはそもそも好んで触れてこなかった楽曲なので初めましてに近いけれど、昔観たもの聴いたものに再度触れると色々発見があるものだ。

『nine cubes』のように、出来上がった当時の背景情報やコンテクストを知れば更に想像できることも増えるが、果たしてそれが純粋にその曲(もしくはそのコンテンツ)を楽しむことに必要かどうかは難しい。
こちらがその情報を知って納得したところで、作り手のメンタルが作品に影響をどう及ぼしたかなんて、事実は本人でもわからないと思う。
インタビュー記事など、公にする前提の元用意されたテキストなどはこの限りではないが。

言語から別の言語への翻訳だって難しいというのに、自分の中の有象無象を作品にしてアウトプットすることは、その行為に長けている人であったとしてもそのプロセスが整備できているのは一部ではないだろうか。

祝いの席

先日、珍しく酒を飲んだ。
梅酒のソーダ割りを頼んだのだが、明らかにロックの味がした。気にせず飲んでたら『妖怪:笑い上戸』になってしまったようで、共に会場に来た知人が車で家まで送ってくれた。
こういう時いつだって意識はハッキリしていて、特に普段のテンションと変わりはないと思うが、案外親しい友人の前以外では笑っていないのかもしれない。
帰りつくとそのままベッドに転がって変な夢を何本かみた気がするが、起きても何一つ覚えていなかった。


怒られの話

長年の付き合いがある友人への締め切りがあることへの連絡を怠っていたら怒られたので反省した。
彼女が迷惑を被る時、私の事情は彼女には関係がない。それ故に今回の件に関しては言い訳すまい、と決めて話をした。
この件は終わった話なのだが、自分のこれまでの行いを振り返ると、あれもこれも許されていた訳ではなく、諦められていたのかもしれんなと気がつく。遅い。

映画の前に

『花腐し』という映画を観ようと思って、R18の文字に慄き、(二十歳を超えて何年経ってもこれ)ひとまず原作の小説から読んでやろうと思った。(先月も同じようなことをしていたような)

読み終わった後に原作と映画は結構違うよ……という話を聞いたが、それなら尚更先に本を読んで良かったかもしれない。
読み終わった瞬間に何だこれは……? と思いつつ、綺麗な文章とどこか妖しげな情景が昼間ボンヤリしている時にふと脳裏に浮かび、自分がこの物語をわりと気に入っているらしいことを遅れて知る。

さて映画の方はどうだろうか。


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