日記20221227

家族と一緒に旅行へ。沖縄。
なんともない。普通に電車に乗り、普通に飛行機に乗り、そこで合流。
時間だけは余ってしまうので、ラノベなり本なりを読んでいた。下宿にいるときとあまり変わらない。家族と話すのも煩わしい。

読んだ本はとても面白いし、家族と食べる食事も美味しい。しかし、今、寝る時間になって唐突に虚無感に襲われた。
息子として、私はいったい何ができているだろうか。

今、無職転生を読み勧めている。ちょうど真ん中辺りまで来た。主人公の転生先の父親が出てくる話がどれも印象的だ。そして、何もせずニートとして過ごし家族に迷惑をかけたのに最期まで気にもかけなかった主人公は、二度目の人生で新しい父親を悪友のように感じながら過ごす。物語はシリアスな方向へと動き、父親と主人公の間にもいろいろ起こる。そして主人公は前世で取り返しのつかないことをしたと、悩み、異世界人生でも悩む。主人公は前世で家族のために何もしなかったことを思い出して、今回の人生は本気でやっていこうという。そのときに出てくる異世界の父親は、主人公がまったく子供らしくないのと反対に、よくできた父親として描かれる。大人ぶったまま子供である主人公は、精神的にとても成熟した父親とぶつかることで、様々な思いが溢れてくる。
この展開に、私もクズ息子やっているのを思い出し、辛くなる。私は主人公のような思いをしたくない。彼は二度目の人生にて初めて気づいたわけだが、私は彼の人生を見て、一度しかない人生を心配するしかできない。今の私に何ができているだろうか。

私は理系として進学して、落ちこぼれて、諦めた。この先立派な大人になれるだろうかという不安にさいなまれる。それを忘れるために物語に逃げ込む。下宿生活をしているため、家族のことをあまり考えないで済む。だからこそ、こうやって時々家族に会うたびに自分の不甲斐なさに落ち込む。
とりあえず大学は卒業したいが、すでに父親の期待にも応えられそうにないし、絶望的な気持ちになる。心機一転して頑張っていきたい。異世界に転生するが如く、自分自身を変えてみたいものだなぁ。

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