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運動嫌いが(薄く)野球の魅力を語ってみる

物心ついた時から運動全般がとにかく苦手で、50m走で10秒をきれたことは皆無、持久走もクラスで最下位を安定キープ、大声を出す・汗をかくってことに嫌悪感すら抱くような学生だったので、野球の知識といえば「ホームベースから右へ走る」のと、「ホームランが何であるかを知っている」の二点ぐらい。何人でやるかも知らない有様で大人になりました。

そんな私が横浜ベイスターズファンの夫と結婚し、シーズン中は家のテレビで、外食中は持ち歩いているスタンドにスマホを立てかけて夫が観戦するのをなんとなく目にするうちに、

「バットを構える姿が侍みたいな梶谷」

「ラッパ型の裾がガンダムっぽい筒香」

「顔が小さすぎてヘルメットを持て余している乙坂」

「森山未来似の倉本」(敬称略)

などなど、自ずと選手を覚えていったわけです。そうなるとなんだか情が湧くもので、いつの間にか一投一打に一喜一憂する、いっぱしのファン風になっておりました。婚活本とかで、好意を抱いてもらいたい相手にはできるだけ頻繁に会うこと!的なアドバイスがありますが、これ、本当ですね。

ででで、この夏もコロナに負けず仕事を頑張ってくれた夫に何かしてあげたいなぁ(あわよくば自分も楽しめるやつ)、と思っていたところ昨日のベイスターズ vs. 中日の内野S席のチケットをメルカリで発見。しかも原価!即落札して、ハマスタへ行ってきましたよー。

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感染防止のため一列空いているのでグラウンドが見やすく、風も気持ちよかったーー。今回の席はマウンドに立つ投手の表情がよく見えたのですが、上品でかわいい顔した大貫投手の静かな気迫とか、背負いこんだ責任感やプライドを込めて一投一投大事に投げている感が伝わってきてドキドキ。その後のエスコバーの、空気も切り裂けそうな左手からの剛速球にもしびれましたが、この日の私的な一番は国吉のかっこよさ。

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不動の抑えだった山崎の不調時に、摩訶不思議なラミちゃん采配による無茶ぶり交代で決定打を打たれてトラウマ被ったんじゃなかろうか・・・と思われた七月の巨人戦から約一か月。でかい男は体以上に存在感ましましで、進撃の巨人のテーマソングをバックにマウンドに降臨し、見事な仕事をしてくれましたよ。涙。

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大逆転優勝とかでわざわざメイクドラマしなくても(してくれたらそりゃあ最高ですが)、選びに選ばれし身体的エリートであるプロ野球選手が厳しい世界で昨日の自分を超えようとマウンドや打席に一人立つその姿がもうドラマなわけで、惹きつけられないわけがない。特に、それを見ている自分自身が壁にぶつかっている時、その姿に自分を重ねて応援にも熱が入ったり、涙したりしてしまう。

山崎が勝負シーンで三振を取ったり、今永や平良がケガを乗り越えてマウンドに立つ時を考えるだけで胸が震えるわ・・。スポーツ観戦の楽しさって、これなんですね。以上、運動嫌いが薄く語る野球でした。


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