俺とアニメ劇伴と梶浦由記とkajifes


俺と劇伴

突然ですが皆さんサウンドトラック聴きますか?
サウンドトラックとは本来映画のフィルムに刻まれている音データのことを言うのですが、そこから転じて映画やテレビのオリジナル音楽をまとめた音楽トラック集の事を指します。

身近なところだとよくバラエティー番組などで映画やアニメの聞いたことある音楽が流れることがありますが、あれはそのサウンドトラックから持ってきております。

昔はサウンドトラックは一つの作品としてCDでリリースされていたのですが、近年のサウンドトラックはリリースされなかったり、映像ディスクの特典としてオマケの扱いを受けたりとなかなか不憫な扱いを受けることが多いです。大作映画などはCDで手に入ることも多いですが弱小アニメではまずリリースされません。リリースされてもCMも打たれずひっそりとリリースされたりすることもありますが、公式WEBページでも日夜チェックしていないとその動向をつかむことは出来ません。

そんな中でもSPY×FAMILYのサントラは独立してリリースされており、さらにサントラとしての完成度がメッチャ高い。アニメ見た瞬間サントラ買いだなって思って買いました。正直SPY×FAMILYはサントラとアーニャがいれば良いです。ここ最近一番痺れたサントラですね。

音楽をサブスクで聴くという時代になりインストゥルメンタルを聴くという事もなかなか無くなってしまったのも一つの事情かと思いますが、サントラ好きとしては悲しい限りです。
個人的にはバラエティー番組の音楽付けは今ある音楽を擦るしか無くなるのではないかと思っております。既にエヴァやガルパンあたり擦られまくってる気がします。

そんなサウンドトラックですが、この後は私の好きなアニメ劇伴のサントラについて語っていきます。
kajifesのお気持ちは最後の方に……

別に映画のサントラとかドラマのサントラが嫌いというわけではなくただ単にここに思いを語るほど意識をして聴いてないと言うだけの話です。


あと劇伴(げきばん)って聞き慣れない人は舞台や映画、ドラマなどで流す音楽の事を劇伴といい劇伴作曲家といえばそのための作曲を行う作曲家のことを指します。ほとんどは他にバンドやってたり歌手に楽曲提供を行っている方が兼業でやってるパターンがほとんどです。

劇伴はやはり作品あっての音楽です。どんなに素晴らしい音楽でも作品と合わないと途端に微妙な音楽に変貌します。これは作曲家だけの問題でもないくオファーする側の問題もあるとは思いますが……
そのため作曲側も作品のイメージに合った物を作る事が求められます。
Wikipediaに日本のアニメ劇伴作曲家をまとめた項を見つけましたが、見ての通りアニメの劇伴作曲家は作品の数に比べそんなに多くありません。
しかも結局専業の方や一部の方に発注が集中しております。
筆者としては高崎晃をこの項に入れているのは優秀だと思います(`・ω・´)
ジーンシャフトのサントラはイイゾ……
*ただし手に入ると入っていない


また最近では作詞作曲などを専業に行うグループとかそれを拡張して会社として請け負っているパターンも見られます。
最近有名なところだとElements GardenとかMONACAとかですかね。ちょっと前ならI'veとかブイブイ言わせていたような気がします。

ここで上の項より独断と偏見で特徴的で有名なアニメ劇伴作曲家を数名紹介したいと思います。上から眺めているのでたぶん50音順です。
*あくまでも劇伴作曲家として有名な方を上げたいと思います。

泣く子も黙るルパン三世の劇伴作曲家です。アニメ劇伴作曲家として目立った活躍はルパン三世ぐらいですが、今Wikipedia見返したら学園戦記ムリョウに曲提供してたんですね……
特徴的なサウンドなんで聴いていてすぐ分かりますね。



続いては大森俊之。これまた泣く子も黙るテレビ放映版エヴァンゲリオンOP残酷な天使のテーゼで有名な方です。インストゥルメンタルは鷺巣詩郎さんですが、歌唱音楽はこちらの方です。個人的にはSoltyReiのサントラが好きです。今手に入るとは思いませんが……
vol.1しか持ってないのでvol.2探してみたら……駿河屋足元見すぎでしょう


はいきたー。って訳で今回の記事を書く切っ掛けとなった梶浦さんです。
この人の書く劇伴はなんというかどこを切っても梶浦由記。聴いたら分かるやつや……
たぶん発注する方も梶浦由記に合う作品だから梶浦さんに発注掛けてる節を感じる。
詳しいことは後述に譲ります。


川井憲次さんと言えば有名すぎて興味ない人でも名前聞いたことある人もいるのではないでしょうか。攻殻機動隊や劇場版パトレイバーなど伝説的な作品に参加されている方です。地上波のアニメにも年1~2作品で見かける気がします。他の人以上に場面にあった音楽を作るのが得意な気がします。しかしこの作品もしや川井憲次では?って思ったらやっぱりそうだったって事もあるので川井憲次の色というのはあると思います。

写真若くね?って思ったら1999年お写真。そらそうですね。この方も語るまでもないというかCMミュージックの女王。ライオンがクルマに乗るCMのやつ好きです。

アニメ劇伴でもマクロス、カウボーイビバップ、神山攻殻機動隊等々。個人的には当時推してた坂本真綾に楽曲提供してたことで名前を知りました。まあなんというか、多才な人だと思います。他の作曲家の方が劇伴とはいえ自分の色をそれなりに入れるのですが、この方はビタッと発注通りというか何でも作ってしまう感じです。なお筆者がサントラ好きになる切っ掛けになった人です。一番推しのサントラは∀ガンダムのサントラです。そういえば∀ガンダムのコンサート菅野よう子氏の自由にさせたら満席にもかかわらず赤字になったので二度と自由にやらせてもらえないという噂話を聞いた気がしますが……

この方はどちらかというと実写畑の人です。アニオタ的にはPSYCHO-PASSの人でしょうか。割と緊張感のある楽曲が多い気がします。音源はこの方のベスト盤しか持っていないのであれですが見た目も楽曲もオシャレ。

泣く子も黙るエヴァンゲリオンのインスト劇伴の方です。スーパー大物なのでその大物っぷりはWikipediaを見てください。

いい加減切りがないので羅列だけ

進撃の巨人とか七つの大罪のひとです。Wikipediaに載っている以外でも見かけた気はしますが……

ドラマ畑の人ですが、RED GARDENのサントラが好きなので。

この方はアニメメインで劇伴をやっている方です。メッチャやってるのでアニメ好この方の劇伴作品聞いたこと全くないって人はそんなに居ないのでは?俺の中では地獄少女の人

もう語るのもおこがましい。業界の重鎮。アニメじゃないけどサクラ大戦のOPのあの人です。

俺たち萌え豚御用達。スキャンダルの時Tom-F@ckって言ったやつはさすがに酷いと思った。

この方もしょっちゅう見かけます。知らなかったですが音楽一家の方のようで。

俺の青春時代はまったアニメでかなり見かけました。最近ではスト魔女の人でしょうか。

いや、もうなんというかこの人なしではアニメ劇伴業界崩壊するのでは?と言うくらいの活躍。インストより作詞作曲。特に作詞の方で有名でしょうか。話によると仕事がクソほど早いとか。

服部親子。特に父親の方の服部克久氏の星界シリーズのサントラ大好きです。


俺の中ではガルパンの人。アニメ見て無くてもバラエティー番組でメッチャ擦られてるので聞いたこと無いって方は少ないはず。


ストリングスとかオーケストラを利用したサントラが多い気がします。
俺的お気に入りは遙かなる時空の中でのアニメシリーズのサントラです。

いい加減終わらないので色々飛ばして

このあいだ亡くなってしまいましたが渡辺宙明さんです。宙明サウンドって言葉があるくらい特徴的な曲を書かれます。有名なのはやはり宇宙刑事ギャバンとマジンガーZかなーと思います。

ここまで上げてきた作曲家を見ていて頂ければ分かるとおり俺は最近の劇伴作曲家さっぱり分かりません。あの人がいないとか言う苦情は受け付けません。

俺と梶浦由記

やっと本題に入りますが、その前に俺と梶浦由記について書いておきます。
梶浦氏を知ったのはノワールという深夜アニメからでしょうか。時にそのときは梶浦由記と言う名前は意識しませんでしたが、キッズながらに特徴的な音楽だなぁという印象でした。世間的にはOPでALI PROJECTを有名にした作品でもあります。このOPに採用されたコッペリアの柩ですが、これはこれでALI PROJECTとしては変則的な作品で……といろいろありますがここでは置いておきます。
次に俺の中で梶浦由記を意識させるのはSee-Sawとしての活動です。さすがに前期活動のことは全く知りませんが、再結成後アニメのOPなどの楽曲に多く採用されることによってよく名前を見ることになります。やはり特徴的な梶浦サウンドに石川智晶氏のなんともいえない歌声が被さって……Obsessionが21年前だと(震え

まあそこが梶浦由記の名前を意識した最初の切っ掛けでした。金が無いのでシングルは諦めてアルバムは買いました。といってもベスト盤が出るまではDream Field1枚だけですが。学生は金が無いのです。それと並行してFictionJunction YUUKAの活動も始まりズブズブと梶浦由記にハマっていくのでした。

しかし家庭の事情や梶浦氏の活動の都合もありFictionJunction YUUKAの活動が下火になるとそこで一旦俺と梶浦由記という付き合いは一旦途切れます。

まあこのあとKalafina結成したりと大活躍する様はご存じの方も多いかと思うのですが、なぜか再び飛びつくことはなく……

翔んで2023年11月。ClariSのライブアルカナにてClariST仲間の春霞さんより「kajifes day2のチケットありますが行きませんか?」

俺とkajifes day2

開演前

と言うわけで最近の梶浦氏の活動をろくに知らず(Kalafina結成解散くらいは知ってるけど……知ってる楽曲は皆無)いきなりkajifesに行くことになったわけだけれども一応事前にKalafinaのオールタイムベストは買って………買っただけで終わりました。
なおFictionJunctionのフルアルバムPARADEも買うべきかとは思ったのですがいかんせん金が続かず……
しかしこの後後悔することになるとは。

まあKalafina曲とか最近の曲ばかりだったらどうしようという不安の中、日本武道館に集合します。実は日本武道館童貞だったのでイマイチ勝手が分からず東京駅からタクシーで移動することに。タクシーのドライバーさんから今日何かライブあるんですか?って聞かれたので梶浦由記のって答えましたがドライバーさんはそういうの興味なかったみたいです。

タクシー乗降場のすぐ目の前に誘ってくれた春霞さんがいて無事合流。たまたまそばに居たお互いの顔なじみと立ち話をして会場へ。というかまさかなんの約束もしてなかったのにるなる~なさんと遭遇するとは。

席について2階席のステージ左の真横でした。まあ表情とか真横なので見えづらいですがステージ全体は見やすいです。
満員御礼で追加席としてバックステージが開放されていました。ステージから近く良さげですが、メッチャカメラに抜かれるので身なりを整えて座った方が良いです。あと映像を映し出すモニターもないらしくホント背中しか見えません。
春霞さんと雑談して開演を待ちます。

開演後

初手連続テレビ小説花子とアンのインスト曲でほっとしました。そりゃいきなり出だしてバリバリのしらん歌唱曲やられると面食らってしまいそうだったので。
その後もまどマギのインスト曲が続いて結構インストやるのかなーなんて思っていたらその流れでKalafinaのmagia(まどマギのED)が流れおお、知ってるぞ!歌えるほどではないけど。ってお気持ちで鑑賞。まだまだ心に余裕があります。
その後数曲Kalafina曲が続きます。ゲストの歌手も次々と入れ替わります。豪勢だ……
またモニターに曲名と出典しか表示されないため、Kalafina曲と知ったのはたった今セトリ見ながら知りました。
知らないKalafina曲聴いてもやっぱり梶浦由記の旋律なんだなぁって思いで感心して聴き入る。
そういえば梶浦氏が書いた曲6000曲ほどあるそうで、氏自身もMCで知ってる曲知らない曲あると思うので自由に楽しんで欲しいみたいなことを言っていたので構えず楽しむことにしました。

途中海賊王女の曲が流れるんだけどMC梶浦氏がずいぶん前の曲だけどーみたいなこと言って

となったのは秘密。いやーメッチャ最近のアニメでは?って思ってたんだけど……

悲しいかなこの辺でポンポンに不穏な違和感が立ちこめる。我慢ならず途中でトイレに駆け込んだだめ1曲逃す。悔しい。

そんなこんなでしばらく聴き入っていたら、突然のイントロドン。このイントロは優しい夜明けでは?
Oh……ジーザス。何と言うことかSee-Sawネタ。思わず天を仰ぐ。その後も君がいた物語が流れ始め俺の中の梶浦経験値がザワつき始めます。

その後一回俺の知らない曲とMCをはさみ一旦情緒を取り戻す。
で、MCを挟み荒野流転がかかった瞬間。
オーマイゴッド。
何ということか。その曲は俺に刺さる……
しかもたまたま一曲とかでは無く立て続けにSilly-Go-Roundが流れ、もはや情緒が崩壊のと音をならして崩れていく。
この後nowhereでヤンマーニの件は許されたんだと勝手に納得して悶絶を始める。ぼっちちゃんかな?

後はエル・カザドネタがあったりもうね。あと意外だったのはFICTIONの楽曲もあったことです。古めの梶浦好きとしてはそれこそ人間の形を保てないレベルで、ライブが終わった後は

「あーあー…あぁ」
「あーうー」

とはじめちゃんかちいかわかくらいの感想しか出てこなかったです。

正直人がいなければ武道館の前で五体投地してもんどりを打ちたかったですが、そこは一応人間として止めておきました。

day1のセトリも見ましたが俺はday2で良かったです。

誘ってくれた春霞さんは元々お優しい顔立ちなのですが、ライブ後には菩薩も尻尾巻いて逃げるくらいの徳の高い顔に見えてのは間違いでは無いはず。





裏kajifes待ってます。

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