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入院中のお風呂について

週に2回お風呂の日が有りました

男性は月曜日と木曜日、女性は火曜日と金曜日
時間も細かく決められてて自分の時間になると呼びに来てくれました。

前が押してるともう少し待っててとか予定時刻を過ぎてても呼ばれず待たされる事もあったり、もう少ししたらこっちに来てくれる?とかもありました。

お風呂は入浴介助してる看護師さん達がとにかく大変そうでした。

流れとしてはお風呂の日は着替える服と下着、バスタオル1枚、タオルは2枚、(個人の)シャンプーやコンディショナーなどを用意しておきます。

そうしておくと前もって大きなプラスチックのカゴを持って来て用意したものを回収してお風呂場まで持ってってくれます。
自分で用意することが出来ない人は手伝ってくれます。
早く行ってもまだ前の人が居たりとかで入れなかったりしてお風呂の前で待ってたりして(笑)

ようやく順番が来ると車椅子ごと中に入り空いてる脱衣所へ車椅子で向かい、そこで衣服を脱ぎます。
患者用スリッパともここでお別れします。
自分で脱げない方も居るので、そばには看護師さんが介助で付いててくれます。
大きな浴槽(大浴場的なお風呂)と個浴と呼ばれる一人だけで入る浴槽がありました。
個人浴槽の側にはシャワーが併設された洗面台が横にあって、その前で車椅子からシャワーチェアに移ります。

「はい、じゃ立っててくださいねー車椅子退けますよー!はい、(シャワーチェア設置)座って下さーい」みたいな流れで移ります。
個人浴槽のお湯は毎回、1人毎にお湯は張り替えてくれました。
でも、まずはシャワーで洗髪して身体を洗います。
麻痺してる手で洗いにくい所は言えば手伝ってくれます。
右手で左手は洗えるけど、その頃の左手で右手は洗いにくかった。でも頼む事はしなかったな。

背中はタオルを背中に回せばゴシゴシ出来たし、帰ったらボディーブラシ買おう❤とか考えてました。
すべて洗い終えたら隣の浴槽に入る事が出来ます。
その際は看護師さんが見守りでつくので入りたくなったら呼んでねと言われてました!

「入りまーす」
「はいはーい、今行くねー」
「はい、お待たせ。立ち跨ぎで入れる?やってみる?じゃゆっくり入ってね」

慎重に入浴介助用のハンドルを掴んで片足(右足)ずつ浴槽に入る。
右は当然、問題ない。
さて左問題の足だ!お風呂を跨いで、うん、跨いで!左足を浴槽の縁より高く上げなければ入れない。
少し高さが足りない!口惜しいわ!でも、そこは看護師さんが解除してくれて浴槽に入る。

久しぶりのお風呂は気持ち良いー!チャブチャブと浸かって命の洗濯です❤

けれどそんなに長くは居られません!次に入る人が居るので適当に切り上げて出ます。
出る時も出ますと声をかけて浴槽から出るのを見守ってもらいます。
そしてバスタオルを敷かれた車椅子がやって来ます。
それに乗り、また脱衣所の所で着替えます。
そこで1番緊張するのは下着を履く時とズボン履く時ですね!よろけて倒れでもしたら大変な事になる。
付いてる看護師さんもハラハラしてます。
私に限らず他の人の時もハラハラ。

着替えてる間にシャンプーやコンディショナーはカゴに戻されます。
脱いだ衣服や下着とかもそこに入ってます。

着替えが済むと外の洗面台前でドライヤーです。
誰かが乾かしに来てくれます。
私は入院患者にしては髪が長かったので、いつも、1人のとある看護助手の方が付いてくれました。

日本の方ではありまさんでしたが、小柄で可愛らしいアニータさんは編み込みがとても上手。
自分のもするし、他人のも出来る。でもここには長い髪の人がなかなか居ない。私をお風呂で見つけるとアニータさんはいつも編み込みをしてくれました❤

麻痺が無くても編み込みなんて出来ない私は大喜びでした。
たまにお風呂の日にアニータさんがお休みだと他の看護助手さんが「私でゴメンナサイね〜あんな風にとても出来ないわー」と言ってみえました。
編み込みしてもらってリハビリ行く事もあったので、誰がやったの?凄いね!とよく聞かれました。
その度に看護助手の人ー!と応えてました(笑)

お風呂でアニータさんに必ず会えるとは限らなかったけど、私の髪を誰かが乾かしてると「変わります」と言ってドライヤーを奪ったアニータさんが大好きでした。

楽しみの少ない入院生活、小さな楽しみを沢山見つける事が心を豊かにしますね。

アニータさんの編み込みはトップテン入り確実のかなり私にとって上位の楽しみでした❤
お風呂の話は次回にも続く!


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