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ついムシャクシャして買った。関連言語なら何でもよかった。今は反省している

長崎署は18日、市内南部に住む男を『星の王子さま』所持法違反の疑いで緊急逮捕した。警察が男の自宅を捜索したところ、30言語を超える同書訳本が見つかった。

男は調べに対し、

王子さまたちは、ある日突然一気にやってくる…この1週間、王子さまは何人来たのでありましたか。

昨日届いたのは、まずアルメニア語2冊。東アルメニア語と、アナトリア・アルメニア語(両者は違うというのか…!タイトルは同一に見えますが)。それにエスペラント、グルジア語。そして最後にチュヴァシュ語の翻訳です。
今回唯一のテュルク諸語からのエントリーとして、チュヴァシュ語が光り輝いている…ような気がしますよね?
テュルク諸語以外の『星の王子さま』に手を出したのは自分自身なので、注文の時期が集中し、また一か所からまとめて何冊か注文をかければ、それはもう当然1日に同時に届くわけですが。
この1週間ほどで10冊以上多言語の本が届きましたか。ロシア語、ラズ語、メグレル語。それからウイルタ語、トルコ語突厥文字、クルド語、アラビア語…
なんというか、おなかいっぱいですねこれは…一つ一つを堪能すべきところ、こんなに一気に来られると、消化不良を味わうような気分というべきかなんというべきか。
いや、もちろん蒐集がはかどったということで喜ぶべきことなのでしょうけど。人間というものは…手元にないならないで、なにがなんでも欲しいと思ってしまい、手に入ったら手に入ったで嗚呼どうしよう入手してしまった…と嘆いて見せ、そのくせ今度はX語版が欲しいとか思ってしまう。

“Al-amir as-saghir”がより正確とのことです。わたなべじゅんや先生よりツイッターにてご指摘を賜りました。じゅんや先生ありがとうございます…!

御しがたい生き物なのですよね、人間というものは…。
さすがに今年は手を尽くしたかなという感もありますし、ひとまず蒐集も一段落ということにしておこうかと思います。
それにしても、2021年だけでも相当の言語で訳本が出版されているようなのですよね。つまり、年を追うごとに『星の王子さま』が翻訳された言語の数は増えているということを意味するわけで…
そう考えますと、来年もきっと何か出るのでしょう。その中にはテュルク諸語もあるかもしれないし、自分が新しく興味を持つ何かが出るかもしれない。情報を常に追いかける必要があり、それが蒐集家のハートに火をつけているのでしょうね…

などと供述しており、警察はほかにも入手を企んでいる『星の王子さま』があるのではないかとみて捜査を進めている。

(終)

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