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【育猫奮闘の記】霧吹きの攻防戦

現在、絶賛下部尿路治療中の愛猫、ぴの。

治りが遅いなと思っていたら、なんと今朝は自分の口でではなく、エリザベスカラーの「留めがね」の部分で患部をかいていることがわかり、あわててガムテープで突起部分を隠したことでした。

うーむ油断ならぬやつめ。変なところで知恵がまわるんですよね…行動原理がふだん単純なぶん、あまり物事を考えないタイプなのかなと思いきや、時に変なところでアイデアを発揮するねこなのです(超個人的評価)。

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ここ最近は、患部を舐めさせないための攻防戦を展開しています。

攻防戦といえば、アンカラでぴのを迎え入れた時から何かといたずらをされてはその対策…というのを繰り返してきたな、とふと思い出します。

最初の事案は、噛み癖。
おそらく生後間もない時期で、歯が生え変わる時期だったと思うのですが、ある日仕事から帰宅したら、パソコン(先日言及した、例のMacbook Air)のケーブルがぼろぼろに噛み切られているではありませんか!

感電しなかったのが幸いでしたが、一方で「こやつめ、やりよったな💢」と。でも怒っても仕方ない。トルコで純正品を注文するしかありませんでした。

なんせ価格設定というところでは超強気なブランド、純正品をトルコリラの金銭感覚で見るとまあ高いこと高いこと…お財布的にもかなり泣ける出来事でありました。

あと、アンカラ時代の攻防戦といえばやはりごはん。
人間の食べるものにいつも興味津々で、おいしくないって見たらわかりそうなものにまで手を出そうとするのですから困ったものでした。

といって、別室で食べようとしようものならまあ怒ること怒ること。ドアに体当たりして、自分もその空間に居させろ、と主張してくるではありませんか!(これは本当にやるので、かなりワイルドな家猫だなとは思います)

さあこれも困った。力づくでテーブルから引き摺り下ろすのもかわいそう、叩くのなどは論外、と。

そこで、ググるわけです。どうしたらいいのか。すると、「霧吹きで顔に軽くスプレーしたらひるみます」と言うではありませんか。

それで、上の写真。アンカラ時代に好きでしょっちゅうデリバリーで頼んでた、ピラフの上にケバブが載っている(Pilavüstü kebabıとたしか言っていました)という、高カロリーかつ人を元気にさせるトルコごはん。

ワンポイントトルコ語:
Pilavüstüは、分解するとpilav-üst-ü. 「ピラフ-上-所有語尾」で、「ピラフ(の)上」のような複合語ができあがっているというわけです。

さすがに茶色の帝王とまで称された(称された?)ぴの。ケバブの雰囲気を嗅ぎつけてきました。そこでついに、かねてより雑貨屋で手に入れていた霧吹きをかけてみましたら、効果てきめんではありませんか!

よかった。これでお互いに平和にごはんが食べられる、と当時はグーグル検索の知恵にありがたみを感じたものでありました。何事もまずググってみるって大切ですよね…

ケバブにありつけなかった一瞬かわいそうなぴのですが、私が家でおいしいごはんなどを食べているときには、それはもうもちろん、できる限り彼がよろこぶようなごちそうを振る舞ったものでした。

たとえば、ウエットフードなどはわかりやすくぴのにとってのごちそうです。水気のあるおいしいものは、いつの世もねこを幸せにしてくれるようですね。

そんなわけで、頭脳戦をたびたび繰り広げるあるじとしもべ。
仲はいいと思っていますが、せめぎあいだって時にはやります。

これから、どんなバトルが勃発するやら。油断ならない日々は続くのであります。

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