見出し画像

所有者不明土地管理命令申立の弁護士費用|相場・妥当性・判断材料

最近、私の記事を紹介してくれているXのポストを発見しました。

弁護士の方に見てもらっていると思うと嬉しいような恥ずかしいようなですね。

また、このポストに添付されているURL先には、所有者不明土地管理命令制度のことが弁護士の視点から詳しく書かれており、まとめられていて、非常に参考になります(申請前に知りたかった!)。

さて、所有者不明土地管理命令申立は弁護士に依頼することができますが、いったいいくらするのか、気になるところです。

結論から言うと、ケースバイケースのようです。

一般的には数十万円が相場のようで、こちらの弁護士に依頼すると、高くても30万円前後で依頼できるそうです。そして、よほど複雑な案件だと100万円を超えることもやはりあるようです。

私は裁判所に相談した時に、「ちなみに弁護士に依頼したらどのくらいの費用がかかるものなのでしょうか?」と聞いたら、「この案件だと下手したら100万円以上かかるかも知れません。」と言われ、震え上がったのをよく覚えています。

見積もりを取ったわけではありませんが、その衝撃が大きかったことで、弁護士に依頼する選択肢はなくなり、熱意だけでいかざるを得なくなりました。「100万円かかりそう…」とはそういうことです。

ただ、今ならあの時点で裁判所にそう言われたことも納得できます。その時点では、始まったばかりの制度で、所有者不明土地を買い取るまでに、少なくとも次のことが必要だと思われたからです。
① 所有権移転仮登記抹消
② 抵当権抹消
③ 根抵当権抹消
④ 仮根抵当権抹消
⑤ 農地法3条許可取得申請
⑥ 水路の用途廃止許可の見通し(これがないと土地を購入しても意味がないため)
⑦ 不明所有者探索
⑧ 所有者不明土地管理命令申立
⑨ 所有権移転登記

これらを自分でやったことと、その中で予納金や土地代を極限まで下げたことで、土地取得に全部で200万円はかかるであろうところ19万円で済みました。

これを30万円前後で誰かにやってもらえるとしたら、私の感覚ですが、かなりお得です!お金がないので私には30万円でも無理ですが…。

申立が目的ではなく、土地の所有権移転が目的なので、そのために必要なオプションが増えれば本当に弁護士費用100万円なんてこともあるかも知れません。

ここで注意しなければいけないのが、弁護士費用は、弁護士への報酬であり、予納金や土地代等の費用(登記費用も含まれるか確認した方が良いです)は別にかかるということです。

結果的に、私の案件は誰がやっても予納金等で最低19万円はかかることとなるので、弁護士に依頼したら約50万円はかかったということになります。


話は変わりますが、この場を借りて、高額にも関わらず、記事を読んでいただいた多くの方に感謝申し上げます。
なんとなくですが、自分でやりたいからという人ももちろんいると思いますが、頼むにしても弁護士費用が妥当かどうかの判断材料として読んでくれている人も多いのではないのかなと思いました。実例を元にしているので、やることの中身が丸々見れ、自分でやるとしてそこまでの労力をかける時間と熱意はあるか、弁護士に依頼するとして見積り金額は妥当か判断いただいているのだと思います。

こちらの弁護士は次のとおりおっしゃっています。
「弁護士に頼まないと絶対できない制度とは思いません」
まさにその通りで、事実、弁護士費用が100万円や、30万前後かかるかもと言われるような案件であっても、自分一人でできる場合があります。

弁護士の記事ではためになる解説動画も無料で見られるので、気になる方は是非検討してみてください。





いいなと思ったら応援しよう!