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#6 ビートメイキングの簡単な12ステップ(Rap/Hiphop)

今日は最近の私のサンプリング主体のビートメイク方法(Rap/Hiphop)についてご紹介します。情報が溢れる今の時代だからこそ、「何を参考にすれば良いかわからない」と感じている人に少しでも有益な情報として取り入れてもらえたら幸いです。

1)サンプル音源を集める

サンプリングを主体とするのであれば、当然ここからです。いきなり個性が試される部分ですが、まずは大ネタを使ってみるのも良いと思います。 初心者~中級者は以下で好きな曲のサンプルネタを調べてみるのもありかもしれません: https://www.whosampled.com/

2)Digitaktの電源を入れる

私はスウェーデン製の「Digitakt」で基本ループを作成し、「Ableton Live」で細かい編曲を行います。
※Digitaktを使う予定のない方でも、以下の基本的なやり方は他のサンプラーでも参考になる部分があると思いますので、是非最後まで読んでみてください。

3)1~8番のパッドの設定

私はまず、メインのメロディーサンプルを4番のパッドに割り当てます。後ほど、1~3番にドラムを割り当てます。

4)BPMの設定

次のステップに関係するので、最初に決めてしまいます。私は通常、90前後に設定しています。

5)2小節のループの作成

4番に割り当てたサンプルで上ネタのループを組みます。私は通常、1小節目の頭にサンプルを配置し、再生しながら最適なスタートポイントやPitchを探し当てるところから始めます。そのあとは、前後を組み替えてみたり、とにかく弄り倒します。ここでのループが曲の方向性を決める、重要なステップです。

6)ドラムサンプルの選択

次にループを流しながら、ドラムサンプルを探します。私はスネアがマッチするドラムループのサンプルを、選ぶ際の一つの基準にしています。

7)1~3番のパッドにドラムを割り当てる

選んだドラムループを単音に分割して、1番にキック、2番にハイハット、3番にスネアを配置します。

8)ドラムの配置、打ち込み

J-DillaやRZA、Havoc、ALCなど神プロデューサーたちのスタイルを参考にするのも良いですが、ここは自分のリズムのセンスを信じて進める部分です。特にキックはクオンタイズを外すことをおすすめします。

9)ループの拡張

メロディとドラムのループが完成したら、それをコピーして4小節に拡張します。 (その際、4番のネタのPitchを変更してみて、それを採用することもあります。基本的にPitchを落とせばよりダークな雰囲気の効果を得られます)

10)追加の音源の割り当て

5番にベース、6番にサブの上ネタ(サンプル)を配置し、基本ループを再生しながらそれらを追加します。これらが後の展開に生きてきます。 (ここでもそれぞれのPitchを変更したり、キーを調整する場合があります)

11)ボーカルサンプルの配置

1~6番のループに合わせて、7番、8番にボーカルのサンプルを配置し、追加します。(特にこの部分は私独自のこだわりポイントです。声でなくても、パーカッションやEFXなど、スパイスになる要素を検討してみてください)

12)完成

これで曲の基本形ができあがりました。
私はDigitaktのOverbridge/Audio Capture機能を利用して、8トラックのレコーディングを行い、それをAbleton Liveにインポートします。その後、各トラックをMUTEにしたりしながら展開を付けていきます。
※上記Audio Captureでは、なぜかエフェクト(例:Reverb)が引き継がれないため、編曲やミキシングの細かい作業はAbleton Liveで行う必要があります。しかし、それでも私はミキシングの大部分(7-80%)をDigitaktで行います。その理由は、Digitaktの内蔵EQが非常に高性能であるからです。

以上、
なるべくシンプルにお伝えしたつもりですが、参考になりそうでしょうか?

もし質問などがあればできる限りでお答えしますので、コメント欄よりどうぞお気軽にお問い合わせください。

共に最高のビートを追求していきましょう。


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