好きと嫉妬と
わたしの職場には非常に頭のきれるひとつ上で入社4年目の女性の先生がついている。入社当初より、あの人に先生をしてもらえるなんて安心だねと周囲のひとに言われるようなお姉さん。指示が的確で説明上手で、ノートをまとめる才能もある。おまけに記憶力も良くて。接客業におけるわりきりも上手。人見知りだと言うが、そんな一面も魅力的なお姉さん。
世間話したり人間味溢れてるところも見たけど、誰かに頼るとか、近付きすぎることなく自身の世界をしっかり持っているから、確かに近付き難い印象をおぼえることも時にある。
だけどそんなお姉さんを単純に優秀だなって尊敬するだけじゃなくて、ただただ人間として構いたくなるタチの私は沢山話しかけてしまう。たぶん、心に近付きたくて。
こうやって構って欲しいと絡みに行っても、絶対振り向いてくれないのが好きだ。
一方で、わたし自身ここ2ヶ月は仕事内容の多様さに、ついていけず。
先生への好きの気持ちもそこそこに
あっ、これまた、覚えてなかった、後ろでみてくれてるのにがっかりさせたよね。ダメだなぁ自分。
そうやって自分の出来ないことばかり、堂々巡りして、入社当初ほどの明るいエネルギーを放つ余裕がなくて。
流石に他部署のひとにヘルプを出してもらい、自分で言えなかった復習の時間が欲しいんだという旨を伝えてもらい、先生から離れ、今までの指導内容を飲み込む時間を貰ってる。
わたし、なかなか指導内容についていけないんですよねって副店長にボヤくとあの子と比べちゃダメだと。
ひとつ聞いて3、4を知るような子だからと。10じゃないからこその言葉の重みがのし掛かってきた。
ずっとその力量を感じつつも、その色眼鏡なしで、同じ人間であるからという理由でお話したかった。でも、少し離れてしまうと優秀なひとだというイメージがプクプク膨らんでしまっている。仕事に関係のない話で話しかけるの悪いかなって、躊躇うくらいには。
きっと他店舗に異動になってもテキパキ、変わらずお仕事されるんだろうなとか、その頃にはわたしのこと忘れちゃうんだろうなとか。
日常を過ごす私たちはお互い様だとも思うけど。
優秀だというイメージが肥大化してるこの状況で。
今日もちょっと離れたいかな。
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