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夢のつづきに

君のシルエットを 夜の窓ガラスは 映す


夜風に 熱るほほに 触れてみたくなった



僕たちの部屋の灯りは 
小さなランプだけのせいで 
お酒も無いのに 酔ったみたい  

星の輝きのそのままが瞳に 映る君は 綺麗だ

栗色の巻き毛が 少しだけ 風に揺れて
何かを囁いた


ほんとうは まだ 伝えきれていないこの思いのせいで 何故か 何かをためらって 
そのせいで ほんとうに そのせいで 
夜は時間を止めてしまった だから 

これは夢で 夢のつづきに 
僕は一夜を 切り取った


幻の君を
月明かりに 浮かぶ君を 今夜



僕は君を抱く

抱きしめてみる

壊れそうで
そのまま 消えてしまいそう


初めから 
出会った時の 初めから
透き通る声が 唇から漏れて 優しかった

萎えた僕の
冷え切った体を癒してくれる

そして
君の涙が 渇いてしおれた僕の魂を 温めた


あなたに 救われて
僕が 言葉もなくすほど 泣いてしまうほど

あなたには
速くなる鼓動が 聞こえてるのだろうか

今すぐ何処かに連れ去って 時を過ごしたい



どうか
この 
夢のつづきに 



ずっと そばにいて欲しい

もう どこへも 行かないで



2024/02/19 tuo teodoro












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