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イナズマイレブンに出てくる元ネタを調べていく ~世宇子中学編~


はじめに

子供のころからイナズマイレブンシリーズが好きでずっと遊んでいた。その頃は無心でプレイしていたが、大人になってもう一度遊んでいると、キャラや必殺技の名前の元ネタがわからないまま楽しんでいるのは勿体ないのではないかと思った。

なので、背景知識を深めるために勉強し、その内容を備忘録がてらまとめていこうと思う。まずは一作目のラスボスである世宇子中について。


世宇子中とは

まずは世宇子中について簡単に。
先ほども言ったように、イナズマイレブン一作目で、主人公引きいる雷門中学が全国大会の決勝戦で戦う相手。
「神のアクア」と呼ばれるドーピングアイテムを使っており、超人的なプレイをすることができる。

世宇子中のモチーフ

世宇子中のモチーフは、その学校名からも分かる通りギリシャ神話である。
メンバー16人全員ともに、ギリシャ神話に登場する神々や英雄が、名前の由来となっている。

その中でも、レギュラーメンバーの11人は、オリュンポス12神と呼ばれる神々にちなんだ名前がつけられている。

オリュンポス12神とは、オリュンポス山の山頂に住んでいると伝えられる神々の総称であり、ギリシャ神話のメインキャラクターと言っていい存在だ。彼らそれぞれに多くのエピソードが残されている。

そのオリュンポス12神の筆頭がゼウスであり、ゼウスを除いた残りの11神が、そのまま世宇子中学のレギュラーメンバー11人になっている。

各キャラ紹介


ここからは各キャラのモチーフとなった神々についてかんたんに紹介していく。
まずはレギュラーメンバーから。


アフロディ(亜風炉 照美)

いわずと知れた世宇子中のキャプテン。
モチーフは愛と美の女神であるアフロディーテ
ウラノスの性器を海に投げ込んだ時の泡から生まれたといわれている。
その美貌で数々の浮名を流した。
ちなみにアフロディ自体は男性。


ポセイドン(歩星 呑一)

世宇子の正GK。
モチーフは海を統べるである神ポセイドン
必殺技である「つなみウォール」もおそらくその影響。
子供が多いことでも知られ、その中には怪物や巨人もいた。
もうひとつのキャッチ技である「ギガントウォール」もその影響なのかも。。。

ヘラ(平良 貞)

世宇子のレギュラーFW。モチーフは、婚姻の女神であるヘラ
ギリシャ神話最高神である世宇子の正妻だが、夫の浮気に悩まされる嫉妬深い女。同じく世宇子中メンバーのモチーフとなっている、アレスやヘパイストスは彼女とゼウスの間に生まれた子供。


デメテル(出右手 豊)

世宇子のレギュラーFW。
彼のモチーフは、豊穣の女神であるデメテル
ゼウスの姉であるが、彼との間にコレーという娘がいる。
コレーは1年の内決まった期間、冥界に滞在しなければならず、その間デメテルは作物が実らないようにした。
これが四季の始まりだとされている。


ヘルメス(経目 須商)

世宇子のレギュラーMF。
モチーフとなっているのは、商売の神様であるヘルメス
神々同士の伝令役になったり、泥棒の神様であったりとバラエティ豊かなエピソードがある。


アルテミス(在手 実弓)

世宇子のレギュラーMF。
モチーフとなった神は、狩りと純潔の女神アルテミス
優れた弓の使い手として知られ、彼の必殺技である「ディバインアロー」もこのことに由来していそう。

アポロン(阿保露光)

世宇子のレギュラーDF。
モチーフとなったのは、予言や太陽を司る神のアポロン
恋多き神であり、悲しい恋のエピソードがいくつも残っている。
ちなみにアルテミスとは双子。

アテナ(明天名 智)

世宇子のレギュラーMF。
彼のモチーフとなったのは、知恵と戦いの女神であるアテナ
世宇子中でも彼がチームの頭脳的な役割を担っている記述がある。
英雄たちに援助をしたり、知恵を授けるなどのエピソードが数多く残る。

アレス(荒須 乱)

世宇子のレギュラーDF。モチーフは軍神アレス
アテナも戦いの神ではあるが、アレスのほうがより暴力的で血なまぐさいイメージ。の割に、戦争で活躍した等の有能なエピソードに乏しい。
DFに回されているのも当然かもしれない。

ヘパイス(部灰 炎)

世宇子のレギュラーDF。
モチーフとなったのは、炎と鍛治の神であるヘパイストス
醜い容姿であったが、手先が器用で多くの作品を作り上げた。
人類初の女性であるパンドラも、彼が作ったとされる。

ディオ(手魚 激)

世宇子のレギュラーDF。
モチーフは酒や演劇の神であるディオニュソス
オリュンポス12神に入るかどうかは諸説あるらしい。
ディオニュソスの代わりに、かまどの神であるヘスティアがオリュンポス12神とされることもある。


以上、レギュラーの11人の紹介終わり。
ここからは、ベンチ入りメンバーの紹介。

イカロス(位家 路主)

世宇子の控えGK。
彼のモチーフは、ギリシャ神話に登場するイカロス
イカロスは発明家ダイダロスの息子であり、親子共に迷宮に閉じ込められてしまった。その際に蝋で翼を作って脱出するのだが、高く飛びすぎてしまい、太陽の熱で翼が溶けてしまい墜落した。
軽く調べたぐらいだが、彼にはこれ以上のエピソードがでてこない。

アキレス(安芸玲須)

世宇子の控えFW。
モチーフとなっているのは、英雄のアキレウス
※英雄は基本的に神と人間の間に生まれた子供
母親がアキレウスを不死にするため、ステュクスという川に彼の全身を漬けるのだが、その際に踵を持っていたため、そこだけが彼の弱点となっている。
このことからアキレス腱という言葉が生まれた。


ヘラクレス(経洛玲州)

世宇子の控えDF。
モチーフは英雄のヘラクレス
操られて妻子を殺してしまったことの贖罪として、様々な試練に立ち向かうことになる。

クロノス(黒野時夫)

世宇子の控えDF。モチーフは時間の神クロノス
紛らわしいのだが、ゼウスの父親にあたる神様もクロノスという。(スペルが違うらしい)
調べたけど特にこれといったエピソードなし。


メデゥーサ(目戸宇左)

世宇子の控えMF。
モチーフは、ギリシャ神話に登場する怪物のメデゥーサ
見たものを石に変えてしまう能力があるが、英雄のペルセウスによって退治された。
ちなみに三姉妹であり、3人をまとめてゴルゴンと呼ぶそう。
メデゥーサ以外の二人は不死身。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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