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隔離生活

コロナ禍も夫は毎日通常通りの出社、制限がなくなってからは毎週飲み会の日々。
そして2024年6月、初めて我が家にコロナがやってきた。

夫、熱が出て会社を早退、そのままかかりつけの病院へ行く。
「コロナでした」
いつかは来るだろう、来ても仕方ないと思っていたけど、まずは夫を隔離する、すでに私に感染しているかもしれないし、これから感染しないためにはどうしましょうか、と、あれこれシミュレーション。

何度も消毒したり石鹸で手洗いをするのは大変なので、自分なりのルールに慣れてきたころには隔離も終盤となっていた。
結果的に、私はセーフだった。熱がまるまる4日間続いた患者さんには申し訳ないが、一番つらかったのは消毒ではなく、毎日3食+3時のおやつを出すこと。
ああ、私はお昼ご飯を作るのがいやなのだ。
なのに、うちの患者さんは毎食毎食きちんと召し上がる。
38度台の熱があるのに。
最初はちょっと病人食のようなものを出していたけど、きっちりと食べるので、ある日のお昼にナポリタンを作って出してみたところ
「やっぱナポリタンはうまい!」
とスマホにメッセージが来た。

その後もお好み焼きを出したときには
「ちょうどこういうジャンクな味が欲しかった~」
とメッセージが来る。

その他、午後3時前には
「今日のおやつはバニラアイスで!」
など、まあ、他に楽しみもないから仕方がないのかもしれないが、しかし、38度台でそんなに食べられるのか。
多分うちの夫は胃腸がバカなんじゃないか、と疑ってみていた。

なにはともあれ、熱はあっても食欲もあり、隔離が終わるころには熱も下がって軽い咳くらいに落ち着いてくれてよかった。

しかし、普段風邪で寝込むこともない人なので、病人の生活がわかっていないようで、張り切って最初に買い込んでいたパウチのゼリー飲料が「ゼロ㎉」。
食べられないときの栄養補給じゃないのか。ダイエット中の娘さんか。
その他、せっかくドアを隔てて話しかけてもちゃんとドアを開けて返事をしてくれる、律儀な奴でありました。

でもまあ無事乗り越えられてよかった。
改めて、医療関係、介護に携わっている方々に感謝したくなる経験でした。