決算ウォッチ KSOE 日東電工


KSOE

[企業概要]
世界最大規模の造船会社。子会社に現代重工業(HHI)、現代三湖(Samho)重工業(HSHI)、現代尾浦(MIPO)造船(HMD)。

[決算概要]
2Qは1Q比較で稼働日が多いこと、また船価上昇により各社売上上昇。
それにより利益率も上昇。
具体的な営業利益率のQoQでの変化は
HHI 1Q 0.7% →2Q 5%
Samho 1Q 10.9% →2Q 9.7%
Mipo 1Q -1.1% →2Q 1.5% 黒転
Samhoは1Q比で利益率下がっているが、これは1Qに引当金の取り崩しがあったため。
KSOE全体としては1Q 2.9% → 2Q 5.7%。
月次で、売上が好調なことは確認していたが、決算のからみもあってか
非開示にされていた6月の月次が思いのほか好調だった。
特にサプライズ感のある決算ではないものの、船価上昇による業績改善は順調。
※ 次の3Qは夏季休暇、祝日などの影響で、2Qよりも稼働日が下がり、
結果、売上が下がる傾向にあるので注意。

[株価バリュエーション]
直近、株価急上昇していたが、PSRは0.58倍と割高感はない。
最近の株価上昇のかなりの部分を日本の個人投資家の買いによるものなんだろうけど、
韓国の投資家はどういう認識でいるのだろう?
日本株ならSNSなどで、どういう投資家がこの銘柄を触っているのか把握できるが、韓国株だとさすがにむずかしい。

日東電工


[企業概要]
大手電子部品メーカー。包装材料・半導体関連材料・光学フィルムなどの中間材料を供給。

[決算概要]
従来、横ばい予想だった今期予想を上方修正。最終利益で29.6%増になる見込み。
今回の1Q決算は前期比で売上19.6%増。利益はここ5年ほどで最高水準。
以下は説明資料の書き出し。

セグメント別業績 インダストリアルテープ
・ハイエンドスマートフォン向け組み立て用部材~は需要が増加。
・自動車材料はハイブリッド車向けの絶縁材料の需要が増加。

セグメント別業績 オプトロニクス
情報機能材料
中華系ハイエンドスマホ、EV、PHEV向けの光学フィルム等の需要が増加。
タブレット端末向けITOフィルムの需要が増加。
回路材料
データセンター向けの高容量HDD需要が大幅に増加
ハイエンドスマホ向け高精度基板の需要が増加

3ヵ月前の決算説明資料の文言と見比べてみると、インダストリアルテープの文言はあまり変化なし。
一方、オプトロニクスの文言がかなり強気に変わっているのが見て取れる。
もっとも、終了期に関しての文言なので、前回の決算は1年分についての言及ではあるが。
デクセリアルズの売上の10%ほどが、日東電工なので、まだ決算の出てないデクセリアルズを買うのも
面白いのかもと思ったのだが、商品構成で日東電工の好調な部分とどの程度、かぶっているのか判然とせず。

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