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エブリングの今後の展開を勝手に予想する

非接触決済、充電不要のスマートリング「evening(エブリング)」。先日、予告されていたホワイトが発売された。

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さらに今後はどんな展開をしていくのだろうか?というのをITメディアのインタビュー記事を元に予想してみた。

もっと薄いサイズがラインナップされる

スマートリングのなかではゴツくない方だが、それでも普通の指輪と比べるとだいぶゴツい。僕も会社の子に「ゴツい」「歌舞伎町みたい」「スマホリングかと思った」とだいぶイジられた。

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これについては予測するまでもなく、インタビュー内で津村COOが答えている。

細くする分、アンテナを入れる面積も小さくなるため、技術的な難しさもあった。手が小さい人、指が細い人にはまだまだサイズが大きめだ。そういったユーザーが身に付けているのを忘れるくらいに、今後はもっと薄く、細くし、結婚指輪やアクセサリーのような感覚で身に付けられる端末にしたい。

Felicaが搭載される

現在はNFC TYPE-Aしか搭載されておらず、決済ではVISAタッチしか使えない。しかし日本で普及している非接触決済はほとんどがNFC TYPE-FのFelica(Suica、PASMO、iD、クイックペイ、Edyなど)であるため、現在はエブリングを決済利用できるロケーションが極端に少なく、ほとんどコンビニ用となってしまっている。

エブリングのFelicaに対してはこの記事内には記載がないが、個人的にサポートに質問した際には「Felica搭載については現在検討中」との回答だった。技術的には可能だが、提携先との交渉次第というところだろう。

wenaの事例が参考になる

Apple Watch以外の非接触決済端末としてはソニーのスマートリストバンドwenaが有名だ。wenaは最初からFelicaを搭載していて、iD、QUICPay、Edy決済が使えたが、Suicaは使えなかった。wenaが発売されたのは2015年だが、Suicaが使えるようになったのは2020年。最初からFelicaを搭載していたにもかかわらず、Suica対応にはなんと5年もかかっている。Suica以外の決済管理には「おサイフリンク」というソニー&docomo開発のアプリを使用しているのだが、wenaの競合でもあるエブリングでこのアプリが使えるようになる見込みは少ない。おそらく、ユーザーベネフィットから考えてもエブリングアプリ内で管理を完了させたいところだろう。wenaもSuicaは自前アプリ内で管理ができるようになっている。

いきなりSuica対応の可能性も

上記のことから、エブリングのFelica決済は意外と「いきなりSuicaのみ対応」となる可能性もあるのでは?と思っている。しかし、wenaも5年の月日を要したハードルの高さから「来年からSuica対応!」となることは考えづらい。なんの根拠もないが、エブリングのSuica対応まで3年ぐらいはかかるのではないだろうか。

まずはスマートロック

記事内で明言されている未来展開はスマートロックについてだった。

決済機能を維持したまま、できれば2022年にはスマートロックとのセット販売を始めたいと考えている。実現すれば、リングだけで家の鍵を開錠したり、コンビニで買い物ができたりするようになる。これまでは家の鍵と携帯を別々に持って、外出しないといけないケースが多かった。本当に何も持たずに家を施錠し、気軽に買い物できるような世界観を作りたい。
それが実現すれば、オフィスビルに入館するための社員証を、このリングに置き換えることも可能になる。利用拡大に向け、あらゆる認証をリングに集約できるようにしたい。

Type-Aのスマートロックもあるが、オフィスの入館証にはFelicaが使われていることが多いため、個人的には「Felicaは内蔵するがSuicaは使えずスマートロック対応から」という展開になるのではと思った。

オートロック問題はどうする?

スマートロックに関してひとつ疑問なのが、「オートロック問題」をどう解決するのか?というところだ。ほぼ全てのスマートロックは玄関の施錠のみで、オートロックは解除できない。特に物理キーでオートロックを解除する方式のマンションにおいては、いくらスマートロックを装備しても物理キーを手放すことができない。この矛盾から、僕は結局スマートロックを捨ててしまった。

記事においては「本当に何も持たずに施錠」とあるので、是非ともオートロック問題も解決して欲しい。ただ単に「薄くなってFelicaロックにも対応」だけだと、新機種にはあまり食指が伸びない。

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