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The Last of Us Part2 - 魅力と感想(ネタバレ無し)

2020年6月19日、日本でPS4専用ソフト「The Last of Us Part2」が発売されました。ストーリーをクリアしたので、その魅力をアウトプットしたいと思います。ラスアス2、語らずにはいられない!

はじめに

本記事は、今作の「The Last of Us Part2」及び前作「The Last of Us」と追加エピソード「Left Behind」の重大なネタバレを含まない紹介記事ですが、事前情報を入れたくない未プレイの方は、ぜひ早急にゲーム本編をプレイしてみてください。

本記事は、今作「The Last of Us Part2」を高(好)評価しているものです。賛否両論あるゲームですが、賛の方なんて見たくない!という方は、ぜひ別のゲームをプレイしてみてください。

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ゲームの概要(ラスアスとは何ぞや)

遡ること7年前、2013年6月20日、PS3専用ソフトとして日本で発売された「The Last of Us」は、寄生菌パンデミックを描いたサバイバルホラー・アクションアドベンチャーゲームとして世界中で大好評を博しました。

2014年2月には、追加エピソードの「Left Behind」が配信されました。その半年後の8月には、PS4ソフトとしてリマスターされました。(Part2の発売直前にリマスター版もプレイしましたが、最高でした)

寄生菌(きのこ)の感染者がゾンビっぽい見た目なので、バイオハザードシリーズっぽく思われがちですが、個人的には、ステルス要素が強いのでメタルギアソリッドシリーズに近いと思います。敵に見つかったら圧倒的不利な状況の緊張感と戦略性のある戦闘が面白いです。

また、フィールドに落ちている資源を回収して火炎瓶や回復キットなどを工作したり、銃器やキャラクターの能力をカスタマイズしたり、遺物(ファイルや収集品)を集めたり、同行者と会話したり、リアルなサバイバルの世界に居るような感覚も独特です。

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そして、ストーリーも好評なポイントでした。20年前に愛娘を失った中年男性ジョエルと口達者な10代の少女エリーを中心として、パンデミックから20年後の様変わりした世界で展開される人間ドラマが、一本の映画のように語られていきます。

ラスアスっぽさとは何だろうと考えてみたとき、上述した「サバイバルしながら映画のようなストーリーを進めていくステルスゲー」かなぁと思いましたが、定義は人それぞれです。ラスアスっぽさに対する個々人の定義の違いが、今作Part2を賛否両論にしたのかもしれません。

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さて、ここからは、そんな前作の正統続編となる今作「The Last of Us Part2」の魅力を紹介していきたいと思います。

魅力①「美麗な映像と爆速のコンティニュー」

ゲームは次世代機への転換の年を迎え、年末にはPS5が発売されるなどと噂される中、今作はPS4専用ソフトとして最高に美しい映像を引っ提げてやってきました。ムービーシーンは、ほぼ実写のクオリティです。通常のゲーム画面は、実写とまではいかないものの「この映像の中でキャラクターを動かせるの?」と驚くほど綺麗です。

さらに、ゲーム開始時に長いロードを行った後は、ほぼロードが発生しません。広大なマップをどれだけ走り回っても途切れることはなく、ムービーシーンにもゲームプレイからシームレスに繋がっています。

そして、一番爆速で驚いたのはコンティニューです。戦闘で敵にやられた後、リトライボタンの「はじめる」が表示されるまでたった数秒です。ロードの暇つぶしに備えて戦闘のヒントが画面に表示されますが、それを読む暇も無いぐらいのスピードです。

景色やロケーションの作り込みも精緻で、快適なゲームプレイを美しい景色と共に楽しめます。実際のシアトルとゲーム内のシアトルを比較した動画がアップされていたので、以下ご紹介です。スゴい。

魅力②「フィールドとギミックの進化」

雪の上を歩けば、足跡が残る。雪の上に広がる鮮血は、温度を感じさせるようにじわじわと雪を溶かしていく。現実世界での当たり前が、徹底的にゲームフィールドに反映されています。

ロープを使用した謎解きギミックにおいては、ついつい「ゲームの世界じゃこれは出来ないだろう」という先入観から試さなかった行動が実は正解で、普通に実現できてしまうことに驚きました。

ロープの挙動のスゴさについては、以下のゲームサイトの記事に詳しくまとめられていましたのでご紹介です。

魅力③「ワイドリニアな探索とマップ」

アンチャーテッドで登場したゲームデザインの「ワイドリニア」が序盤のダウンタウンに採用されています。ざっくり言うと、メインストーリーから逸れない程度に広大なフィールドを探索できることを指します。オープンワールドほど広くない箱庭世界的な感じです。

探索要素は、プレイヤーによって好みが分かれるところです。私もオープンワールド系のゲームはぶっちゃけ苦手です。ただ、今作の面白いところは、次なる探索地点や物資の情報などをガイドマップに書き込みながら進めていくところです。

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ガイドマップによって目的地が明確化されたり、探索終了した場所はチェックされたりするので、冒険のワクワク感や達成感が得られます。アンチャーテッドで培った要素だと思いますが、フィールドを巡るのが楽しいゲームプレイになりました。

ただし、これらは序盤でしか取り入れられていない要素で、それ以降はガイドマップを開くことができなくなります。ガイドマップは、ストーリーにおいてもキーアイテムなので、要所要所でエリーが書き込む演出があったら良かったなぁと思います。

魅力④「モーションとリアクション」

今作で最も好きなシーンの1つが、銃器をカスタマイズするシーンです。フィールドに設置されている作業台を見つけると、これまで手に入れた部品を使って銃器を強化できます。

このシーンの手の動きがスゴい。銃を分解し、部品を取り換え、ねじを回し、表面を拭くという一連の動作がテキパキと行われます。カチャカチャという音も相まって、実際に銃器を弄っているようなカッコ良さを味わえます。

実際の武器改造シーンのプレイ動画をアップしている方が居たので、以下ご紹介です。

また、手の動きだけでなく、人の立ち振る舞いやリアクションですらリアルに作られています。今作に登場する敵キャラは、仲間と会話して連携を取り、時に犬をけしかけながら迫ってきます。その仲間や犬が殺されると、名前を呼び、悲しみ、怒りに震えます。

最初のうちは心が痛みますが、ゲームを進めるうちにストーリーも相まって断末魔や悲痛の叫びにも慣れてきてしまうのが、このゲームの恐ろしく巧妙なところです。

魅力⑤「ストーリーとキャラクター」

詳細はネタバレになるので書けませんが、賛否両論のストーリー面について、個人的には考察しがいのある野心的な内容だったと思います。

特定のキャラクターに思い入れが強い人や、ゲーム=気持ちよくプレイできるものと考えている人、ラスアスっぽさの定義や個人的に期待した内容とズレるのが許せない人などは受け入れ難いかもしれません。

また、キャラクターについて、LGBTQIA+に関する表現が多いという指摘もありますが、個人的には引っ掛かるような違和感はありませんでした。言われてみれば、まあ…という感じです。

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おわりに

感想をアウトプットするつもりが、魅力のプレゼンになっていたので、ネタバレ無しの紹介記事に改訂しました。

ショッピングサイトのレビュー等では、口汚い言葉での酷評や今後プレイする人への配慮に欠けたネタバレが並んでいて、とても残念に思います。(否定的な意見があること自体は良いと思いますが…)

個人的には、今作Part2をぜひプレイして欲しいですし、今作のプレイに当たっては、前作のPS4リマスターと追加エピソードをぜひプレイして欲しいと思っています。



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