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信頼性のある情報を読み取ることに人生の時間を使いたい:有価証券報告書を読もう

フェイクだらけのSNS・・を実感した大統領選挙でした(まだ終わっていないとも言えますが)。

もちろん、中には真実の話もあるでしょうし、主張されている本人は確信をもってお話されているのだと思います。

なので、お話をちゃんと聞かないと行けません。

フェイクだといってもそれをフェイクであるかを確認するプロセスはとても大事です。

ニュース、新聞が本当か、SNSが本当か?

どちらでもよいのですが、匿名性のある情報については出された後に処罰したり、追及したりすることが出来ない分、やはりSNSの情報の信頼性は低いと言わざるを得ません。

もちろん、真っ当に情報発信されている方もいますが、そうでない人が多過ぎて、どれが本当の情報か分からない、です。

となると、どれを情報のアンカー(拠り所)とすればよいのでしょうか?

ニュースや新聞を過信してはいけません。

ただ、虚偽の情報を発信した場合に一定の責任を取らされる立場にある、と考えれば、「ある程度信頼性のある情報源」といえるのではないでしょうか。

そうした意味で新聞、ニュースが果たす役割は今後も大きいと感じています。

さて、SNSです。これは良い点と悪い点がありますが、今回の大統領選挙では悪い点が目立ちました。

何というか・・・イデオロギーに満ちた、フェイクニュースが充満していました。いや・・・正確にはフェイクかどうかは分かりません。本当かもしれませんが、根拠が不十分な状況で発言したり、捏造が疑われるような証拠をアップしたりすることが多過ぎます。

この捏造の証拠が本当に良く出来ているのが恐ろしいです。

注意が必要なのは、SNSに依存すると、SNSで言われていることが本当に全て真実のように思えてきます。

実際にいくつかのフェイクニュースをみてみましたが、実によく出来ています。本当にそうなの?と思えるようなものも多数あります(真実の情報もあるのかもしれませんね)。

一番よいのは、どれがフェイクニュースでそうでないかを見分ける目を持つこと・・・・なのですが、フェイクニュースを見破ることに時間が掛かりそうです

そうなるとやっぱり確実で、保証された情報源の価値が今後も高まっていくのではないかな、と思います。

SNSのこともフォロー(擁護)しておくと、速報性はとても便利で、良いと感じています。

私も利用していますが、この辺りはなかなか使い勝手が良いです。

情報源が分かっていて、過去の実績から信頼性がおけるというアプリやSNSアカウントは積極的に利用すべし、と思っています。ただ、災害時にSNSから流れてくる出どころが分からない(リツイートされて拡散されているような)情報は要注意です。これは災害時に限らず、ですけど。

あと目立つのは、根拠なく有名人、コメンテーターが発言していることが目立ちますね。おそらく、SNSから情報を集めてきたのかな?と思えるような発言が目立ちますが、

自分で取材してリサーチしようね、とつくづく思います。

他の情報源をコピー&ペーストするのはやめてください。

信頼のおける情報源を見つけるのも一苦労な世の中です。

私の専門である会計に話を戻します。

企業の情報ソースとして、有価証券報告書の価値は今後ますます上がっていくのだろうと思います。

法定開示である有価証券報告書は、監査や第三者の目を通じて発行されます。

嘘は基本的に書けません(虚偽記載になります)。

この報告書は、経営者が責任を負って発行しています。

だから不正会計があった場合、経営者の責任が問われるわけです。監査を行っている公認会計士の責任も問われます。

こうした責任を伴っている情報は、一定の信頼が付与されていますので、安心して読むことが出来ます。

一方で、責任が伴わない情報は大変危ういというか、信じていい情報なのか、全く分かりません。

頼りに出来る情報源として有価証券報告書の価値は今後ますます上がっていく。そう確信しました。

では決算短信や四半期などの監査を経ていない決算資料は参考にならない、信頼性がない情報なのかといえば、そうとも言えません。

なぜかといえば、最終的に年次の有価証券報告書が、内部統制監査・財務諸表監査を経て作成し、情報が開示されることになります。当然、途中段階である四半期(三か月ごと)の決算でも、年次の決算報告と矛盾しない報告を行なわなければなりません。決算短信も同様です。速報の情報であっても、年次報告とのズレを極力小さくするように心がけなければなりません。

*補足しますと、四半期レビューも行われています。ただ、新聞、ニュース等で報告され、速報として出される四半期の報告書は、四半期レビューを経ていない状況で公開されています。

年次あっての四半期といえます。

四半期の結果が最終的に集約された年次の有価証券報告書に信頼性が付与される仕組みが導入されているからこそ、四半期、決算短信の情報にも信頼がおける、という状況が作り出されるわけです。

皆さんも就職するとき、転職先を見つける際、または投資対象を見つける際のツールとして、信頼性が付与された企業情報を読んでみるのはどうでしょうか?

貴重な人生の時間をフェイクニュースに振り回されたくないですね。

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