【お天気コラム】秋雨
こんにちは ウエノです。
毎週月曜日更新の【お天気コラム】
先週は多忙のため更新をさぼってしまいすみませんでした。
昨日、遅れていた書くンジャーズを更新したので、お天気コラムは日を置いて火曜日の投稿としました。
まずは先週のお天気から振り返ってみましょう。
1.先週の天気~記録的な大雨~
例年、8月下旬は太平洋高気圧の勢力が弱まり、高気圧の縁に沿って流れ込む湿った空気の影響で、九州は不安定なお天気になることが多いのですが、今年は記録的な大雨に見舞われました。
九州北部に停滞した秋雨前線に向かって、東シナ海から流れ込む湿った空気は、長崎県から福岡県にかけて、次々と積乱雲を発生させ線状降水帯が形成されました。
線状降水帯は特に佐賀市から武雄市付近で猛烈な雨を降らせ、佐賀市では8月27日からの24時間雨量が390ミリを記録。28日の早朝には1時間降水量が110ミリとタライをぶちまけたような雨になり、その結果、1mを超える床上浸水や、高速道路での地滑りなど各地で被害が相次ぎました。
8月の月間降水量754ミリをはじめ、いずれも佐賀市の観測記録を塗り替える大雨となりました。
2.今週の天気~雨は小休止~
太平洋高気圧の勢力が盛り返し晴れる時間が多く、気温も30度を超えて蒸し暑い日が続く週になります。大気の状態は引き続き不安定で、午後は山沿いを中心ににわか雨が降りそう。天気がいいからと油断すると痛い目にあいそうです。
また週末には現在フィリピン沖の台風13号が北上し、九州に接近する可能性があり注意が必要です。
3.お天気コラム~秋雨~
今週のお天気コラムは【秋雨】です。
秋雨とは字のごとく秋の雨、8月後半頃から9月にかけて数日間続く雨を指す言葉です。
梅が実を熟す頃に降る雨が「梅雨」だったら、秋雨も「栗雨」「梨雨」「葡(萄)雨」と呼ばれてもよいのに、そうはならなかったのはどうしてでしょうね(笑)
冗談はさておき、秋雨は梅雨とは反対に、太平洋高気圧の勢力が次第に弱まり、北の高気圧との境界が日本付近に出来ることで、長雨になる気象現象です。
秋雨は梅雨ほど期間が長くなく、平年なら雨が続いても数日から1週間といったところですが、今年はお盆明けから日本付近に秋雨前線が停滞する平年と異なった状況です。
しかも、例年であれば、この時期は北日本付近に停滞する秋雨前線が、今年は九州から近畿地方にかけて停滞しています。佐賀市では8月18日から9月2日まで16日連続で降雨を記録しました。
数百年、数千年のスケールだったら気候変動の範囲なのでしょうが、気象観測が始まったここ100年の中では、間違いなく異常気象だと言えるでしょう。
これだけ雨が続くと、農作物への影響も心配されます。
戦後最悪の冷害の年だった1980年も、8月の天候が今年と似たような長雨でした。
この時期に雨が多いと、稲に病気が出る可能性が高くなるらしいので、今後の生育状況が心配されます。
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