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第6章 食文化概論 正誤問題

調理師 正誤問題集

第6章 食文化概論 問題

問題1 調理師の呼称は、都道府県知事から調理師免許を受けた者だけが用いることができる 。
答1.〇
調理師免許を取得するには、①都道府県知事が指定する調理師専門学校(調理師養成施設)に1年以上在籍し、必要な知識や技術を習得し卒業する。②2年以上の飲食店などでの調理の実務経験ののち。各都道府県で実施される調理師試験に合格するという二つの手段がある。
 
問題2   2013(平成25)年12月「和食 日本人の理想的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録された。
答2.✖
登録された名称は、「和食 日本人の伝統的な食文化」。なおここでの「和食」の定義には、日常食や郷土料理、行事食だけを示すのではなく、食にまつわる日本人の伝統的な習慣や継承されてきた技術や工夫の系譜なども含まれる。

問題3 室町時代には、見習い中の弟子が親方のもとで年季奉公を行い、料理の技術を身に付けると体制度が成立した。
答3.✖
徒弟制度の成立は、江戸時代。幕藩体制が崩壊したあと、日本料理の親方達は部屋と呼ばれる料理人紹介所を開き、弟子たちを花街などに派遣した。 

問題4 1958(昭和33)年、「食生活の向上」と「国民の健康増進」を担う国家資格として、調理師法が制定された。
答4.〇
調理師法の制定を機に、専門分野ごとに合理的な調理技術の向上を目指す調理師会の組織・運営なども認可された。 

問題5 調理師は、安全な食事を提供する姿勢を大切にし、正しい食品衛生などの知識を身につけなければならない。また、食生活の国際化、食の外部化、生活習慣病の多様化、高齢者会などの諸問題にも的確に対応することが求められる。
答5.〇
調理師は、伝統的な食文化の掘り起こしなどを通して、地域食材の有効利用などに積極的に取り組んでいくべきである。食文化の変容を理解しながら、伝統食の継承に勤める役割を担う職業でもある。 

問題6 食文化とは、地域や民族、社会などにおいて、共有・習得されながら、長い年月をかけて受け継がれてきた成果の総体である。
答6.〇
食文化は、人間が自然や社会と向き合い、努力してきた発送の集大成である。その差異は食事作法(マナー)や食物禁忌(タブー)調理法などにはっきりと現れる。 

問題7 食文化に優劣が生じるのは、仕方のないことである。
答7.✖
いかなる食文化においても、優劣をつけるべきではない。固有の文化として受け入れる相対的な認識・姿勢が必要である 。

問題8 主食となる作物(米、麦、雑穀、とうもろこし、芋、バナナなど)の選択は、各地域の自然環境と植物の生育条件との勝ちによって決まる。 
答8.〇
主食とは、日常の食事においてエネルギー源の中心となる植物で、安定供給できるものが望ましい。主となる作物が育たない環境では、豚、牛、羊などの獣肉や乳が主食となる。 

問題9 イスラム教の食物禁忌は、牛肉、アルコール類、血液である。 
答9.✖
宗教上の理由などで、ある種のものを食べない行為を食物禁忌(タブー)という。イスラム教では、豚肉、アルコール、血液が禁止されている。

問題10 世界には大別して、手食文化圏、箸文化圏、ナイフ・フォーク・スプーン食文化圏の三つの食法文化圏がある。
答10.〇
イスラム教やヒンズー教では、「食前に手を洗う」「右手を使う」「3本の指で食べる」など手食に関する厳しいマナーが数多くある。 

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