なぜ人事は独立しているのか

人事課を独立させている企業が多い。
ただのバックオフィスとして扱っている場合も多いようだ。


社員に求められる能力やスキルの要件が成長に合わせてダイナミックに変わっていくベンチャーでさえそうである。
(もちろん創業間もない頃は違うだろうけど)


ぼくはこれにはかなりの疑問を持っている。


人事がその会社の業務に精通しなくて、
どうやって業務に最適な人材を採用できるというのだろう。


大学生の頃、面接なるものを受けてみたくて、
就活生のふりをして受けにいったことがある。

その会社のことをひたすらに調べまくって、
ネットに転がってる記事もほとんど読んで面接を受けに行ったら、
人事担当者よりもぼくの方がその会社のやっていることに詳しかった。


今思えば、はた迷惑な話だが、
そんな状態で、
その会社に適した人を採用するなんて万に一つも不可能だと思った。


これはリクルーターと言われる人たちも、
採用担当のマネージャーも、
採用の広報担当者まで全て同じだ。


まず採用したい人に求められるスキルや能力はどのようなものか。
その会社のどのチームにどんな人材が足りていないのか。
採用に関わる人たちはそれらを理解していなければならない。

もちろんスキルや能力だけではダメで、
その会社の文化や人間関係を把握していることも重要だ。


経営陣が求めている人材の要件をきちんと理解しているか。
現場はどういった人材を欲してあるかといった生の声を理解しているか。

そういったことが、今後、
人材や組織に関わる業務をする人たちには求められると思う。


最近は、そんなことを考え、
今の人事を独立させるという慣習を変えていければなぁと思っている。


「採用」「組織」「事業」
に精通したプロフェッショナルが、
人事に関わるのが当たり前になればよいと思う。
(企業によっては、「エンジニアリング」や「デザイン」などを分かっている必要もあるだろう。)


特に、
大きく成長するスタートアップでの人材を獲得、組織創りの方法を洗練されていければ面白いだろうと思う。

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