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文化スポーツセンターの耐用年数は?

 2023年度の6月補正予算を初出の予算とし、大塚町長はじめとした行政幹部(小柳副町長ほか)は、「公共施設は町の中心部に集中整備」の方針を掲げ、役場隣接地に2施設を新築する計画を進めています。
 『コミュニティーセンターの建替え・福祉センターの新設』
この裏面が意味することは、
『これから長期にわたり市野川以南・森林公園駅周辺には公共施設は新設されない』ということです。

滑川町みなみ野・都・十三塚の地区にお住いの方の避難場所である文化スポーツセンター。建築されたのは1982年、コミュニティセンターの3年後です。コミセンが建替え時期を迎えるなら、文スポも建替え時期を迎えます。

2023年3月に上野が議会で質問したことへの回答で
◆役場周辺に整備されたら、市野川以南に公共施設の新設計画はない◆
と、あります。
滑川町の財政状況を考えると、同時に複数の公共施設建設はできないのが現実でしょう。

文化スポーツセンターが老朽化により使えなくなったら?


 森林公園駅周辺で滑川町の中では人口が集まる、みなみ野・都・十三塚の町民の公共施設としての避難場所・交流拠点は無くなります。

 役場周辺には複数の公共施設があり、仮に1つなくなったとしても、代わりに逃げ込める施設はあります。
 森林公園駅南側の住民は、文化スポーツセンターがなくなれば残される公共施設はなく、みなみ野集会所だけになります。町の人口の約25%が存する地域に、みなみ野集会所だけでは税金を払っている対価を低くしか感じられません。住民のために公共施設を整備することは、都市計画としてしなくてはいけないことです。

 「役場周辺に集中整備」に反対し、代わりに
『人口統計に基づく分散配置』を提案します。

「滑川町公共施設個別施設計画 令和3年3月」 27ページ


「滑川町公共施設個別施設計画 令和3年3月」 7ページ


「滑川町公共施設個別施設計画 令和3年3月」 29ページ


『滑川町公共施設個別施設計画』

令和3(2021)年3月発行
約1980万円をかけ、2年がかりで作成

公共施設の全体像と長期計画を知るために、有用な資料が『滑川町公共施設個別施設計画』です。

コミュニティーセンター目標耐用年数80年:
1979年築・築年数41年のコミセンを2021⁻2025年に長寿命化改修を行い、2051ー2060年の間に改築と書かれている。全ての既存施設をまとめてコスト比較すると、単純建替えと長寿命化対策では、長寿命化対策をした方が3300万円削減できると試算されている。

コミセン新設計画は、個別施設計画とズレが生じています。
福祉センターの建設は、そもそも計画されていません。

新しい建物を建設すれば、お金がかかります。
計画的に修繕をすれば、もっと快適な施設利用が可能なのに、滑川町が行う施設修繕は「壊れたら直す」というもので、計画修繕費用は少ないと感じています。その修繕費用が、新設建物により さらに削られる。

これから、日本は人口減少社会に入ります。滑川町も、猶予があるだけで10-20年遅れて人口減少します。町で使えるお金は少なくなっていきます。それでも維持できるハコモノの数にしておかなければいけません。交通弱者が多くなった町民でも行くことができるよう、少ないハコモノを有効に配置しておかなければいけません。

 実際に使う方々の意見を聞きながら、施設の整備計画をたてていくやり方をとりたいです。


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