工事請負契約の締結 2億6378万円 (仮称)滑川町福祉センター建設工事
全員協議会で「工事請負契約の締結について」福祉課から説明があり、2枚の資料が配布されました。行政側からは福祉課長・担当者・大塚町長・小柳副町長が出席していました。
この案件について、質問しました。
1 施設の詳細な位置
〈聞いた理由・知りたかったこと〉
「役場と総合体育館の間の職員駐車場」との説明は受けていますが、地番、川からの距離、役場庁舎からの距離などがわかるような資料はもらっていません。
また、不動産の資料として場所が明示されていないのは、私の感覚では「説明不足」です。敷地を示す図面が欲しいです。
また、対象物件は河川”滑川”隣地の水害ハザードマップの浸水区域内にあります。盛り土や造成工事が必要ならば、標準土地よりも工事は割高となる可能性はあり、建物位置は知りたいところです。
A: 福田750-1、羽尾2423-3の一部、羽尾2525の一部
、と口頭での回答は頂きました。
2 敷地面積・床面積等の数字が全く載っていない。それらの数字、福祉センターに入る3施設の専有面積・共有面積をそれぞれ出してほしい。
〈聞いた理由・知りたかったこと〉
社会福祉協議会・子ども第三の居場所・子ども家庭総合支援拠点。この3つが入る複合施設と当初から説明されていました。大塚町長の公約(福祉センター建設が公約:見込み額2750万円)により作られる施設であると、複数回の説明を受けています。3つそれぞれの運営主体が異なるため、賃料や光熱費等の按分が生じるはずです。複合施設とすることで、施設整備費・管理費の低減が図れることが複合化の理由ですが、入口が2つ用意されていたり、中の廊下は回遊できない作りになっていたり、トイレの数が多かったり、とコストカットできるはずの共有スペースが統合できていません。この疑問を明確化するために、それぞれの専有面積・共有面積を知りたいところです。
この質問をしているところで、小柳副町長から、私の質問への制止が入りました。
今回は工事請負契約の締結についての案件であり、面積は案件から外れる話題なので質問として適さない、という内容でした。
議長も私の質問を止めるそぶりだったので、抗議しました。
施設規模が分からなければ、平米単価も分からず金額の判断はできない。面積は必要な情報だ、という内容です。
町長からは、
「前に言ったろ」と発言がありました。今までの議会で説明をしている数字だ、という意味だと思います。
担当課の方は、答えるつもりでいたようで面積は答えて頂きました。
A: 延べ床面積 499.78㎡
この質問の仕方だと、説明案件から外れるというのが議長の判断のようでしたので、発言の内容を変えました。
入口が2つあり、トイレの数も多い、コストのかかる設備の数が抑えられておらず、コスト高となっている。このような施設の, 増加した契約金額は賛成できない。
、という内容です。
本当はもっと聞こうと思ったことがあったのですが、これを言いきるのがせいいっぱいでした。
【用語説明】
*全員協議会*
滑川町では「全員協議会」は議場で行われます。議員14名は通しで参加します。議会の前に審議案件を議員に説明しておくのが目的、と私は認識しています。行政側の説明中は通して出席しているのが町長と副町長、説明案件の担当課の課長と担当者が入れ替わり出席する流れです。市町村によって、かなりやり方が異なるようです。
*市区町子ども家庭総合支援拠点*
厚生労働省(当時)により整備に努めなければならないと規定されているにも関わらず、滑川町は整備できていない「拠点」です。機能としてはスタートできており、福祉課内に担当職員が2名います。
全員協議会終了後、議長に話をしに行きました
①全員協議会は、議会と違って厳しいきまりの無い会なのだから、発言を規制されるのはおかしい。
A:全員協議会は執行部(行政)が説明をしてくれる場だ。その説明の範囲を受け入れるのが議員側だ。議題は「工事請負契約の締結」、詳細な面積や配置人数等は必要ない。あの発言制止はおかしくはない。
(上野解釈。こういう内容をお答えになったと思います)
②予算2億8000万円の案件が、正確な面積や所在の書面説明もなく進んでいく。議員側として、もっと説明を求めるべきだ。
A:他の議員からは質問はなかったということは、みんなわかっているということだ。もと行政職員だった(方も多い)から分かっている。議員それぞれが考え方は違う(議員全体として説明を求めたいとは考えていない)
(A部分:上野解釈。こういう内容をお答えになったと思います)。
*私は、議長は話の分かる方だと思っています。だから、話をしに行きました。残念ながら解釈は異なりましたが、私の話は聞いていただけました。
今日の全員協議会は、私にとっては衝撃の強い会でした
私は不動産業界に勤めていました。不動産鑑定事務所・不動産証券化会社などです。「工事請負契約の締結について」のような資料で、レイアウト変更等がまだ入る段階であれば、その時点での最新資料(図面含む)を付け直すのは基本だと考えていました。
この記事に添付した資料、不動産関連のお仕事をなさっている方が見たら、?と感じるのではないでしょうか。この資料を取引先に渡す資料にはしないでしょう。長さ、面積等の数字が何も書かれていません。
“この図面では情報が足りないと受け取った人は思うはず”
と私は感じていましたが、それは多くの議員は感じていないこと。
これが、今回 私が衝撃を受け、認識を改めねばと思った点です。
今回の資料
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