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いきものとひと

紫陽花の生垣にしているお宅を見に行きました。
まるで神社のように大切に手入れをされていて
毎年金平糖を散らしたように咲き目を引きます。

写真を撮ってると
犬の散歩から帰宅された方から
少し迷惑そうな圧を感じる。
挨拶も顔を背け視線を避ける様子で
煩わしそうだった。

蜜の香りに寄りつく羽虫のようで、すみません。
個人宅だと警戒心が強まりますよね。
今気づいたけど、大切に育てた花を
持ち去られた事もあるのかもしれない。
花だけを撮らせて頂き速やかに退去します。
料金箱もあれば手持ちの小銭なりを入れるのだけど。


同一のものを愛でる心は一致しても
花好きが万物に優しい、とも人好き、とも限らず。
美しくは片付かない視点を興味深く思っています。

花好きの人に悪い人はいない。だとかを
誰かから言われたことがあり
そうか?と素で思ったのが古い記憶に残る。

好きの対象は何であれ、エゴであると思っている。
それに優しいは当たらないだろう。が今の答えです。
限定された範囲の優しさであって
その種の為になるかは別問題になる。
遊びたい犬を抱き抱えて安心毛布にしてる。
誰かが消化不良を抱える。
そんな光景をよく見かける。
品種改良とか、真に優しかったなら
そんな事にはならない気がする。

自身も飼育用のメダカを自然界には戻せない以上は、
大事に健康に世話させて頂こう。と一旦納得してる。
だが私が今日事故死したら
彼らは生存の可能性を絶たれる。
王と共に埋められる民と同じ運命を辿る。
植物も全て同じなのを周辺でも見てきた。
その罪を自覚するか見過ごすかなんだろうと思う。
自分も知りつつ見過ごしてる。
寿命の短いものに限定してるのも気休めで
重さに違いはないと思う。


楊貴妃が混ざったようでいて体型は並み、という
私のメダカ槽(衣装ケース)はミックスが過ぎて
半分は灰色の不思議世代に染まっています。

まつ毛ほどの体長の稚魚らに
謎の雑種!とタグをつけるわけにもいかない。
春後半に投入した親は微妙に赤が強くて
金魚の小さい版みたいに発色が明るく
目に楽しいですが
白と黒で溢れている稚魚はどうなるのか謎です。

謎であってもメダカはメダカ。
スポイトから落とす水滴や
底から押し出す空気の玉に当たって、はしゃいでる。

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