たすかる料理

日中はまだ暑いけど、夜が寝やすく寝すぎて目が覚めない秋。
ようやく湯気や火がいやじゃなくなってきたので、パンづくりも再開。パンといっても、カンパーニュオンリー。
アレンジするとすれば、最後にカミソリでクープをいれるところだけ。調子に乗ってミステリーサークルのようなクープをいれると、変な立ち上がりになっちゃったりと楽しい。

ばななさんが私と似ていると言う按田優子さんの「たすかる料理」を読んで感激して鼻血がでそうになる。こんなにも納得のいく自分に合った料理本?は人生初!
ほぼぜんぶ共感したけど、特に励まされたのは「食べつなぐのがおもしろい」「流れのなかにある」「完成品を保存するのではなくパーツでもっておく」という部分。

さっそく按田さんを見習って、秋のパーツづくりに励む。
蒸篭のお湯にはひとまずブロック肉をぶちこんでおき(汁はさこちゃんのごはんにぶっかけたり、春雨スープにしたり)、上段には芋でも栗でも卵でもにんにくでもなんでも殻ごと転がしておいて、食べたい人が食べたいときにつまんだり、パーツを使って独自にアレンジしたり。
なぜか餅が食べたくなる季節でもあるので、もち米を蒸すだけ蒸しといて、直前に「これだ!」と思うパーツをもち米にぶちこんでおこわにしたり。
どこまでも行ってよくて、どこででも止まれて、いつでも戻ってこられるというのが、私にはやさしいしたすかるしおいしい。