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流学日記

この本を手に取ったわけ
約1年前,緊急事態宣言でなかなか学校にもいけない中で読書にハマっていた自分はアマゾンでこの本を買った。
「流学日記」
自分が島根大学に進学するきっかけとなった本の登場人物である岩本悠さんの著書であり,読んでみたいと思っていた。

そんな本を手に取ったのは,本が届いてから約1年後。
学校と家の往復をする毎日の中で刺激が欲しいと感じたことがきっかけだった。
本を読み進めていく中で,感想をアウトプットせずにはいられないという衝動に駆られて本文を書いている。

血を吸う蚊に敬意が湧いてくる
これはこの本で一番印象に残った部分の一節。
旅の途中に断食を行っていた悠さんが蚊に腕の血を吸われている時,「自分はこの蚊に刺されても死なないが,この蚊は叩かれたら死ぬ。彼らは毎回生死をかけて血を吸いに来ているんだ。と気づく。命懸けで一瞬一瞬を生きている蚊に対して敬意が湧いてくる。」

一体どこからこんな気づきが生まれるんだろうか。どんな経験をして,どんな感性を磨いたら,この一瞬の出来事からこの気づきが生まれるのだろうか。
生きるか死ぬかの状況の中でもポジティブに駆け抜けてきた悠さんから出てくる言葉の一つ一つが自分に染み込んできた。

もちろん20カ国を放浪する「流学」をした行動力もすごいのだが,そういうことが言いたいのではなく,流学する中で物事を多面的に捉え,どんな状況でも自分が生きているという感謝を忘れずにその瞬間を楽しむ悠さんのスタンスに感動した。


これまで島根で生まれ育った自分にとって,神戸での生活は自分を見つめ直す良いきっかけになっている。
そして来年からは東京で生活する予定だ。
このプチ流学を通して,自分とは何か,どうありたいのかを探求していきたい。
改めてそう思わせてくれた悠さんと流学日記に感謝。

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