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【ロック】ストーンズが観たい!⑧(シアトル滞在編・ザ・ファイナル)

「来ないなら 行ってしまおう ストーンズ!」
ローリング・ストーンズを追いかけて、シアトルまでやってきた。
いよいよ現地3日目のライブ当日の滞在記をお送りします。

1.Aquarium

水族館に行くのが好きだ。
魚や海の生き物たちに興味があるというよりは、水族館で展示されている「生き物」を見に来た家族や子供たちのリアクションを眺めるのが好き。
シアトル滞在、最終日の午前中は、パイクマーケットから、名物「ガムの壁」を通り、シアトル水族館へ行った。
決して「大規模な水族館」ではないものの、港町にふさわしい都市型水族館。この日は、平日ということもあり「校外学習」やら「遠足」やらで、子供たちの歓喜の声に溢れていた。それだけでも幸せな気分になれる。
シアトルを象徴する「サケ」の回遊育成をはじめ、この水族館のシンボルである「タコ」、ニモの想像させる「クマノミ」などの展示が人気であった。
ちなみに、シアトル市内の交通系カード(東京でいう「スイカ」や「パスモ」のようなもの)がは、シャチをあしらった「オルカ」というカードであった。空港からダウンタウン、さらには、エンタメ施設とホテルの往復に何度も電車(市街地は地下鉄)を利用したが、この「オルカ」は便利。
カードを、任意のドル建てチャージで入金していく。駅にある「黄色いICリーダー」にカードを記録。駅には改札がないものの、車内クルーによる「抜き打ち検札」にも遭遇した。
ちなみに、千葉県の鴨川にいる本物の「オルカ」は、シアトル水族館ではお目にかからず…。
水族館に併設されたレストランで遅めの食事を済ませる。
シアトルといえば、「雨の街」で有名だが、滞在中の三日間は、天候に恵まれて何よりだった。そのまま水族館を出て、海辺の散歩に進んだ。

シアトルのニモ?!
名物「サーモン」の育成
ガムの壁

2.Waterfront

ローリング・ストーンズのシアトル公演は、本日(滞在三日目)、水曜日開催。
平日であるにもかかわらず、水族館からフェリー乗り場までの「ウォーターフロント遊歩道」は、たくさんの観光客で溢れていた。
とくに目を引くのが、ストーンズのファン。
「ベロのTシャツやパーカー」を着ているので、すぐにわかる。
私も、「ベロ・パーカー」を着ていたので、ファン同志の「あいさつ」や「ハイタッチ」があった。
なかでも私がこの日、来ていた「原宿仕様の巻き舌?!パーカー」は米国のストーンズマニアを唸らせたらしい。
「どこでこれを買ったのか?」とか「どこから来たのか?」という質問を受けることもしばしば…。
ウォーターフロントは、横浜でいう「山下公園」のようなところで、観光客相手に「自転車リアカー」の乗車サービスがある。
この日は「ストーンズ・デイ」ということもあって、運転手さんは、ストーンズの曲を車外スピーカー(大音量!)で流していた。
「サティスファクション」やら「ミス・ユー」という有名どころから「ファクトリー・ガール」とか「放蕩むすこ」なんて渋い曲も流していて、聴いていてなんとも言えない嬉しさが込み上げた。
いったんホテルに戻り、地下鉄に乗って、いよいろライブ会場の「ルーメン・フィールド」の最寄り「スタジアム駅」へ向かった。

雨おとこ 雨の街にて 雨知らず…

3.The Rolling Stones

開場午後6時。少し早めのルーメン・フィールドに到着。
普段は、アメリカン・フットボールの「シアトル・シーホーク」の本拠地。
ローリング・ストーンズは、結成(創業?)60年とあって、ファンの年齢層も高め。主催スタッフ側も高齢者の方が多かった。
私が通過したセキュリティ・ゲートでは、おじいさんがスタッフが担当。金属探知機を持つ手がふるえていて、さながらコントのような様相。
スマホにダウンロードした「ライブチケット」を無事にスキャンしてもらい、いよいよ入場。
スマホがあれば、日本にいても「難なく」米国で開催するエンタメ・チケットを購入できる。野球観戦もそうなのだが、思いのほか、すんなりと「チケット問題」はクリア。
(もしも、アメリカでライブやスポーツ観戦に憧れている人がいれば、ぜひ挑戦して欲しい。ポイントとなるが「ウォレット機能」と「Wi-Fi環境」の二つ)
円安の影響なのか、会場では、日本人の姿はほとんど見なかった。
そして客層がフレンドリー。私の隣に座ったのが、ワシントン州郊外から来たという「サムさん」。堅い握手の自己紹介のあと、帯同している家族を紹介してくれた。
ローリング・ストーンズのライブは、これまで日本で何度も観てきたが、やはりエンタメの本場、アメリカは違う。なにより、東京ドームと違って「屋根がない」のが嬉しい。
シアトルのダウンタウンを眼下に見る。紅い夕焼けが、ゆっくりと夜空に代わる。ちらほらと街の灯がともる。海に近いスタジアムなので、「潮風」が心地よい。
待つこと3時間。
そして、いよいよ、おなじみのオープニング・コールが始まった。
「レディース・アンド・ジェントルメン、ザ・ローリング・ストーンズ!」
うぉおおおーッ!!
キースがテレキャスを決め、ミックがステージを走り、ロニーが客を煽る。
怒涛のような歓喜が沸き起こる。
この瞬間を観るために、はるばる私は日本からやってきたのだ。
「生ける人類遺産」
「ロック界のシーラカンス」
「あのビートルズが唯一”ライバル”といわしめたバンド」をこの目に焼き付けた。
自然と涙があふれてきた。
来日公演を観ても流したことがない「涙」であった。
友達と観たストーンズ、妻と観たストーンズ…。
これまでのいろいろな思い出が頭の中をよぎる。
そして今、ひとりアメリカの地で、ストーンズを観ている。
夢の叶った瞬間である。
こうして私は、死ぬまでにやりたいリストのひとつにチェック済をいれた。
「アメリカでローリング・ストーンズのライブを観ること」(了)

スタンドから見たシアトルの街並み
屋根の無いライブは最高!!!





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