彼女とデートしてきた

パーカーのフードの裏が乾かない今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

記念すべき7日目の日記である。まだ2か月のアツアツカップルである私は昨日彼女とデートに行っていたため、自らに課した修行であるこの毎日日記もサボらざるを得なかった。今日は昨日行ったデートの話について書こうと思う。

大学3年生ともなれば、クソメンの私でも2か月ほど付き合っている彼女がいる。彼女とはサークルが同じで、今年の春に行った新入生歓迎会で仲良くなった。新入生歓迎会というのも大学の敷地内にある芝生の屋外スペースにブースを立て、軽音サークルの代表である私と誰か参加したい部員がわれらがサークルを新入生に紹介するというのが例年の流れで、5,6人の部員がそのブース内でしゃべりながら新入生を待つのが楽しいという明るいイベントである。しかし今年はコロナの影響でブースには2人しか滞在してはいけない決まりとなった。すると、必然とブースは「代表である私と誰か」という形になるのだが、軽音サークルは男女どちらからも人気があるため、男女で勧誘をするのがいいだろうという話になった。そのときに積極的にこのイベントに参加してくれたのが彼女だった。彼女は一応サークル内では旅行係の役割を与えられてはいたものの、それは去年全く活動できずに引退していった先輩方に与えられた地位であるため私たちは不本意ながら面倒な役割を引き受ける役割となったのだ。そんな活動も出来ず誰もやる気のない状況のサークルで舞い込んできたこの新歓というイベントはただただ面倒なイベントであり、幹部も誰も手伝ってはくれないのではないかと思っていた。そんな中彼女が手伝うと言ってくれたことは素直にとてもうれしかった。

当日、ブースを立てて新入生が来るまで話していると、彼女は空気階段のラジオを聞いていると言う。にゃんこスターのスーパー三助が「なわとび大好き少年」であるように私は「お笑い大好き少年」なので、もちろん空気階段のラジオも聞いていた。その後流れで深夜ラジオを聞くのかという話になり、爆笑問題のラジオを聞いていると言われて私の心は開かれた。それからいろいろあって8月につきあい始めたのだ。

生まれてこの方2週間以上付き合った女性は今の彼女が初めてである。私は付き合ってすぐに価値観や話が合ってないと思うとその先の苦労を想像してしまっていつも私の方から別れを切り出していた。そんな私が2か月も付き合っているのである。母親にこのことを伝えると「よかったね~!(私)は一生独身でいるのかもと思ってたよ~。。」と言っていたほどである。今の彼女は本当に価値観も話も合う。生まれて初めて本当に人を好きになったと思う。

その彼女と私は昨日浅草デートをしてきた。昨日は、私が雷門を好きだからという単純な理由で浅草に行くことにした。私たちは着くと仲見世通りを通って参拝をし、浅草寺の周りを散々うろついた。本当に浅草寺に行くことしか考えてなかった私たちはすることが無くなって、結局花やしきに行こう!ということになった。私は全く遊園地というものに行ったことがない。小学生の頃と中学生の頃に1回ずつディズニーランドに行ったことはあるのだが、それ以外の遊園地というのは高校生の修学旅行でUSJに1回、以上である。別にアトラクションが嫌いとかそんなことは全くなく、友達も家族も遊園地に行こうとか言い出す人がいなかっただけである。なので花やしきの大人入場料が1000円だったことに私は「高!入るのはお金要らんでしょ(笑)」と内心思っていたが「入場料1000円!安!!」という彼女の言葉に私は、世間知らずならぬ遊園地知らずなのだと思った。入ってみると、あまり大きくはない敷地にたくさんのアトラクションが詰まっていて、「うわぁ~、遊園地だ~☆彡」と子どもみたいなリアクションを取ってしまった。花やしき経験者の彼女はこのアトラクションが面白いから行こうと私の腕を引く。「デートしてるわ俺~☆彡」と、脳内はお花畑だ。ジェットコースターに乗ったり、ただただ二人でペダルを漕いで空を走ったり、私の写真が入ったアンパンマンのマグネットを作ったり、とにかく楽しかった。私はデート中ずっと、普通にこの娘と結婚したいなんて思っているお花畑太郎だった。一通り楽しんだ私たちは、入った時に「ちっちぇえな」と思ってしまったことを反省しながら花やしきを後にした。

その後私たちは事前に軽く調べていた喫茶店に向かい、私はコーヒーを、彼女は甘味を頼んで一休みである。甘味を食べて「おいし~!!」と言う幸せそうな彼女の表情に私の心は癒される。私たちは二人とも読書が好きなので、今日も一応本を持参するようにと二人で決めていた。私たちは各々今読んでいる最中の本をバッグから出して読み始める。私は『イエローでホワイトで、ちょっとブルー2』、彼女は『火花』。言葉を交わさずに時は流れ、1時間半ほどいると私たちは席を立った。その後、浅草の本屋に寄って次に買う本を決めよう!そのあとは居酒屋へ行っておいしいものを食べておいしい酒を飲もう!と息巻いた私たちであったが、歩き出すと思いの外疲労がキてしまい、そのまま電車に乗って私の家の近くの居酒屋へ行くことにした。居酒屋では程よく飲んでいい気分で私の家に帰った。夜は今日の分の溜まったイチャイチャを済ませて寝た。最高の一日だった。

彼女の家は私の家から約30分、二人とも毎日会いたいタイプではないが、来週はお互いに予定が詰まっていて次に会えるのは1週間後だ。私はもう彼女に会いたい。彼女に会うのを楽しみに、来週も毎日頑張ろう。



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