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執筆の心得【後割レイアウト編】

 後割レイアウトの場合、WordやPagesで入稿してくれた原稿を編集部でそれっぽくデザインを入れて仕上げることになります。

Before(これが)

After(こうなる)

 自分の意図が的確に伝わらないと思い通りの仕上がりにならないので、自分の意図をうまく表現することが大切です。また、デザイナーの人がデザインをしやすい文章作りのポイントもあるので、紹介しておきます。

基本的な情報

 1ページに本文サイズのフォントで文字を全部埋めたとして、収まる最大の文字数は2000文字弱です。でも、これはページ満タンに全部文字で埋めた場合の数値で、実際に1ページに2000文字入ることは(あまり)ありません。
 雑誌の読者は気軽に読める文章を求める傾向にありますから、どんなに面白い文章だとしても、全部文字で埋まっている記事はあまり好まれないでしょう。挿絵的な要素を入れたり、タイトルや見出しはそれっぽく装飾する必要があります。
 タイトルや見出しのフォントを大きくしたり装飾したりすればその分スペースが圧迫されますし、画像を差し込めば、数百文字単位で文字のスペースが減ります。
 なので、現実的には1400文字前後が1ページの文字数の最大値です。(これでも多い)

文字数は控えめがおすすめ

 雑誌に記事を掲載するわけですから、張り切って文字数を多めに書こうと思う人もいるかも知れませんが、若干少ない位の方がいい感じに仕上がる事が多いです。
 デザイナーの人は、あなたの文字を勝手に削除することはありません。上がってきた文字は全部入れる前提でデザインを組みます。究極的にはフォントを限りなく縮小して掲載されることもあります。挿絵などを差し込んだり、タイトルを装飾するスペースもないですから、無機質な記事になりがちです。
 逆に、文字数が足りない場合は、デザイナーからしたらやれる工夫はたくさんあります。タイトルを極端に大きくして目立たせればインパクトのある見出しになるかもしれませんし、空いたスペースにそれっぽいイラストを差し込んでくれたりもします。
 リード文などでも文字数が調整できますから、編集部目線では文字が多いよりは少ないほうが手段が多くてやりやすいです。

要望は原稿内に注釈を入れる

 イメージしているデザインや構成があるなら原稿内に注釈を入れてください。本文の文章と勘違いするとだめなので、明らかに注釈とわかるように文字加工をしておいてください。例えば、黄色バックに赤文字とかで表現したらわかります。

before(これが)

after(こうなる)

見開き記事(2ページ)の参考データ

 見開きの場合、大見出しを途中に挟んだりすると紙面が圧迫されるのでタイトルと本文、挿絵が2個程度という形式が最も多いです。コラム風の記事か取材風の記事が表現しやすいです。

コラム風パターン

 コラム風のパターンは見開きで最も文字が入るパターンです。この場合で3500文字くらいですね。文字はたくさん入りますが、かしこまった雰囲気になりがちです。読者からの反応を得るためというよりは、雑誌掲載実績として扱うのに向いているデザインですね。

取材風パターン

 見開き記事で写真を多用して表現するなら取材風の記事が相性がいいです。限られた紙面スペースで最大限読者の関心を集められるパターンですね。上記のパターンで文字数は2300文字です。

その他のパターン

 コラムと取材以外のパターンだと、こんな感じになります。大見出し、小見出し、筆者紹介などを入れた汎用的な特集記事のデザインです。各ページ714文字の本文+αということになるので、ざっくり1500文字前後+リードや見出し文字数ということになりますね。

4ページ以上の場合

 4ページ以上の記事だと最初が表紙的なページで、最後がまとめ+筆者紹介というパターンが最も多いパターンです。

 上記の構成で、文字数は4ページで5000文字ほどになります。1ページあたり1250文字くらいですね。4ページ以上の記事の場合は、表紙になる最初のページが勝負です。ここに魅力的なコピーやインパクトのあるアイキャッチ画像を入れておくと読者に読んでもらえます。ブログとかと一緒ですね。
 見開き記事と違ってページ数に余裕があるので、ざっくりページ数×1200文字だと意識しておくとデザインが組みやすいのでおすすめです。

その他・入稿方法など

 入稿方法や、文章の基本的な習わしなどは、別noteにまとめてあるのでこちらを参考にしてください。
執筆の心得【先割レイアウト編】
https://note.mu/uedapress/n/n92e765f04553

編集長紹介

上田幸司(うえだこうじ)− DACOON株式会社代表取締役
プログラマで書道家で詩人で画家。大学生の時に起業して開発者として様々なシステムを開発する傍ら、いつの間にか編集長に。卒業したはずのパズドラもいつの間にか再スタートし、嫌いなものは締切。

Twitter : https://twitter.com/UedaPress
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今後の予定

2019年9月(もしくは10月) YouTuber専門誌出版予定
2019年10月以降 FX系の専門誌出版予定

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