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回想録 六 教師としての生活 その4

回想録 六 教師としての生活 その3からの続き

7、中塩田小学校

二年生から四年生まで担任。
若い先生たちや同学年の先生たちと上田駅前まで飲みに来ていたときのこと。
運動会では、「反省会で7年も反省しているのはおかしい。」と言ったら、
「自分で言ったので、直すグループを作ってやってみろ」
と言われた。最後の全校による踊りについてだ。
体育の係と音楽専科を入れてグループ作り、校歌の振り付けが地元にあるものとかで、話をしていて、地元のものという事になった。
保野の祇園祭りの中で筅踊りささらおどりと、三頭獅子を見て、ササラだけでも40分もあり、運動会の中では無理だと言われていたが、何とか10分以内に納めることにして、皆で考え、夏休みが終わってから練習が始まった。
ササラの竹を作ったりして、何とか運動会に間に合った。
作曲を音楽の先生に頼み、太鼓を保野から借りて、笛は横笛で子どもたちの中から10人ほどで楽隊を作り演奏した。
敬老会席の人から「感動した」。と言われ、PTA会長も喜んだ。(それから40年近くも続いているようだ。あちこち省略して踊っているのをUCV(上田ケーブルビジョン)で見たが、つまらなそうに踊っていた。
「伝統の踊りだ」と放送していた。
学校って変わらないものだと思った。

校長は昆虫の学者で虻やとんぼについては知られていた。運動会や水泳大会でも子どもの名前を知っていて、放送で名前を呼びながら解説していた。
ヤゴを見つけて子どもが持って行くと名前をつけてくれる。
塩田中で理科を教わった父母がPTAの中にいて「いつもにこにこして話ていて、中学の時は荒っぽくて怒られていたのに」と話していた。

百十周年の行事を考え、記念誌を作ることになり、PTAの役員と作った。北小の時も40周年記念誌を作ったが、手掛かりがなく、毎晩、当時までの教頭たちが書いた「学校日誌」を積み上げて、学校の40年の主な事にまとめただけで、全体を作るのは経験がなかったので困ったが、何とかできた。

校長は、他の先生方には厳しかったが自分には優しかった。

村越さんは、その時の教え子だ。(2022年4月より市議会議員で、長福寺の住職)
三年たったので、山や川のある所がいいと言ったら、「真田町本原小学校」になった。

8、本原小学校

5年生と6年生の2年だった。
理科の校長だったが、あまり自然の中での活動の経験がなかったようで、自分が言うと、困ったようだ。
山の子ども達だが、余り山や畑の事を知らない。近くの遊び場のある山でカブトムシの居る木を知っている男の子が一人いた。
耕作をしなくなった桑の木にアケビがいっぱいなっていて採った。
食べ方を皆しらなかった。
近くの畑に、縄文土器や矢じりがあり拾った。雲母の混じった粘土があり、それで土器を造って焼いたりもした。

川へ行って泳いだりもした。浅い川も歩いて横切れない子もいた。
通学が同じ地区の女の子が仲間外れをして「先生、助けて」と訴える子が次々と出てきたが、6年生ともなると解って、5人程順番に外され、最後に中心になっていた子が外され、卒業の頃には無くなった。
中学へ行ってからは「懲りた」のでいじめはなくなったと言っていた。
学級のレクの時間にカラオケ大会をやることになり家から運んできて歌った。演歌のすごくうまい子が二人いた。びっくりした。
卒業するのを見て次の学校へ。

9、田中小学校

1年生から6年生まで同じクラスを持った。親たちの要望や学校の都合もあった。

田中小学校入学式の写真


PTAのバザーの係になり、全日顔を出した。新聞や古い着物などのPTAと協力した。

飲み会は相変わらず多くあった。若い人と二次会にも行った。そんな時、韓国の人やヤクザの幹部の人、PTAの役員が差し入れをしてくれた。

男40歳以上、女2人がチームを作るソフトボールの夜間の試合があり、元PTAの役員と学校から男が二人と若い女の先生が入って、春から秋まで町内の学校の庭でナイターをし、試合が終わると飲み会があった。

最初の校長が北牧小の頃、隣の学校にいて知っていたが、酒癖が悪く、先生方や上小の先生方に嫌われていた。自分にも勝手なことを言った。だが、家が上田だったので、頼まれて一緒にタクシーで帰った。
PTA会長にも「俺がしてやった」ようなことを言って、絶縁状を出されもした。

3人の校長に仕えた。3人目の時、教頭、校長が一緒に辞め教務の自分が迎えに行った。

クラスの子や親たちとは楽しくできた。
高校に合格し(全員)、家にみんなで報告に来た。宮(ステーキのみや)でステーキで祝った。その後も親のグループや二十歳の時はクラス全員でお祝いの宴を開いた。同じ学校で六年は長かったが、楽しい日々だった。

田中小学校の教え子と

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