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2024年第14回津田梅子賞「FPもとこ」さんへの推薦文。

2024年7月3日から新札に登場する津田梅子の活躍を称え現代にその精神を受け継ぐ女性へ贈る「津田梅子賞」これにSNSでフェミニズム活動を展開する「FPもとこ」さんを推薦しました。
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推薦文

候補者推薦理由

FPもとこさんは作家でありYouTuberである。そしてファイナンシャルプランナーでありSNS社会におけるアテンションエコノミーに反旗を翻し、能動経済(アクティブ・ボイス・エコノミー)を提唱している独自の社会改革を目指す人と言える。特にフェミニズムにおいては「男性に文句ばかり言うことなく、女性も積極性を持つよう」にと提唱を続けている。男性も意識を変えるよう根気強くSNSで対話を図り議論形成こそ大事だと訴えている。攻撃的よりも納得へ。反目よりも合意へ。知識の上位下達よりも共有へと市民議論を大切にしているところが素晴らしい言論人である。


2.候補者の取り組みや活動の内容・実績

FPもとこさんの未来へ向けた新しい能動的フェミニズムのあり方とは。女性のたおやかさ、しなやかさの美点を生かしつつ、日本特有の男性社会へ、対決ではなく「融合」していく為の能動的な思考、言論を提唱している。他者からの評価や印象を優先する事なく、自己に基づいた信念を鍛えてゆく。一見今までのフェミニズムを踏襲しているようで有識者やインフルエンサーの言論の後についていくような受動態の運動は明確に否定している。時に女性はビジネスフェミニズムに対峙した時失望したり、疎外を感じてフェミニズム自体に幻滅してしまう、という残念な現状がある。しかしもとこさんは誰かにお膳立てしてもらったピラミッド型の運動参加ではなく、個人がもたらす体験や環境、教養によって培われた思想によって集合的、総合的なフェミニズムの進化を理想としている。「能動経済」といった言葉にして常にSNS、youtubeなどで発信し、議論しSNS時代において多くの人々の思想に浸透させようと日々努力している。FPもとこさん著書『能動経済2』より。


現代社会への影響・成果

SNS時代において、「アテンション・エコノミー」という言葉が生まれた。情報の質よりも拡散力やインプレッションの数で経済価値が生まれるのであるが、そこにはデマや個人に対する誹謗中傷、フェイクニュースなどが散乱するようになった。その現代社会だからこそ、FPもとこさんの自己の信念を軸にする「能動経済」が大きな価値を持つ。情報の濁流において「自分の知らなくていいこと」「良質の情報を取捨選択する目を持つこと」など、影響力ある情報発信者から自己の判断力、自己の良識を失わないようにしなくてはならない。と提唱する。誠実に良質な情報や論説を発信している人たちが経済社会から冷遇される事に警鐘を鳴らし続けている。
現代の新しいジャーナリズム倫理の形がもとこさんによって作られようとしている。それは学術的な専門用語ではなく、わかりやすい言葉で綴られ年齢性別、教育格差に関係なくSNS社会に伝達されていく。もとこさんはフェミニズムを「何世代もかけて繋げていくこの壮大なリレーのような、女性の自由のための戦い。」と評した。「note」2014/6/19「精神経済フェミニズム的女の幸せ より(https://note.com/fpwoman/n/n725110147ee9
この過去から受け継ぎ、未来へとつなげ、現代女性の問題とその解決方法を提唱することこそ津田梅子先生の精神、教えを手繰り言論にする担い手であろうと思われる。すなわち市井のなかに存在する新鋭の言論人と言え、2024年の津田梅子賞に推薦するにふさわしい人物と言える。

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