見出し画像

木原事件の新証拠?死体検案書の報道トリックを暴く!文春と遺族は暴走を止めよ!

安田種雄さん不審死事件・週刊文春がまたデタラメ報道。


文春は遺族が入手した安田種雄さんの「死体検案書」が他殺でも自殺でもないとされた証拠であるのに、事実を歪めてさも事件が認定されたかのように報道しています。これを分かりやすく説明します。

まず、直近になって報道された記事です。(木原誠二議員の奥様のX子さんの元夫、安田種雄さんを以下、種雄さんと言います)

《木原事件に新証拠》遺族が上申書を警視庁と検察庁に提出していた!《死体検案書には覚醒剤の血中濃度や傷の角度が…》

記事の内容ですが、2006年に変死していた種雄さんの死体検案書が遺族のもとに渡ったと、この遺族は種雄さんの死因について、『自殺ではなく、他殺である証拠』だとしています。

種雄さんの父が語る。「この死体検案書は、種雄の死が『自殺ではなく他殺』であるという新たな証拠になると思います。上申書の提出で、捜査が進展することを願います」

死体検案書は種雄さんの他殺の証拠?違う、そうじゃない


しかし、死体検案書にはそんな事は書いてない。
「他殺」も特定していません。「えっ?どういう事?」と思われるかもしれません。これもちゃんと説明できますので。

実に簡単な、古風なトリックを使ってるんですね。でも意外にみんな騙されてる。で、文春と遺族はこんな報道トリックを使って読者を騙して何がしたいんだと思いますよ。

安田種雄さんは今、医学や捜査ではなく、報道によって無理やり「他殺」にされようとしています。

テレ東ビズですら…自殺ではない証拠と…

こちらテレ東bisが出したWebニュースの記事です。ほぼ文春と違わないですが、文春が死体検案書が「遺族が他殺の証拠になると言ってる」としたのに対して「自殺では無い証拠」だと報道しています。


『17年前の不審死で新展開 解剖医「自殺」断定せず』
直接の死因を「失血及び右血胸」とし、死因の種類を「自殺」ではなく、「その他及び不詳の外因」と結論付けている。

つまり、テレ東bisは死体検案書の結果について「自殺ではなくその他および不詳の外因、と結論付けている。」となっていますね。これでは如何にも医師は種雄さんの死因を「他殺」だと結論つけたと、誤読や勘違いではなく、それが事実だと思い込む内容です。

浮かび上がる印象操作報道

しかし私は報道の片隅にある画像を見逃しませんでした。
テレ東bisのWeb記事には遺族が貰った死体検案書の一部が記事に掲載されていました。このリンクの中段に死体検案書の画像が表示してありますから、参照して下さい。⇩

その部分を拡大して画像を作りました。文春もテレ東bisもこれを他殺の証拠、自殺ではない証拠としているんですね。

24作成死体検案書の特定事項 リンクフリー

なので文春が書いた記事と、テレ東bis「死因を自殺ではない」とした記事が読者に事実を誤解させるトリックであった事が分かります。
作成した画像に示した「死因の種類」のところ、11に丸がついていますね?
項目は「その他及び不詳の外因死」です。
その前に(9自殺) (10他殺)の項目がありますね。そのどちらにも丸がついてない。11に丸がついている、これが医師の所見の結果です。
そして上記した記事をもう一度読んでください。死体検案書は文春の遺族が言う「他殺」の証拠だ、テレ東bisの「自殺ではない」証拠、と強調したことには根拠がないことに気がつくでしょう。自殺にも他殺にも丸がついていないからです。なのに自殺に丸がついていない部分だけ強調して、「自殺じゃ無い事がわかった」と報道する訳です。一種の詐術ですね。

死体検案書の死因には多数の項目がある

そもそも、死体案件書とはなんだろうか。医師が遺体を改め、亡くなった時の状態や死亡原因を特定する「死亡診断書」です。

その死因の項目は「他殺・自殺・その他不詳」だけではなく、溺死や焼死などあります。
厚労省のHPに医師に向けた死体検案書の記入マニュアルがあるのでこれをリンクしておきます。令和五年で最新のものです。
『死亡診断書記入マニュアル』

そこから、今回の記事にある死因を特定する項目の部分をスクショしてみました。(私が項目を切り貼りなどしていない事の証明として末尾に全体の画像を貼っておきます。)


元記事の画像の診断書には自殺と他殺の項目があり、そのどちらにも丸がついてないのにこういう書き方をするわけです。

だからあの画像から見る診断書結果は「自殺とも他殺とも特定されず、死因は不詳(原因がわからない)とされていた」と書くのが正しいのです。

文春とテレ東bisの記事を読んだ人は、遺族が手に入れた死体検案書には「自殺」と特定できなかったと書いてある、なのに警察は「自殺」と処理した!もみ消しだ!と思い込むでしょう。私が作った画像を参照してください、死体検案書には「他殺」とも「自殺」とも特定されていないのです。死因は詳しく分からない外因だと、そう判断されています。

安いテーブルマジック

それなのに一部分の事実だけを書き出すトリックに引っかかて「これは事件だ!」「殺人だ!」となるわけです。こんなの下手くそな手品ですよ。コップの中に隠した玉を左右に入れ替えて読者を幻惑している。

今回、証拠を示してご遺族も文春も意図的に読者に歪めた事実を広めていることを証明しました。こうして木原一家を追い込むその真の目的はなんでしょうか?ご遺族がいつも言う真実が知りたいのならこういう世論に向けて情報操作をせずに、事実を摘示しながら他殺の証拠を出せばいいと思います。
でも乾いた雑巾を絞るようにしても何も証拠が出ないからこんな事を続けるんでしょうね。

(了)

追記:死体検案書厚労省HPより。記事の画像にある部分は中段の「死因の種類」です。


木原事件についてyoutubeのスペース会議に出演しました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?