物語は続く
ukkaがメジャーデビューして初めてのツアー「ukka Major Debut Spring Tour 2023」が無事終了したので感想を書いていきます。
この日の担当はあやめちゃん。
客電が落ち、ホームページを開いた時に表示される文章をあやめちゃんが朗読する。overtureが流れ1人ずつステージ上に現れた。その表情に不安は感じられず、これまでの5公演で積み重ねてきた自信が見えた。最後に登場したあやめちゃんはMCでも言っていた通り客席を見て笑顔がこぼれていた。
ファンファーレの冒頭で滑って転びニヤニヤと笑う空ちゃん。なんで転んでるんだよと咎めるつもりはなく、そこでしまったという顔をするのか笑えるのかというのにグループの雰囲気もあるのかと思った。
2021年、2022年の春ツアーは見ていてもそこまでの余裕が感じられなくて、今回の春ツアーでグッと雰囲気がよくなった。
最初のMCではこれまでのツアーの感想をあやめちゃんが他のメンバーに聞いていた。
空ちゃんは自分の担当公演でもあった福岡が盛り上がったのが嬉しかったと言っていた。ツアーの前月に行った対バンでは全然盛り上がらず心配だったらしい。自分もその対バンを見に行って、あんなに手の上がらない”リンドバーグ”は初めてだったくらい盛り上がらなかった。
ポジティブにとらえると九州のアイドルオタク(スタダを除く)にはukkaの認知がそこまでなくて、まだまだいけるとこと考えることもできる。
もあちゃんはボーリングが楽しかった。
”Killer Lips”空ちゃんの間奏のダンスが好きで、何が好きなのかと見返して首な気がする。キレではなく首の角度。
落ちサビのるりちゃんがメンバーの間を通って後ろから前に出てくるときに、横のあやめちゃんと空ちゃんが手をヒラヒラさせていてめちゃくちゃ引き立たせていたことにやっと気づいた。
"MOR!E×3"は楽しいよ。こんなに楽しい曲だとは思わなかった。終盤で"MOR!E×3"→"Viva La VIda"連続でやられたら何も考えられなくなる。次に備えて光る牛乳瓶とか作ろうかな。
ツアー固定曲だった”ねぇ、ローファー。”。息をする暇も忘れて6人の表現力で世界観に引き込まれる。声出しが解禁されてもフリコピもせず声も出さず、ただ見ていたいというパフォーマンスができるのはukkaの強みだと思う。
”帰れない!”あやめちゃんの落ちサビはツアーファイナルが1番よかった。ブレイク後の1音に合わせて振り上げた拳がかっこよかった。
2回目のMCでは歌割りが変わった話。
りなちゃんは”ねぇ、ローファー。”が難しかったらしく、るりちゃんは歌割り変更後の最初のレッスンで”ガールズナイト”のハモり部分を歌ってしまっていたらしい。本番はばっちりだった。
”ガールズナイト”はこれまで全然気づいていなかったけど、もあちゃんが頭上でクラップして客席を煽っていた。もあちゃん推しの人に聞くと結構やっているということだった。ukkaで煽ると言えばあやめちゃんか空ちゃんだから、もあちゃんがマイクを通して煽るのを見てみたい。絶対楽しい。
随所でライブ中かっこよさが光るもあちゃん。何か曲かは覚えてなくて、両手でマイクを持って下を向き「~が」と歌った時のもあちゃんがすごく美しくて、その場面が脳裏に焼き付いている。かっこいいとかわいいと天然のもあちゃんがアシュラマンのように顔を変えるのが見ていておもしろい。
空ちゃんが仙台くらいから落ちサビで裏声を使っていたのが、ファイナルでは音源に近い感じに戻っていた。どっちかというと後者の方が願いを込める切実さがあって好き。
”コズミック・フロート”はお立ち台に立ったあやめちゃんがすごく楽しそうだった。これから暖かくなり夜の野外でこれを聞くのが楽しみでならない。
りなちゃんの落ちサビが毎回よくて聞き入ってしまう。もう20歳になったのに幼さが残る声の中に力強さも共存していて、ukkaの武器の1つだよなと思う。
3回目のMCでは後ろから5列ずつ順番に立ち、後ろからでもよく見えるようにするという計らいがあった。曲前に客席半分ずつ、関係者席、全員でそれぞれ声出しして次の曲が始まった。
”キラキラ”はジョギングしながら聞いてて、声出し解禁したら何が一番聴きたいかと考えたときに真っ先に頭に浮かんだのが”キラキラ”だった。音源で聴くと爽やかでいい曲の印象なのに、生で聞くと空ちゃんの落ちサビからラストのユニゾンの熱さにオタクのシンガロングが加わって、曲が終わると何とも言えない高揚感に包まれる。
”それは月曜日の9時のように”では空ちゃんが「味のしないチューインガムも吐き出せないよ」でガムをつまむ仕草をしたり、2番前の斜め1列に並ぶところでりなちゃんの手を引っ張ったりしていたのがかわいかった。
"Viva La Vida"はりなちゃんパートの「出会ってくれてホントにありがとう」の後のコールが、あやめちゃんの配信の時に意味が分からないという理由で「コチラコソー」になったらしい。僕はその配信を見ていないので経緯がわからないため黙っていた。そうしたらなぜかお見送り会であやめちゃんから「なんでコチラコソー言ってないの!?」と詰められた。知らないから「知らないからね」としか言えなかった。
ご当地LOVE調査隊は切腹最中だった。
るりちゃんが袖の空ちゃんに交代してもいいか確認したら、空ちゃんはハートを送っていただけなのにOKと勘違いして引っ込んでしまい。まだ準備ができていなかったあやめちゃんが遅れて登場した。
これまでと違いツアーTシャツではなく、全通Tシャツを着ていた。これまで通りツアーTシャツを着ようとしたら、直前になってスタッフさんから「全通Tシャツ着ましょうよ」と言われひと悶着あったらしい。
着替え終わったりなるりがステージに戻って来ると歓声が沸いたのに自分の時はなかったと納得いかないあやめちゃんは、一度捌けて再登場しちやほやされてご満悦だった。
絶対歌うだろうと予想していた”タリルリラ”。2番前のあやめちゃんの「みんな頼むよー!」がよかった。空ちゃんのセリフは忘れちった。
”エビ・バディ・ワナビー”でさらにギアを加速させる。「自称・未来のスターです!」は反対側でよく見えなかったけど、空もあは走り回っていた。
本編ラストは”ボクエール”。この流れだと”リンドバーグ”か”まわるまわるまわる”かと思ったから意外だった。歌割りが変わってからは初めて歌う曲。
歯に衣着せぬ言い方をするならば”ボクエール”のるりちゃんの歌は下手くそだった。テンポはずれてるし、音程も怪しい。
1年前の春ツアーでは”WINGS”を除けばほとんど自分のパートはなく歌もダンスもついていくのやっとだったのが、今では堂々とパフォーマンスし時にはアドリブも入れたりしている。ファイナルの”ボクエール”では去年の春ツアーのるりちゃんが垣間見えた。一生懸命にukkaになろうという姿。
まだまだこれから成長するるりちゃんの過程を見れているという幸せ。
これまでであればこの後に”ラブパレード”を歌ってライブは終わりだったが、メンバーはそのまま捌けて行った。
”タリルリラ”、”エビ・バディ・ワナビー”、”ボクエール”の3曲は"octave"より以前の曲で、僕が本格的に桜エビ〜ずを好きになる前の曲でもある。メンバーがセトリを考えたのあれば、ここに何か意図があるのだろうかと思う。
アンコールでは真っ白でまばゆい新衣装で登場し、新曲の"TAiLWiND"は爽やかな曲だった。
アー写も新しくなった。
横一列ではなく前列と後列に分かれて、前列の中央にはりなちゃんがいる。ukkaに明確なセンターはいないし、人数は偶数。このアー写にそういう意図はないのだろうけどパッと見ではりなちゃんがセンターに見える。
ukkaの弱みはわかりにくさだと思っている。色分けもないし、アイドルオタクが好きそうな感じの曲がたくさんあるわけでもない。そんな中でも初見で「この人は元気で明るい人なんだろうな」と思わせるりなちゃんのわかりやすさは天性のものだ。スタプラフェスで話題になったのも然るべきだし、りなちゃんがセンターになりましたと言われても自分は納得できる。
ラスト前は”AM0805の交差点”。ライブ終了後ラスト前の曲がなんで”0805”なのかと考えて脈絡がわからなかった。”0805”はりなちゃん曲かつアー写を見てやっぱりそういうことなのかなと勝手に思った。
”コリオリ”でも”0805”でもりじゅちゃんのかっこよさが目を引いた。特に”0805”ラストの横を向いて終わるところでの覚悟を決めたような表情がかっこよく、曲が終わり笑顔に変わった瞬間にはやられてしまった。
りじゅちゃんは今回の春ツアーで表現の幅が広がったように思う。これまでの安定したパフォーマンスに、表現力が上積みされている。
6公演全110曲を締めくくるのは”ラブパレード”。まさに「笑い合って迎えるフィナーレは今」だった。特別派手な曲でもないし、コールがたくさんあるわけでもない。それでも魂を揺さぶられて、静かに熱く燃える炎のような曲。
曲前に「ラスト!」と叫んだあやめちゃんが位置について、もあちゃんと笑い合ってるのが印象的だった。
この曲を聞くたびに歌い出しが空ちゃんでよかったなと思う。優しい歌声と静かに語りかけるような歌い方がスッと染み込んで来る。
今年の生誕ライブで「月になる」と言った空ちゃん。このツアーを通してそれは言い得て妙だなと思った。太陽は常に丸だけれども、月はその時々で表情を変える。空ちゃんにぴったりだ。
今回のツアーは全公演完売を目指すと始まる前に言っていて、結果として完売したのは大阪のみだった。全公演完売についてツアー中に言及はなかった。
最後の挨拶であやめちゃんが「全公演完売できなかったことが悔しい。今後の単独公演は全て完売したい」と言っていた。後から聞くとそのとき空ちゃんはすごく悔しそうな表情をしていたらしい。
みんなの前で「悔しい」と言葉にしたあやめちゃんはリーダーだった。パフォーマンスでも精神面でもukkaをけん引する姿は頼もしい。
掲げた目標を達成できなかったことはファンとしても悔しいし。メンバーはそれ以上に悔しいだろう。自分のnoteを読む人なんてほとんどいないだろうけど、今回のツアー中は一回しか書かなかった。もっとできることはあったはず。SNSとかでもっと積極的に良さを発信するべきなのかと思う時もあって、自分が言っても胡散臭さあるなが勝ってやめてしまう。
ここまでの5公演はあえてアンコールはなく、ご当地LOVE調査隊の間に着替えていわゆるアンコールのようにしていた。ファイナルで”ラブパレード”が終わりあやめちゃんが「全公演ラブパレードで終わったセトリよくない?」というようなことを言っていた。それを聞いて”ラブパレード”で満足していたのでダブルアンコールは求めなかった。それでもアンコールの声は聞こえてきて、最後のメンバーのセリフとバッティングしてしまっていた。見る側も演者の意図を汲み取る必要があると感じた場面だった。
今回初めてukkaを見る友達を誘った。小1の時からの付き合いで音楽の趣味が合って、絶対ukkaを好きになると思っていた。誘った日からたくさん聴いてくれて、大阪公演の日には「ukkaはいい曲ばかりだな」と連絡も来ていた。
いざファイナル当日になって一緒にご飯を食べたり物販に並んだりしながらukkaの話をして、あやめちゃんともあちゃんが気になるようだった。
ライブは300番台にもかかわらず上手のお立ち台から2席ほど外にずれた位置の2列目に座れた。ライブ中はあやめちゃんのMCによく笑っていた。あやめちゃんが近いこともあってか、終演後には「川瀬さんのアクスタ買ってくる」と言って物販に行ったけど、売り切れでクリアケースを買っていた。
ご新規特典であやめちゃんと2sも撮って終始楽しそうにしていて「リリイベも行きたい」と言って帰っていた。次の日もukkaを聴いてると連絡があり、一緒にピューロランドに行くことも決まった。
「こんなにいい曲ばかりなのに、なんでukkaが売れてないのか疑問だ」と言っていて、あらためてアイドル好きよりもバンド好きの方が刺さるのかと思った。ukkaがロックフェスに出てバンド好きの人たちにどう受け取られるのか気になる。
ちなみに友達が好きな曲は”それ9”と”恋いち”と”コズミック・フロート”。
春ツアーから歌割りの変更があった。ふと思うとりなるりを除く4人は2021年からの2年で4回歌割りが変わったことになる。自分のパートが増えるにしろ減るにしろ、1曲1曲へのアプローチは変わってくると思う。そこに対する努力がステージ上でも感じられたのが素晴らしかった。
まだ“Poppin' love!!!”とか“ウノ-ウノ”とか“さいしょのさいしょ”とか“グラジェネ”とか“グラジェネ”とか“グラジェネ”とか歌割り変わっているであろう曲で聴きたいのはたくさんある。
今回のツアーで個人個人のパフォーマンスの個性やキャラクターが以前よりも際立ったように感じた。それでも揃えるところはパズルのようにピタッとお互いにはまりあって、ukkaとしてパワーを発揮するのがすごい。
そんなukkaが新曲「TAiLWiND」が収録されるメジャー1stシングルリリースを記念したリリースイベントも始まる。無料だし一回生でパフォーマンスを見て欲しい。
Tシャツは結婚したからもうおしまい
note書いてたら誕生日終わってしまった。しゅーりょーでーす。
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