一瞬で口臭を消す方法!?水を飲まなければガムを噛んでも効果はない!?

口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。
人と会う前は、自分の口臭が気になりませんか?その場でぱっと匂いを消す方法があればいいのですが。

大好きな彼や彼女と会う前には、余計に口の匂いが気になりますよね。でも、口臭が気になるのはデートのときだけではありません。他にも、仕事で営業のお客さんと会わないといけないとか、事務所や車の中で同僚と二人きりになるなど、日常的に匂いが気になるシーンは多くあります。

そんな時こそ、即座に口臭を消したいですよね。実は、一瞬で口臭を消す方法があります。消臭効果は短時間しかありませんが、すぐに口臭を消せるのでおすすめです。

消臭法については、記事の中でくわしくご説明しますが、人と会う前など緊張すると急に口が臭くなるのはどうしてだと思いますか?

口臭は口内の嫌気性菌がタンパク質を分解した時に、VSC(揮発性硫黄化合物)を産生することで起きるのですが、口臭原因となる細菌は、(抗菌作用と自浄作用がある)唾液によってコントロールされます。

サラサラ唾液が十分に分泌して、口が潤っている時には口臭の心配はありませんが、緊張して唾液量が少なくなると、口臭ガスを発生して息が臭くなるのです。

お家でリラックスしている時には、口臭がしていないのに、人と会う時だけ口が臭くなる理由について、少し理解できたのではないでしょうか。

緊張すると口が臭くなるのは、唾液の水分が少なくなったからです。だから、口臭を消すには、チューインガムを噛んで唾液を出すようにすると良いのです。ガムにはリラックス効果があるので、唾液が良く出ます。また、ガムは手軽に持ち運びでき、人と会う直前に隠れて噛むこともできます。

そんなこと教えてもらわなくても、「ガムで口臭予防する方法なら知ってる」と思うかもしれませんが、ガムを噛む前に「水を飲むと消臭効果が上がる」ことについは、知っていましたか?

今回は、「一瞬で口臭を消す方法」についてご紹介します。ご参考にしてくだされば幸いです。

ガムを噛むと唾液が出る

ガムを噛むと、深い睡眠や瞑想の時に見られる脳のアルファ波が増加する、という結果が判明しています。(※眠らなくなるほど面白い自律神経の話、小林弘幸著より)

ガムを噛むと副交感神経の働きが高まり、心身がリラックスでき唾液量を増やします。結果として口臭を消す効果が期待できます。

ちなみに、日本口臭学会常任理事で口臭専門医の第一人者でもある、医療法人ほんだ歯科理事長の本田俊一歯科医師が推奨している方法も「ガム口臭抑制法」です。

ガムには口臭を消す即効性がある

口臭を消す方法は多くあるのに、どうしてガムをおすすめするのかと言うと。それは、ガムを噛むと唾液が出る。この唾液の作用に口臭を即効で消す効果があるからです。

※唾液の主な作用…浄化作用、殺菌作用、消化作用、再石灰化作用、ph緩衝作用

口臭が気になると、真っ先に思い浮かぶのは「歯みがき」ですが、歯磨きしても唾液が少ないと口臭は消えません。(※歯磨き効果は、毎日プラークを除去することで出てきます)
直ぐに口臭予防を期待するのであれば、即座に唾液を分泌させる必要があるのです。

だから、匂いを消すのは「チューインガム」ではなく、唾液の効果です。だったら、唾液を出す方法であれば、「ガムでなくてもいいのでは?」と思いませんか?

梅干し、レモンなど、酸っぱいものなら、即効で唾液が出るので効果があります。でも、酸は歯を溶かす作用があるので、食べ過ぎはよくありません。

やっぱり、いつどこでも口に入れるとなると、簡単なのはガムではないでしょうか?

それに、ガムはいつまでも噛み続けることが出来るのが強みです。ガムを噛んでいる間は口臭を制御できますが、デメリットもあります。

・ガムのメリット…噛むことで唾液が出る。お手頃な価格、持ち運びしやすく、いつでも噛める。長時間噛んでも唾液分泌を促す効果は変わらない。

・ガムのデメリット…砂糖が含まれるガムは、むし歯の原因になる。できれば、キシリトールガムがおすすめです。人前でくちゃくちゃとガムを噛むとマナー違反になる。

水を飲んでガムを噛むことがポイント

口臭対策の最強は、水を飲んでチューインガムを噛むことです。その理由についてご説明します。

唾液の減少は、体内(血液中)の水分量が減ったことから起きます。体内の水分量を保つために、唾液で水分が出ていくのを防止するためです。口が乾いた時、水を飲みたくなるのは、体内の水分が少ないからです。

当然のことですが、、体内の水分量が減れば、頑張ってガムを噛んでも少ない量の唾液しか出ません。

サラサラとした唾液を出すためには、ガムを噛むより先に、水分摂取することから始める必要があります。体内(血液中)の水分量を十分に満たしておくことが大切です。

ちなみに、一日に必要な水分量が2400mlということなので、一日1,500ml~2,000mlの水を飲む必要があると考えられています。

飲むのは水か白湯が良く、コーヒーや緑茶は利尿作用があるので、コーヒーなど飲む時は水もいっしょに飲むようにしましょう。

水を飲むタイミングは、朝起きてコップ1杯飲むと、自律神経を整える効果が期待できるので、明日からでも水を飲むようにしてはいかがでしょう。

唾液を出すガムの噛み方

チューインガムは、砂糖は良くないのでキシリトールガムを推奨します。
ガムの噛み方は、噛むだけでも十分ですが、より唾液の分泌を促進させるために、舌を使うようにすると良いです。舌マッサージや舌清掃にもなり、さらに消臭効果をアップさせることができます。

ガムを噛みながら、ガムを舌で押して広げたり丸めたりする、舌の運動を取り入れると唾液腺を刺激することができます。この方法が口臭予防になるガムの噛み方です。ぜひお試しください。

速攻で口臭を消臭する方法のメリットとデメリット

チューインガム以外にも、口臭を消臭する方法があります。それらのメリットとデメリットを踏まえてご紹介しますのでご参考にしてください。

【歯磨き】
歯磨きを行うとプラークを除去できるので、口腔ケアでは基本中の基本になります。しかし、口臭原因菌は、歯磨きで取れない舌の上やポケットや唾液中に存在しているので、歯磨きした時に匂いは減少しますが、いざという時直ぐに、口臭を消すことは不可能です。

正しく口臭対策するには、夜に歯磨きするなど「歯磨きをていねいに行なう」など毎日の積み重ねが口臭改善につながります。

口臭を予防するには、ブラッシングはある程度有効ですが、場所を選ぶなど歯磨きの出来ない場合があります。これが歯磨きのデメリットです。

【タブレット】
口臭予防のためのタブレットは、持ち運びが簡単で、どこでも手軽に口に入れることができます。このことがタブレットの人気の理由です。

ところが、タブレットには口臭予防効果はなく、効能は消臭ではなく、ミントなど香料によって匂いをごまかす「マスキング」にあるので、気になる臭いをぱっとごまかしてしまいます。

タブレットのCMで「一瞬で口臭を撃退!」とありますが、臭いを感じなくしている時間も一瞬の間です。プラークを取るなど根本的に口臭を改善できないからです。

喫煙後や、焼肉など匂いの気になる食事のあとタブレットを食べると良いですが、過度な消臭効果を期待しないほうがいいでしょう。

ガムを噛んで口臭を消す方法に関して、こちらの記事に詳しく載っています。
⇒ チューインガムを噛むと口臭が予防できる!?

まとめ

人と会う前には、緊張から口臭は強くなる傾向にあります。そのような時に、直ぐに簡単に口臭を予防するためには、次の3つがポイントです。

1, 水を飲む(白湯)
2, ガムを噛む
3, 舌でガムを押したり転がしたり舌の運動をする

今回は、いざという時のための口臭予防法をご紹介しましたが、ガムを噛んでも口臭を根本的に改善することは不可能です。

口臭は歯周病や病気などのサインですので、気になったら歯科を受診することをおすすめします。また、口臭は生活習慣病なので、毎日の口腔ケアが一番大切です。

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