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【易】当たる易を目指してトレーニング

以前にも書きましたが、占いは当たらないことにはどうしようもありません。

四柱推命にしても易にしても「当たり/外れ」に関しては結果の伝え方、イマジネーション能力やコミュニケーション能力等も影響します。

四柱推命では五行バランスが現実にどのように反映されているかを想像しなければなりませんし、易ではそもそも状況が分かりにくいものが結構あります。例えば、先日記した兌為沢上六(だいたく、じょうりく)です。

易は、易経というバイブルがあります。これはもちろん大昔の中国語なので、大抵の易者は日本語訳とか、解説付き日本語訳をバイブルとしています。ちなみに私はいわゆる本田易を使っています。

本田易は、当然、日本語で書いてあるのですが、それでも卦によっては本当に分かりにくいです。本田先生のせいではなく、易そのものが「これが、こうなるの?」というものを含んでいるからです。

例えば、先ほどから引き合いに出している兌為沢上六(だいたく、じょうりく)では、本田易には以下のように書かれています。

上六は、引いて兌(よろこ)ぶ。
象に曰く、上六引いて兌ぶは、いまだ光(おお)いならざるなり。
 上六は上卦兌の主たる爻で、陰柔でもって兌卦の極点におる。人を悦ばすことに、邪正の分別はつかない。下の二陽爻を誘引して、その機嫌を取り結ぼうとする。けれどもその徳がまだ広大でないだけに(象伝)、相手が従ってくれるかどうかは判らない。相手の出方が判らないから、この爻については吉とも凶とも言わないのである。

本田濟著「易」p.477-478

で、占いに使うときは「相手の出方が判らない」のところが生きてくる訳なんです。先日の鑑定では、具体的な状況がよく分からないところで易を取って、結果的にそのまま「相手の出方が分からない」と申し上げて、それが当たってた、ということなんですが、本来はそんなお神籤のように「兌為沢上六だから『相手の出方が分からない』と伝える」というものではなく、それは具体的にはどういうことなのか、易の卦は何を言おうとしているのか、等を想像してお伝えするものなのです。

そこで、卦を読むトレーニングが必要になってくるわけです。何かある度に易を取る。そして、結果を予想する。当たり/外れを検証する。この繰り返しです。

通常、易のトレーニングと言うと射覆(せきふ)という、箱の中身など見えないものを易で当てる行為を思い浮かべるかもしれません。が、これは一人ではやりにくい(自分で箱に何かを入れて、それを自分で当てる?)ので、私は専ら「とにかくいろいろ占う」ということをやっています。

そして、「この卦は、こういう時はこういう解釈で当たった!ドンピシャ!」とか、「私はこう解釈したけど、結果はこうで、つまりこう解釈すべきだったんだ」とか、ノートにログを取っています。易は64卦384爻あるのですが、実はまだ357爻分しか埋まっていません。27爻が空白です。統計学的にはどの卦、どの爻も出現確率は同じなはずですが、やはり頻繁に出る卦、あまりでない卦というのがあります。今年中にはノートを全部埋めたいなぁとは思っているのですが。頑張ろうっと。

皆様が幸せでありますように。

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