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【四柱推命】日本語における「青なのか?緑なのか?」問題

一昨日の投稿で、私のラッキーカラーは緑なのだけど、私は緑が苦手と書きました。

ところで日本語では青と緑の混同がよくあります。青葉と言いますが葉の色は青ではなく緑ですよね。五行の色を調べると、木を青としている文献もあります。私は緑は苦手ですが、青は黒に次いで好きです。青を身に付ければいいなら、私でもできます。それは有り難い。

そもそも、なぜ青と緑の混同が起きたのか。それは元々、昔の日本人が青と緑を混同していたと言うか、区別してなかったからなのですね。

こちらで引用している「目からうろこ!知っているようで知らない日本語」宮腰賢著(評論社,2016)によると、昔の日本語には赤と青、そして明度を表す白と黒しかなかったんですね。中国から五行思想が伝わって青、赤、黄、白、黒となり、黄色が認識されるようになったようです。

さて、肝心のラッキーカラーの根拠となる五行思想の青は、青でしょうか、緑でしょうか。

昔の日本人が青と緑を総称して「青」と呼んでいた以上、言葉では区別できません。五行の色が言葉ではなく、「物」として伝わっているものを探すしかありません。

五色と言うと、私が先ず思い浮かぶのはお寺の幕です。五色幕というのですね。ところが、まぁ、冷静に考えると当たり前ですが、五色幕の五色は五行ではないようです。

五色幕の五色はお釈迦様の各部位なんですね。

で他になかったかなー、と探して見つけたのが土俵の天幕の房です。下に紹介した記事は、主旨の全く異なる土俵女人禁制の記事なのですが、この記事に使われている写真に国技館の天幕の青房が結構はっきり映っているのです。この写真を見ると、天幕の四隅と四辺に計8本の房が付いているのですが、青房に関しては隅の大房は青っぽく辺の小房は緑っぽい。

もー、どっちなのー!な感じです。まぁ、昔の日本人が青と緑を区別せずにどちらも「青」と呼んでいた経緯があるので仕方がないのですが。
あと、同じ記事に使われている画像に『勧進大相撲土俵入之図』(都立中央図書館特別文庫室所蔵)があって、こちらでは天幕に房がないのがちょっと気になるところです。
更に追加で、国技館以外で天幕の房がはっきり映っている写真としては石川県立武道館がありました。こちらは、はっきり緑です。

仕方なく、五行思想に立ち返ると、青は木行で、
 木:青、東、春、仁、目、青竜
です。青龍白虎の青龍と言うとイメージ的には緑ではなく青い龍であって欲しい。私が奇門遁甲をやっていたら青を推した気がします。他占術と言えば、詳しくないのに好き勝手に書いて申し訳ないのですが、九星では三碧と四緑ですね。三碧は青で、四緑は緑とされているようです。

結局、長年にわたって青と緑を混同してきたので簡単には区別できません。自分が何を根拠に「よし、木行は青だ」「緑だ」と納得するか、信念を持てるか、だと思います。

私は四柱推命をやっていて、この占術では十干十二支を基本に据えています。木行に配当される十干は甲、乙です。甲は樹木、乙はつる草や草花なので、それを考えると緑だと思っています。もちろん、四柱推命を使う方で青を主張される方を否定するつもりは毛頭ありません。

ちょっと本腰入れて緑グッズを探そうと思います。

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