【四柱推命】いつも心にギンコー・ビロバ
四柱推命の開運法に、五行バランスを考慮して特定の五行を補うというものがあります。もう少し木行が強かったら良かったのにというような命式の人に木行を補って貰います。やり方はいろいろありますが、最も簡単なのは木行なら大樹をイメージする、イメージ法です。
不思議なもので、ご相談者様に「『心に太陽を』な感じで、心に大樹を」とご提案したところ、既に心に大樹をお持ちの方だった、ということもありました。
私自身も甲(陽の木行、大樹)は欲しいところです。私は日立製作所のCMに出てくる「この〜木何の木、気になる木〜」の、巨木をイメージしていました。
今年の春に街路樹ツアーに参加して、ちょっと表現は変ですが、イチョウに好感を持ちました。イチョウは大きくなるので最近の街路樹の流行りではありませんが、メンテナンスが雑でも排気ガスが多くても結構大丈夫なのでかつてはよく植えられたそうです。防火効果も期待できます。
イチョウは水分の含有量と言うのか、蓄水量が凄く多いのだそうです。東京も霧吹きイチョウと呼ばれるイチョウの木が複数あって、関東大震災とか東京大空襲とかの時に炎に炙られて霧を吹くような現象を起こしたようです。きっと何人かは逃げ遅れそうなところをイチョウに救われているのではないでしょうか。
この夏、晴天続きで街路樹の多くが元気のない状態だった時にやっぱりイチョウは青々と瑞々しい葉をしていました。
うわー、イチョウ、元気だなぁ。この暑いのに。
それ以来、私のイメージする木は日立製作所のこの木何の木からイチョウに代わりました。タイトルのギンコー・ビロバはイチョウの学名です。
イチョウ、ちょっと調べたらとても面白い。最初はネットで調べていたのですが、ネットの情報は曖昧なものが多いです。結局、書籍にあたりました。参考文献はこちらです。
イチョウの祖先の出現はおよそ2億年前。現在のイチョウは扇形の葉が2つに割れているような切れ込みが入っていますが、2つではなくもっと多くに分かれているイチョウ仲間が複数種類あったんですね。それで世界中に生えていたようです。
恐竜が絶滅した後、寒冷化が進んでイチョウも絶滅しかけます。イチョウ属の他の仲間(葉が4つとか8つとかに分かれていたり、もっと杉に近い形のもの)は全滅、今のイチョウだけがかろうじて中国の重慶市金佛山と浙江省天目山に残ったようです。
その後、イチョウを発見した中国人は「なんか神々しい木だなぁ」ということで道教や儒教、仏教のお寺に植え始めます。これが10世紀後期乃至11世紀頃。そして朝鮮半島や日本に伝わります。
イチョウが日本に来たのは934年から1446年頃とされていますが、どうも後ろの方の14~15世紀頃のようで、「樹齢1000年」と言われているイチョウもあるようですが、実際には日本国内のイチョウはせいぜい700~800年くらいとのこと。
欧州へは長崎の出島から伝わっています。欧州でも人気者です。ゲーテの詩にそのものずばりギンコー・ビロバというのがあります。
一度は絶滅しかけたものの、起死回生の復活!です。
また、イチョウは「進化の停滞」した生物で、昔からずっとあの姿形だそうです。恐竜がいた頃も今もイチョウは変わらず今のままの姿なんです。生きている化石と言うとシーラカンスかなと思いますが、身近なイチョウも生きている化石なんですね。
イチョウの葉は扇形をしていますが、広葉樹ではありません。今現在、イチョウに関して広葉樹、針葉樹という言い方をしていないようですが、どちらかと言うと針葉樹に近いです。イチョウの葉は葉脈が放射線状で扇形になっています。通常の広葉樹は葉脈が枝分かれして広がっているのでイチョウは広葉樹ではないのです。針葉樹に近いのに扇形ってなんか、針葉樹と広葉樹の2者択一な分類からはみ出していて面白い。
それで、イメージするうちに何となくイチョウグッズが欲しくなって。イチョウの軸のペンとかもあるのですが、イチョウの葉のチャーム(例えばイチョウのストラップやピアスとか)というと金色、銀色、黄色なんですね。金銀は金行だし、黄色は土行です。木行要素が低めになってしまいます。イチョウの画像も秋の黄色のものが多め。でも、緑色の青々としたイチョウグッズを探しているのも楽しいものです。
皆様が幸せでありますように。
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