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【周易】都知事選

やらなければならないことがいろいろありまして、更新が久しぶりになってしまいました。先日の都知事選です。

最初に「小池百合子氏が当選しますように」で易を立てました。山風蠱初六(さんぷうこ、しょりく)です。これを見たときに(まだ蓮舫氏も石丸伸二氏も易を立ててなかったのですが)「ああ、小池百合子氏当選だな」と思いました。

蠱は皿の上に虫が3匹です。コオロギ食ではありません。古代中国ですから皿の上に盛るのは食べ物とか供え物です。そこに虫がいるというのは腐っている、傷んでいるという状態です。ビジュアル的に想像したくない。

ちょっと気持ち悪いビジュアルですが、山風蠱自体は割と良い卦です。と言うのは、お皿の上の物は傷んでいるのですが、それは父母のやり方が悪かったせいで、出来の良い子供が改める、という状態を表しているからです。

山風蠱初六は「父の蠱(こと)に幹(かん)たり。子あれば父咎なし。危ぶめばついに吉」です。よく分からないですね。

「蠱(こと)」は、ここでは今まで担当していた人がやらかしたことを意味します。傷んだ食べ物、即ち失敗です。通常は前任者なので父と呼んでいます。家業のことは父から子へと引き継がれるからです。「幹(かん)たり」というのは木の幹です。中心となって司る様子を意味します。「前任者のやらかしに対応する」ということです。

この前任者のやらかしに対応してくれるような良い子がいれば前任者も責任追及されないよ、というのが「子あれば父咎なし」です。

「危ぶめばついに吉」は、やらかしの後始末だからよくよく注意しながらやってね、という意味です。

今回の場合、父(前任者)も子(後継)も小池百合子氏なんですけどね。やらかしというのはまあいろいろあったかも知れません。

という具合で、山風蠱はビジュアルは気持ち悪いのですが、卦としては結構良いのです。

政治家としてのキャリアで言えば2番手は蓮舫氏でしょう。「蓮舫氏が当選しますように」は水山蹇上六(すいざんけん、じょうりく)でした。こちらも見た瞬間に「あ、ダメだね」な卦です。蹇は「足萎え」で、つまり「足の不自由な人」ということです。歩けない、進めない。

水山蹇上六は「行くときは悩みあり、来るときは大い(多い)なり、吉。大人を見るに利あり」です。こちらは割と分かりやすいですね。

進もうとしても行き悩む。戻って(上六の一つ下の)九五と一緒に取り組めばよい。しっかりした人に相談しよう、ということになります。

出馬しない方がいいよ、という卦なので、蓮舫氏は今後どうなっていくのでしょうね。

最後の石丸伸二氏ですが。水火既済六四(すいかきせい、りくよん)です。既済のキーワードは「既に」です。都知事になることは目的ではなかったようですね。出馬した時点で既に目的を達していたのだと思います。選挙活動それ自体が目的だったのではないでしょうか。

水火既済六四は「漏るに衣袽(いじょ=ぼろ布)あり。終日戒む」です。これは船に乗っているのです。船底にあちこち穴があって浸水してくるのでぼろ布を詰めて防いでいます。そんな状態ですから気が休まるときがありません。まあ再生回数は凄いことになっていたようなので良いのではないでしょうか。

私は7月7日20時からミーティングがあったのでテレビは観れなかったのですが、すぐに当確が出たみたいでしたね。

選挙占もトレーニングです。腕を鈍らせないように、いざと言う時にちゃんと占えるように。常にスキルアップを心掛けています。

皆様が幸せでありますように。

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