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【四柱推命】神殺の功罪

神殺は「しんさつ」と読みます。四柱推命で特定の干支が揃うとラッキーだ、アンラッキーだ、ということを見る手法です。例えば、天乙貴人(てんいつきじん)が付いていれば一切の災厄から免れるのでラッキー、血刃(けつじん)が付いていれば血にまつわる災厄に遭遇するのでアンラッキーみたいな感じです。

今も見ている占い師さんっていらっしゃるのでしょうか。

私は四柱推命の勉強をするにあたって、何人かの先生方から講座を受講して自分や他の人に当てはめて検証してきているのですが、神殺を使う先生はいらっしゃらなかったです。私も、これはどうなのかなぁと思います。

天乙貴人なんて素敵です。そもそも名称が「貴人」ですよ。お茶のお手前にありましたね、貴人。一切の災厄から逃れるって、これさえあれば成功が約束されているような感じです。でも、そんなことあります?

どんな人でも命式は十干十二支で構成されていて、確かに力量の強い十干、弱い十干はありますが、強ければ良いってものでもないし、弱いからダメってことでもないです。そして、巡りくる年ごとの運気の影響を受けて良くなったり悪くなったりするものです。「一生安泰」なことは基本的にはないです。(今、考えていて、寿命が凄く短いとあるのかもと思いましたが、若死にっていう点で既にどうなんでしょう。)

恵まれた命式、惜しい命式というのはありますが、世の中の大多数の人は「ちょっと惜しい命式」なんじゃないでしょうか。その「ちょっと惜しい」部分を補おうと頑張ることによって魂が磨かれるというような…。

神殺には印象的な名称のものが多いので、四柱推命を広めるのには貢献したかなと思います。ラッキーなものが付いていて嬉しい気持ちになったり、アンラッキーなものが付いていたら「注意しよう」と気を引き締めたり。その程度に活用していただければいいのではないでしょうか。

皆様が幸せでありますように。


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