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BTS花様年華まとめと残された謎【ナムジュン編】

ナムジュンパートはMVでもはっきり描写されないですし、本筋でもサポートに徹してるので小説を読まないと、なかなか分かりにくいかもしれません。

前回 ↓

本筋のまとめはこちら ↓

一家の大黒柱

父親が病気で、小さい頃からバイトをして家計を支えています。6人と過ごす時間は楽しかったけど、ついに家賃も払えなくなり、学校を辞めて働かざるを得なくなりました。プライドもあってか、皆にろくに別れも告げずに学校を去りました。

1歳下に弟がいるのですが、おそらくグレているのかな? とにかく問題児のよう。そして母親は何かとナムジュンに頼りすぎな感じがします。もちろん彼らも辛い立場にいるので一方的に責められないとは思いますが、彼の負担が重すぎるよ…。

田舎に引っ越し、辛い仕事に従事しながら父の病院に付き添ったりしていたのですが、その父に「行け、お前だけでも生きるんだ」と言われます。父親も自分が子どもの重荷になっているのが苦しかったんでしょうね…。ナムジュンは家族と距離を置き、単独で元いたソンジュの街に戻ってきました。仕送りは続けているようですが、家族から逃げたという罪悪感は残っているだろうな…。

街に戻る時、バスの窓に書いた言葉が「生き残らなければならない」。ButterflyのMVでも鏡に書いている言葉です。

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プライド

拘置所に送られるきっかけになるのは、嫌な客に紙幣を地面に落とされて「拾え」と言われるというもの。これまでも横柄な客はたくさんいたそうですし、ゲームでは少しずつ節約してやっと貯めたお金で本を買いに行ったら書店の人に万引き犯扱いされたりもしてました。そういうのが少しずつ溜まっていって爆発してしまったんでしょうね。

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喧嘩を止めるのは他と比べて難易度が低いように見えますが、ソクジンは割と苦戦しました。まずソクジンが議員の息子でアメリカ帰り、マイカーで給油に来てるような対極の存在。下手に介入しすぎるとプライドを傷つけてしまうんです。

直接ナムジュンに「落ち着けよ」と言ったり、客に「そっちが拾えよ」と文句を言ってかばってもダメ。その場では「助けてくれてありがとうございます」と言ってても、そのまま心を閉ざして、うまくいかなくなります。この微妙な距離感、難しい! でもリアルのナムジュンも割とそういうタイプな気がする…。

ナムジュンはどんなに辛くても自分で運命を切り開いてやると頑張ってきたわけですから、分かりやすく助けられると自分が惨めになって絶望するんだと思います。ソクジンも結局はお坊ちゃんなのでそういうことが分からず、父親の医療費を立て替えてあげようとして大失敗したことも。これがまたソクジンだと電話一本の送金で解決できる額なの辛い…。そのルートではナムジュンが意地になってお金を突き返し、バイトを増やして過労で事故を起こして命を落としました。最悪です…。

結局、客が地面に落とした紙幣をソクジンが無言で拾うという控えめな行動でなんとかセーフになりました。

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テヒョンとの関係

学生の頃からテヒョンに慕われており、よく一緒にいました。ソクジンが校長に告げ口しているのを目撃した時も一緒でした。でもナムジュンは「兄さんには何か理由があるはずだ」と言い、テヒョンは彼がそう言うならとずっと黙っていました。

卒業後、ナムジュンが街に戻ってきて再会してからも、テヒョンは彼の住むコンテナによく泊まりに来ています。なにやら悪夢にうなされていること、体に虐待を受けた跡があることも知っています。でも性格上、無理に聞き出すこともなく、ひたすら頼れる兄貴であり続けようとしていました。

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街を離れていた間、宅配バイクの仕事をしていて、なんとなくテヒョンに似ていると思っていた同僚がいました。でも大雪の日、ナムジュンが行くはずだった便でスリップして亡くなりました。彼もその前に同じ場所で転倒しています。あの時死ぬはずだったのは自分だったのでは…という思いがどこかにあって、テヒョンと親しくしながらも、どこか後ろめたさのようなものを感じていたように思います。

失敗ルートでは海の後、ソクジンも含めて3人が気まずくなってしまいましたが、成功ルートではナムジュンが自分の田舎にテヒョンを連れていきます。結局家族には会わないのですが、あの時、同僚が死んだ場所を一緒に訪れます。その時、テヒョンが「兄さん、俺たち、死なないようにしよう」と言いました。その言葉を受けて、コンテナの火事から生還した時、心配して連絡してきたテヒョンに「死なないって言ったじゃないか」と返すのです。

ナムジュンの役割

前の記事【花様年華はやっぱりすごい1の疑問①】で書きましたが、残りの3人がソクジン→ナムジュン→テヒョン→ソクジンで助け合わなければいけなかったのではという予想は当たっていたようです。魂の地図を見つけたルートでは3人がうまく関わることができました。

【ソクジン→ナムジュン】 コンテナが火事になった時、外側から協力して鉄格子を外し、ナムジュンの手を掴んで引っ張り出す。

【テヒョン→ソクジン】本筋で述べた通り、夢を頼りにソクジンをサポートしたり、記憶を取り戻す手助けをした。

その中で、ナムジュンがテヒョンに何をしたかが分かりにくかったと思いますが、実はかなり重要だったと思う。テヒョンはナムジュンの田舎から帰ってきた後、彼に悪夢の内容を打ち明けます。普通に聞けば信じがたいことなんですが、ナムジュンはテヒョンと一緒に、夢でソクジンがいたという場所を現実の世界で探すことにするのです。

「信じられないことを信じるのが本当に信じるってことだろ」

リアリストの彼が、忙しいバイトの合間をぬって街中を駆け回ってくれた。悪夢に苦しんでいたテヒョンはすごく救われたと思います。そうして夢で見た夜景の看板広告を頼りにしてたどり着いたのが、ソクジン父の事務所でした。再開発の機密文書を盗んだのは完全に成り行きでしたが、それが未来を大きく動かすことになりました。

この他にも、ナムジュンはソクジンを飲みに誘って「魂の地図」という単語を聞き出したり、別の街に行って新しい生活を始めるべきか悩んでいたホソクと飲み明かしてみたりと、色々なポイントでメンバーを精神面からサポートしています。

残された謎と展開予想

ナムジュンは珍しくこれといった謎がない気が。個人的に気になるのは、ちょいちょい存在感を出してくる弟でしょうか。「1歳しか違わない。もう子どもじゃないんだから自分でできるだろ」みたいなことを彼が電話で言っていて、テヒョンがそれを耳にして、まるで自分が言われているように感じてしまう場面がありました。それが海の後のソクジンとテヒョンの喧嘩にも少し繋がっています。

そして、これは今後の展開の予想というより希望なのですが、ぜひとも努力が報われて、貧困から脱出してほしい。再開発事業の話とか出てきてどんどんスケールがでかくなっているので、今後ナムジュンが頭脳派として活躍できる機会もあるんじゃないかなって期待しています。

図書館に通っているけど、そこで勉強して司法試験合格して弁護士とかにならないかな? 絶対かっこいいよ。でも本が大好きと言う描写があるので、仕事の空き時間に本を無料で読むために通っているだけな気もする…。文才はあるはずなので、売れっ子小説家になって一発逆転するとか。ないかなぁ…。

愛と憎しみが同じ言葉ならば

今回紹介する曲は完全に私の趣味です。RMがソロで出している Seoul という曲が個人的に花様年華のナムジュンとリンクしていると思っているので、ぜひ聴いてください。貴重なRMのボーカルも聞けます。

花様年華で皆が住んでいるのはソンジュという架空の街ですが、普通にソウルをもじったものだと思います。この曲は、人々がうごめく大都会が愛しいと同時に憎いと歌っています。ナムジュンが田舎から皆がいるソンジュの街に戻ってきて、もがきながらも必死に生きている様子が表れている気がしています。

ソウルは soul「魂」と音が似ていると歌っているのもオシャレだと思いますが、 I love you, Seoul.(ソウル、君を愛しているよ)が I love you so(君をとても愛しているよ)に聴こえるのが最高。明らかにわざとですね。この言葉遊び、さすがRM。ひたすら囁き声で愛を語っているように聴こえるところが憎い。I'm leavin’ you (君から去ってやる)と I'm livin’ you(君に住んでいる)とかも。

BTSにハマったきっかけはいくつかありますが、実はひとつがこの曲です。Sound Cloud でRMだと知らずに彼のミックステープ mono を聴きまくってました。後からBTSだったのか〜ってなるのってそれだけ音楽が素晴らしいってことだよね。

アグレッシブなラップラインも好きですが、私はLife Goes On や Film Out, Blue & Grey などのようなバラードで囁くように語ってくるラップが特にツボなんですよ…。もちろんボーカルラインも素晴らしい。つまり全部いい。

花様年華の話題から最後ちょっとずれましたが、ナムジュンはこんな感じで終わります。次はテヒョンでいこうと思います!

※ 続きました!


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