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アイドル嫌いだった私がキム・ソクジンに落ちたワケ

はい。タイトルまんまです。
「アイドル嫌いだった私がBTSに落ちたワケ」の続編です。

私史上初にして最推し、BTSのJINことキム・ソクジンへの思いについては、実は過去2回にわたって長々と書いています。

でもこれらはどちらかというと、自分の体験をジンくんと重ねて勝手に1人で拗らせている話なので、今回は自分がどういう経緯でジンくんにハマっていったかを思い出しながら書いていきたいと思います。



出会いは勘違いから

 実は私が最初の最初にBTSに興味を持ったのは、2018年3月、韓国発日本行きの始発便で7人のK-POPグループと同じ便に乗り合わせたからでした。

 全員を確認したのは手荷物検査の時だけで、搭乗口で待機中に見たのは4人。案内掲示板を見てやたら何かメモしてる人と、当時赤ん坊だったうちの子を変顔であやしてくれた2人(彼らはマスクまで外してくれた)、そして、ずっとマスク姿で座って携帯いじっているだけなのにイケメンオーラが半端ない人でした。

 後から考えれば、この時点でバンタンはかなり有名なわけで、一般と同じ後方エコノミー席で、周りに野次馬がほとんどいない状況なんてありえないでしょう。多分他のグループだったんだろうけど、ろくに事情を知らない私は「あれが話題のBTSか」としばらく呑気に勘違いしてました😅 もし他グルも詳しい方で、思い当たるグループありましたらご一報ください。本当は7人以上いて後から合流する予定だった可能性もあるから、もはや特定は難しそうですが…。

 とにかくそこから気になってBTSのMVを検索してみることに。そこで見たのがDNAと血汗涙です。曲はその前から良いメロディだなと思ってて、MVも芸術的だなぁと思ったけど、とりあえず今回は顔に注目しようと何度かリピート再生。

 DNA冒頭のグクを見て「雰囲気的にこの子がイケメンマスク?」と思ったのですが、どうも目が可愛すぎた(そもそも目元しか判断する要素がない)。で、涼しげな眼差しのジンくんを「この人っぽい!」と断定。

 続いて血汗涙を見て、彫刻みたいに美しいなぁと感心。「うんうん、きっとこの人だ」と思うことにする。

 次にうちの子をあやしてくれた2人を見つけようとしたんだけど、既に「人懐こくて可愛いワンコ系」という記憶しかなく、「待って?残り全員ワンコみたいに可愛いんだが?」となり、そこでギブアップした。ただでさえ人の顔を覚えるのが苦手な私にはハードルが高すぎたんだ…。

 とりあえずそこでJINが最年長らしいという情報を得た私は、しばらくBTSを「大人の雰囲気漂うクール系お兄さん」&「ワンコ系の可愛い弟たち」と勘違いしていました。うん。分かってる。きっと少数派だよね(笑)だってDynamiteとかだとジンくんこんなに可愛いもんね。きっと最年少と思っちゃった人も多いはず。多分私も違うMVを見ていたらまた全然違う印象を持っていたに違いない。

ギャップ萌えの権化

 それから数ヶ月後。アメリカに移住したらTVでバンタンを見かけるようになったので、ちらちらオススメに出てくるYoutube動画を見始めました。2018年9月の国連スピーチにも感動し、尊敬の念も抱くようになった。でも推しが誰とか、きゃ〜かっこいい😍とかは考えてなかった。

 そのうちに「なんかJIN、思ってたのと違うぞww」となったのがこのあたり。

BBC: BTS meet Graham!

 次にこのポケモンに関する質問での異様なテンションの上がり具合と「友達いない」発言にオタク特有の何かを感じ取り、どんどん気になる存在に(我ながらキュンポイントがそこなの笑っちゃう)。

Noisey: Questionnaire of life

 そして彼らの日常コンテンツが韓国語のリスニング練習にちょうどいいかもと思いつき、2019年5月にVliveをダウンロード。ちょうどそこで配信されたのがこの EAT Jin (with Jimin) です。

実は仲間に加わりたかったグク、終了したのを知り拗ねるw

  ジンくんのお兄ちゃんっぷりとぶっ飛び具合が分かる神回(笑)ボーカルラインが4人で騒いでる後半ももちろん楽しいけど、ジンくんとジミンの2人でご飯食べてる前半が大好きで。カメラに向かって話しかけてくる単独配信より、カメラを意識せずにメンバー同士で自然に話しているこういう雰囲気が私には刺さるんですよね。

 ちょうど3人でご飯食べてて、悪友2人の会話を聞いてるような画角。私は終始笑い転げてて会話に参加できていないという設定で楽しむことができますw
見どころはいっぱいあるけど、以下は特に好きなシーン。4コマ漫画みたいw

 前記事であげたメンバー紹介動画を観たのはこの配信を見た後でした。そこから彼らの曲を聴き込んで沼にハマっていくわけですが、同時並行でVlive内のコンテンツも漁り始めたので、タリョラで見せるお茶目な姿とのギャップがまた良かったんでしょうね。メンバー全員このギャップが魅力ですが、特に黙ってたらクールなイケメン像を自ら崩していくジンくんには笑いながら惚れていくしかなかった。

 けど、彼の魅力はここで終わらなかったのだ。

月のような人

 第3の顔「悩める努力家」。歌もダンスもスカウト後に始めて会得した努力家の面については以前触れたことがあるので、また別の話をしたいと思います。

 あんなに三枚目キャラなのに、彼のソロ曲 Awake、Epiphany、Moonは総じて影が垣間見える。

Maybe I, I can never fly
多分僕は…僕は空を飛ぶことはできない
저기 저 꽃잎들처럼
あの花びらのように
날갤 단 것처럼은 안 돼
翼が付いたように舞うことも無理だ
Maybe I, I can't touch the sky
多分僕は…僕は空に触れることはできない
그래도 손 뻗고 싶어
それでも手を伸ばしていたい
달려보고 싶어 조금 더
走ってみたいんだ もう少し
Awake
조금은 뭉툭하고 부족할지 몰라
少し不器用で完璧ではないかもしれない
수줍은 광채 따윈 안 보일지 몰라
こんな弱々しい光じゃ気付いてもらえないかもしれない
하지만 이대로의 내가 곧 나인 걸
けれどこのままの僕が僕だから
지금껏 살아온 내 팔과 다리 심장 영혼을
ここまで生きてきたこの腕と足、心臓と魂を
Epiphany
모두들 내가 아름답다 하지만
みんな僕が美しいって言うけれど
내 바다는 온통 까만 걸
僕の海は全部真っ黒なんだ
(中略)
문득 생각해 너도 날 지금 보고 있을까
ふと考える 君も僕を今見ているかな
내 아픈 상처까지 네게 다 들키진 않을까
僕の痛い傷まで君に全部知られてしまいそうで
Moon

かといって完全な闇(病み)属性でもなく、光属性だけど影を含んでいるのが分かる感じ。彼のテーマを「月」にしたの、誰発案か知らないけど、よくやってくれた!!!

 僕自身が光ってるんじゃない、周りから力をもらって光っていられるんだという彼の謙虚さを表しているだけでなく、本当は小惑星にやられてクレーターだらけでも輝いている姿を見せ続けたいとか、自転と公転の関係で常に地球には同じ面しか向けない、つまり月の裏側のように全く光が当たらない一面があるんだということまで暗示しちゃってるんだよ。こんなの気になってしょうがなくなるじゃないかーー!

 もちろんこういうのはプロデューサーの演出も多少入ってるんだろうけど、ジンくんの普段の言動からも、彼が割と悲観的(現実的)なタイプなのが読み取れると思う。

ポジティブなネガティブ

 これは私の持論でもあるのですが、ポジティブとネガティブって紙一重だと思ってて、例えばコップに水が「半分もある/半分しかない」という話がありますが、「この世では水など滅多に手に入らない」と悲観的に捉えていると「半分もあるなんて奇跡」と思えるし、「水なんて蛇口をひねればどこにでもある」と思ってると「なんで私は半分しかないの」って考えてしまう気もするんです。彼のポジティブな力って前者から生まれている感じがしている。

 「楽しく生きるのが一番」っていうのも、何を成し遂げたか成し遂げられなかったかで人生を評価するんじゃなく、過程を楽しむのが大事ということに繋がっている気がする。現実では頑張っても成し遂げられないことも多いわけだから。

 「ゲームに時間を費やして何の意味があるの?」って言う人もたまにいるけど、そもそも人生自体大した意味はない。別に自己啓発しなきゃいけない義務もない(もちろん自分に何か目標があってやるべきだと思ったらやっていい)。「これやりたいな。クリアできたぞ、やった!!」という感情になれるなら多いに人生に必要なことだと思います(ここぞとばかりに自分のゲーム擁護理論もぶっ込む私)。

 かと言って彼は「今が楽しければどうでもいい」とか「自分さえ楽しければどうでもいい」人じゃないんですよね。私が好きなジンくんのインタビューのひとつがこれです。

気が向くままに生きるというには、BTSのようなグループは、いろいろ気を配りながら生きていかなければならないことがあるのではないですか。
JIN:そういうことは考えていませんね。僕たちが必ず守るべきこと、例えば、赤信号では渡らないとか。赤信号で渡れば事故が起きるので。ただ、そんなふうにしてはいけないと決まっているので、やりたいからといってやったりはしません、そういうことは。

それは気がむくままに生きるより、かえって節制しているように思えますが(笑)。
JIN:赤信号で渡らなければ事故は起きない、というのと一緒です。やってはいけないことをしなければ、今僕がこうして現在に満足して生きる、ということを維持できますから。そういうことじゃないでしょうか。多くの人たちが息苦しく感じたりするんですけど、そういう人たちは赤信号で渡ってしまう人なんでしょうね(笑)。
weverse magazine

 今が楽しくても後で苦労するのが目に見えているものは軽率にやらないし、これができたら人生楽しくなると確信できるものは物凄く努力する。自分は良くても人の迷惑になるものは周り回って自分の不利益になるからやらない。人が喜ぶ顔を見たら自分も嬉しいので努力する。人のために自分を犠牲にして無理をする精神とはまた違うので信頼できる。

 一方で、誰も得しないルールだと思ったら「それって守る意味あります?」って直談判するし、抵抗なく乗り越える一面もある。こういうの合理主義っていうんだっけ? 型破りな自由人に見えて、安心感のある常識人。このバランス感覚がとても好き。幼い子供のようで、達観した大人の魅力もあるんです。

 MBTIは当てにならないと言われつつも、彼がデビュー時から一貫してINTP(論理学者タイプ)なのも説得力がある。「何も考えてないです」ってよく言うけど、正確には「(考えても仕方のないことは考えるだけ時間の無駄なので)何も考えてないです」とか「(ここは思うままにやる方が良い結果が出るので)何も考えてないです」なんじゃないだろうか。お調子者役も「この状況ではお調子者が最適解」と判断してやってるのが伺える。彼がただのお気楽お笑いキャラじゃないことに気付いた瞬間、沼の底へ直行コースでした。

最後に

 まぁ、これもまたジンくんが見せてくれる一面を見て私が感動してるだけなので、彼の本当に本当の姿なんて分からないんですけどね。明け透けに見せてくれる面もあれば、頑なに見せてくれない面もあるから目が離せない。そんなところもまた魅力なんだよな。うん、これ書いてて改めて思ったけど、かなり好きなんだな、私。

 他にも色々具体例を挙げて語りたいことたくさんあったんですが、論文規模になってしまうし、他のジンペンさんたちがもっと上手く言葉にされてるので、今回は自分があまり他で読んだことがない話をしてみました。いつかタイミングがあれば入れ損ねた話もするかもしれません。

 で、ここまで書いておきながら、前回の振りだった「アーティスト」と「エンターテイナー」について全く触れてないことに気付いた。ダメじゃん。

 でもそのあたりについては、もう少しメンバー全員のChapter2の全容が見えてきてから書けたらいいなと思います。何気に未だ謎に包まれているのが、ジミンちゃんとユンギですよね。

 それではまた近いうちに!

【追加】自分の見返し用にこれ貼っとくことにした。月が綺麗ですね…。


【続報】なんと!記事読んでくれた方があの時の7人を見つけてきてくれたのです!感謝の意も込めて貼っておきます〜。後から他グルのMVを検索してもどれも正解に思えちゃうからすっかり諦めてたけど、まさか当日の空港ファッションが残ってるとは。

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