見出し画像

お誕生日おめでとうのついでに

喜屋武くんは、変わっているが、今ひとつ掴みにくい人だなと思っている。
変人に見つけるのが人生の楽しみな私のアンテナは間違いなく反応している。
ただ何かに強く執着している風にはあまり見えず、捉えどころが見えないそんな印象がある。
どこに向かおうとしているのか、どうしたいのか、付き合いの浅い私にはまだ見えていない。
ただ私は、この生き物、大きくなると水かきを持って海に出ていくのか、羽が生えて空を飛ぶのがなぜか興味がある。
ある日酒の席で喜屋武くんが、自身は主体性が薄いのだと語ってくれたことがあった。
もしかすると自身に感じる空虚感から変人を追い、己を旅に駆り立てることで充足感を求める自分に似た匂いを感じているのかもしれない。
主体性はなくてはいけないのか、いずれどこからか湧いて出るものなのか、あるのに気づいていないのか、無いことがあることになるのか。
彼にぶつける事で自分探しをしているのかもしれない。そんなふうに思ったので、それを肴に酒を飲もう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?