[DTM]結局"脱Waves"できない私のWavesプラグインTop5
ブラックフライデー真っ最中ですが皆様プラグインやソフトシンセ元気に買いまくっていますか?
それなりにキャリアを積んでくると色々揃ってるし、無駄買いしてもどうせ使わんだろ〜な〜なんて予感して買っても1個2個買うか手持ちのソフトのアップグレードしとくかって位かなと思っていても、気付けば5,6万は使ってるもんですね。
そんな中、ブラックフライデーで積極的なセールをするメーカーとしてWaves。
Wavesといえば20年くらい前は憧れのプロ御用達のプラグインって感じで『Goldバンドル買った』なんて言ったらめっちゃ奮発したねーとか、マーキュリーなんて導入してたら天上人みたいな眼差しで見上げていました。そんくらい憧れのプラグイン的な立ち位置だった気がします。
今となってはWavesとしてはブラックフライデーを始めとするセールで結構導入の敷居が低い印象ですね。
ただ王道も王道な存在なせいか、身の回りのエンジニアやクリエイターの中では『脱Waves』を口にする人もそこそこいます。それは右にならえの感じが嫌で使うプラグインにも個性を出したいとか、新しいメーカーの方に興味が出たとか、単純に飽きてしまったとか。。理由はまちまちです。定番がゆえに卒業したい人も一定数いる印象です。
実際私もそこまでWavesたくさん使っているわけではない(実際はそう思っているだけでまあまあ使ってる)ので、Macの買い替え時期とかのOSによってWavesにアップグレード課金しないといけないタイミングとかで他のメーカーのお気に入りもあるしで脱Wavesを考えたりするんです。
ただ、どうしてもWavesのこれじゃなきゃダメ!という自分にとって代替えの効かないプラグインもあるから、結局アップグレードして脱Wavesできないわけです。(必要ないと思った個々のプラグインはその都度落選しますが。。)
そんなわけで今回は"脱Waves"できなかった私のWaves外せないプラグインTop5を発表しようかなと思った次第です。
"脱Waves"できなかった私のWaves外せないプラグインTop5
第5位 CLA-2A
チューブオプトコンプのLA-2AのモデリングされたコンプCLA-2A。このぬるっと感が好きなんです。実際はUADのLA-2Aの方が全然好きなんですけど、UADはプラグインレイテンシーがかなりあるからアレンジとか制作の途中では使いにくいのが正直なところ。
なのでレイテンシーの少ない同傾向のCLA-2Aを指しておいてミックスの時点でUADに差し替えたり差し替えなかったりと言った感じ。
ベースや歌、ストリングスあたりでよく使います。
CLA-76とかも同じような理由でちょいちょい使います。
第4位 S1 Stereo Imager
ステレオトラックの左右の広がりを広げたり狭めたりできるステレオイメージャーのS1 Stereo Imager。
ステレオイメージャー系は他にもSSL Fusion Stereo Image Plug-inとかPolyverseのWiderとかそこそこつか言ってるんですけど、どれも音の広がり方が違うんですよね。SSL Fusion Stereo Image Plug-inとかはリッチに奥行きを保ったまま広がるイメージですけどS1 Stereo Imagerは音像を広げると奥行きは狭くなっていくイメージです。位相触ってます感が結構好きです。
ただそれが悪いわけではなく、オケの中でその広がり方をして欲しいトラックのソースがまあまああったりするわけです。自然にリッチに広がって欲しかったり、不自然にめっちゃ広がって欲しかったり。
ステレオイメージャーは色々持っていて損はなく、S1 Stereo ImagerとSSL Fusion Stereo Image Plug-inのどちらが合うかを真っ先に試すというお気に入りの古くからあるプラグインです。
ステレオ感のあるリズムループがドラムと被らないように広げたり、ストリングスやホーンセクションの広がりの微調整とかによく使ってます。
第3位 Doubler
ダブルトラッキングでお馴染みのDoubler。ご存知モノラルのソースをダブルにしてくれるやつで、ディチューンみたいなものです。
その名の通り歌のトラックに指してダブルにすることが主です。自分のデモを作る時はサビとかダブル感出したいとこに別にもう1テイク用意しておいてメインVoの重ねるのだけど、
2トラックともセンター定位だとフェーズがアレしたりするのでダブル用のテイクにこのDoublerを指して左右に押しやってしまう使い方が好きです。その時Doublerではセンター定位のDirectはオフっちゃいます
他にも定位が決まり過ぎててちょっと濁したいなってソースがあったらかけたりします。ほんとDawを使い始めた頃からずっと使ってるプラグイン。
これ系もSonnoxのVoxDoublerとかも持っているけどレイテンシーの少なさとかの軽さが重宝して選択されやすいものです。
第2位 Renaissance Bass
Renaissance Bass、略してRBass。低音を加付してくれるこれまた昔からあるやつです。主にキックだったりシンセベースに刺してソースの持っている低音よりも低い低域の感じが欲しい時に使ってます。
キックやベースがオケの中でどこの重心にいて欲しいかをコントロールするのにぴったり。
単純に勉強不足かそもそも調べる気がないのか、他メーカーに似たようなのあるけどRBassが信頼して使えるんだよな。
第1位 Renaissance Vox
栄えある第1位は、、『Renaissance Vox』(略してRVox)!
なんとも地味なプラグインが第1位になりましたが、”無人島に一つだけ持っていくなら何?”的に「Wavesプラグインを1つしか使えないとしたら何?」という質問があったら私はこの「RVox」を選びます。
いわゆるボーカル処理に特化したコンプレッサーなわけですが、アタックもリリースもRatioも無く、真ん中のノブを下げていくとコンプ感が強くなるというざっくりとしたものなのに、そのかかり方がよく分からんけど良い感じなわけです。ちゃんとコンプレッションされていくのにエッジが保たれてます。
他のコンプで細かく調整したものより、RVoxでざっくり潰した方が結果が良いなんて経験は何度もしました。
高性能なコンプで再現できない"よく分からない良さ"のおかげで最も外すことが出来ないプラグインなわけです。
歌は録音する時にハードウェアのコンプである程度叩いて収録してるのでミックスの時のプラグインでは軽く叩く感じだけど、まあほぼRVoxで叩いてます。場合によってはガッツリコンプレッションしてしまう事もあるし、無理せずその後にUADのLA-2Aでコンプの2段がけする感じです。
番外 パラメトリックEQ(s)
WavesのハードEQモデリングの系パラメトリックEQも使い勝手がよくて好きです。具体的には
辺りはよく使ってます。API,Neve系に関してはぶっちゃけUADの方が好きなんですけど、プラグインの軽さだったり、そのソースのオケの中での重要さで使い分ける感じです。
まとめ
このような結果になりました。
記事を書くにあたって調べたらこのTop5、全てセールで単品88%OFFの2,860円ですね(笑)
グライコ、ディレイ、リバーブとか一般的なのはFabFilterの方がメインだし、モデリング系とかもUADとかPlugin Allianceでいいしそろそろ老舗のWavesは外せるかな、なんて思っても結局外せないWaves。
自分的にはやっぱ動作が軽い/レイテンシーが少ないってのが重要みたいです。まあ今時Macのスペック的に言ったら気にすることじゃないけど、Dawセッションを開くときやトラックのON/OFFの時の速さだったりもクリエイティブの流れを止めないって意味で重要だったりするわけです。
また、長く使っていることもあってエフェクトのかかり方が先にイメージできるってのもそのプラグインを外せない理由なところもあります。
最近ではWavesのAI系も増えてきたようで目まぐるしく色々な製品も出ているようで、長くWavesを使っている世代と新しくWavesを使い始めた世代ではまた違った感じなんでしょうね。
そんなわけで"脱Waves"できなかった私のWaves外せないプラグインTop5でした。
皆様はどんなTop5になるのでしょうか?興味のあるところです。
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