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新型コロナウイルスワクチンについて 

新型コロナウイルスとかいうわけのわからん奴が世界を陥れて早1年が経過しました。国内でもワクチンの使用が承認され、医療従事者への摂取が終わり、高齢者への摂取が始まろうとしています。
私は病院に勤めており、すでにファイザー製のワクチン接種を終えました。新型コロナワクチンというワードを聞かない日はないのですごく身近なものに感じますが、一般の方からすると、『打った方がええのんか?打ったらコロナにならないんか?』程度の認識なのかなと思われます(実際にこういう質問をされました)。

そこで実際に打った側の立場から、副作用とかも含めて新型コロナウイルスワクチンについて説明しようと思います。

●ワクチンを打ったらどうなるか?
ワクチンを打ったらコロナにならないと思ってる人が多いようですが、そんなことはありません。ワクチンの効果については、一般的に"有効性"という表現を用いて説明がされてます。

■有効性について(厚労省HPより)

"新型コロナウイルス感染症の発症を予防します。
 ワクチンを受けた人が受けていない人よりも、新型コロナウイルス感染症を発症した人が少ないということが分かっています。(発症予防効果は約95%と報告されています。)"

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_pfizer.html#:~:text=%E6%9C%89%E5%8A%B9%E6%80%A7%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6,%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82%EF%BC%89

これだけ見ると有効性がすごく高く見えますが、本来見るべきはこの数字の根拠です。
HPの『さらに詳しい情報』へ進むと、臨床研究の結果が見れます。


臨床試験に参加したのは約4万3500人で、これを半数ずつ、実際にワクチンを打つワクチン群と、なにも効果のない液体を打つプラセーボ群に分けました。1ヶ月追跡調査して、新型コロナ感染症を発症したのがワクチン群8人に対し、プラセボ群162人でした。プラセボ群がワクチン群の約20倍の発症でした。この結果より、ワクチンを接種しなかった場合に100人発症するところ、ワクチンを接種すれば1/20の5人に抑制できたという結果を導き出したのです。つまり100−5=95人の発症を予防したので95%の有効性と発表されています。
しかし実際には約2万1750人にワクチン、2万1750人にプラセーボを注射しています。プラセーボの何もしなかった場合に162人発症したのに対しワクチン接種で8人ですから、162−8=154人がワクチン接種によって発症が抑制されたことになります。154÷21750=0.0071となり、ワクチンを接種した人のうち約0.7%の人がワクチンの効果が得られることになります。即ち、残りの99.3%の人はワクチンを接種してもしなくとも発症しない人はしないということです。

●ワクチンの効果について

コロナワクチンの効果は、①感染予防、②発症予防、③重症化予防の3つで図られています。
②の発症予防については先ほど説明したとおり臨床研究で90〜95%という数値が出されています。③についても同様です。
ですが①感染予防については実証がされていません。
ワクチンを打った人が感染者と一緒にいても感染しないかどうかというのがこの①になりますが、これについては分かっていないということが重要です。



●副反応について
各社が製造してるワクチンの副反応については、ネットや新聞などで頻繁に取り上げていますが、実際のところどうなん?って思ってる人も多いはず。
私の勤める病院では、ほぼ全員がファイザー製のワクチンの2回目の摂取が終わろうとしています。
実際に打った私にも副反応が出ました。それについて説明します。
ちなみに注射自体は痛くないです。普通の注射と変わりません。

1回目
14:00 接種
18:00 腕に痛みを感じる。肘が顔より上に上がらない。痛みを感じてから丸々1日ぐらい継続。

2回目
day1
14:00 接種
23:00 腕に痛みを感じる(1回目よりも酷い)。悪寒、頭痛あり。夜はあまり眠れないほど。

day2
7:00 発熱(38.5℃)。後頭部をハンマーで殴られたような頭痛。倦怠感。全身の節々の痛み。

day3
7:00 発熱(37.1℃)。頭痛以外の症状は無くなる。立ち上がる際にズキンと目眩がする。

day4
7:00 全快

上記は私に起きた副反応ですが、同じくファイザー製のワクチンを接種した20代の人ほぼ全員にこのような症状がありました。ちなみに40代以降の方は、腕の痛みはあったものの、ほとんど方はその他の症状は見られませんでした。中には救急へ罹った方もいましたが。

●接種を希望するか、しないか
ご存知のとおり、コロナワクチンの接種は希望制となっています。臨床研究が完全では無く、副反応もゼロではないためこのような形をとっているのでしょう。

みなさんがワクチンの接種を希望しているかどうかはわかりませんが、希望しないことを選択する人も多数います。

接種を拒否する方の多くは、コロナにかかるリスクと副反応のリスクを天秤にかけた際に、コロナになるリスクを取ったのだと思います。
普通に感染予防して過ごしてればコロナにかかることはないし、絶対に症状として表れる副反応のリスクを取るよりも安全と思われているのでしょう。

とりあえず、ワクチンを打つのがマナー的な風潮もありましたが、基礎疾患のない40代女性がワクチンを接種後死亡したというニュースもありましたし。※ワクチンとの因果関係は現時点で不明。

接種が"義務"でないということは、国としても打つことによるリスクを認めているいうこと。
コロナ発生から約一年で臨床研究が終わって実用に出されているワクチンなので、不完全であることは仕方ないのかなと。

とりあえず全員打つみたいな流れになってるから打っとくかという軽い考えではなく、自分の身に起こる事なので、しっかり理解した上での選択が求められているのではないでしょうか。