春休みのほとんどを編み物に費やした

 春休みも終盤を迎え、もうすぐ授業が再開する。ここらで、私の2回目の春休みがどんなものだったかを振り返ってみたい。

 私の春休みが始まったのは、1月下旬だった。お正月気分も薄れ、課題やレポート提出も終わり、ほっとした気分で迎えた長期休暇。しかし、何をして過ごそうか、と考える隙もないまま、私は入院生活に突入した。

 本当なら夏休み中にするはずだった手術が、流行病に侵されてしまい、延期になってしまったのだ。手術といっても、先天的な病気の治療のためのものなので、急を要するものではないことは断っておきたい。現在は経過も良好で、いつも通りの日々を送っている。今回の入院生活は3週間ほど。私が真に自由な春休みを手に入れたのは、2月中旬からだった。

 退院すると、私は編み物に熱中した。入院前に買っておいた毛糸をカーディガンに変身させるべく、朝起きて編み、ご飯を食べて編み、バイトから帰って編み、寝る前も編み……といった具合で、1週間の7割くらいは編み物に費やしていた。

 カーディガンはどうなったかというと、無事に編み終えたものの、全く身につけていない。残念ながらサイズが私には小さく、初めての作品ということもあって形も歪んでおり、とても着心地が良いとは言えないのだ。しかし、私の初めての大作ゆえに、不格好であれ、大切な宝物であることは言うまでもない。

 次に私が編んでいるのは、夏に着られるニットである。現在進行形で編んでいるニットは、前回の反省を活かし、少し大きめに編んでいる。というのも、編む時のコツを掴みきれていないため、編み進めるうちに縮んでしまっていることに気づいたからだ。前回よりも編み目が細かいぶん、時間も精神力も多く消費しているが、完成を想像すると捗ってしまう。残りの春休み全てを使って、楽しみながら完成させたいと思う。

 改めて、私の自由な春休みは、編み物に捧げる3ヶ月になりそうだ。

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