人に優しい君が好き(向井誕2024)
向井康二さん、お誕生日おめでとうございます。
いよいよ三十路ですね。男は三十路からだと思っているので、三十代の始まりとして実りある一年を過ごしていってください。くれぐれもお身体(と心)ご自愛くださいね。
という訳で、本日は今まで書いていなかった沼落ちの経緯でも書き記そうかなと思う。
何故なら私のFC入会日は2022年の6月21日。向井康二の誕生日なのである。康二の誕生日が来るという事は、ファン歴丸二年を迎えたという分かり易い指標にもなる訳だ。
2022年の春、私は精神的&肉体的などん底に居た。
会社の人手不足による大量の残業、慣れない業務も増やされて、残業代と引き換えに時間と体力と心のゆとりを奪われていた。金だけ増えても、推し(プロフィールに書いてある他三ヶ所)のライブやイベントに行く時間も取れず、何の為に働いているのか分からなくなりかけていた。
そんな折、休日にたまたま人狼ゲームの動画を探していたタイミングで、検索結果にSnow Manの人狼動画が出てきたのだった。
その時点でSnow Manは三人(阿部・向井・目黒)しか顔と名前が一致せず、前年の紅白も「三人以外ほぼ分からんけど全員脚が長いな~今年は出られて良かったね~それにしても脚が長いな~脚が長い~」という程度の感想しか抱いていない状態だったのだが、「へ~Snow Manも人狼をやるんだ~」という興味本位から動画を開いた。
「これはなかなか面白いんじゃないか?」なんてシンプルな感想を抱いた。
人狼のルールを理解していない人が多い事もあって、人狼の動画として楽しむのとはまたちょっと違うのだが、単純にメンバー間のやり取りが面白かったのだ。
ゲーム進行のインテリ阿部ちゃん、騒がしく初回で吊られる佐久間くん、ルールを理解していないしょっぴーなど、それぞれのキャラクターによる役割分担が出来ており、人数が多いがバランスの良いグループだなと思った。
そこから続く人狼動画をすべて見て、各々のキャラクターをもっと把握したいと思いJr.チャンネル最後の旅行回を見て、パフォーマンスも見ておくかと動画を人気順に並べ替えて上からMVを見始め、ダンプラ『Grandeur』を見た時、「この子たちってこんなに踊れるのか」と衝撃を受けた。正直な所、ジャニーズがここまで踊れるという印象が無かったのだ。
素早い動きと目まぐるしく変わるフォーメーションに驚きつつ、次に見たダンプラ『君の彼氏になりたい』の間奏で膝を打った。一列になって時計の動きを表す所で「この発想は無かった」と興奮し、しかも振付がメンバーによるものだと知って「これはヤバい」と心底思った。
その後、他の動画もどんどん漁り始め、CDとライブ円盤を買う決意に至ったのは、動画を見始めて丁度一ヶ月後の事だった。
ちなみにAmazonの履歴を確認したら、最初に買ったのは円盤一枚とCD二枚、二日後に円盤一枚とCD一枚、五日後にCD三枚という、送料が勿体無い買い方をしていた。ダラダラと初回盤通常盤を買い揃えていったので、この勿体無い買い方を一ヶ月ほど続ける事になる。最初から纏めて買いなさい。
そうして気付いた時には「私、この子たちの活躍をもっと見たい! そうか、その為に働くんだ!」となり、精神的などん底からすっかり掬い上げられていたのだ。推しは人を救うし、誰かを宗教に誘いたい時はその人がどん底の時を狙うといい、というのがよく分かった。(推し活は宗教だと思ってるタイプの人間)
さて、Snow Manのあれこれを追いかけ始めた当初、最推しを一人決めるのなら佐久間くんか康二のどっちかだなあ、と思っていた。私は「よく喋る人」「明るい人」「話が面白い・上手な人」「ギャップがある人」が好きで、パフォーマンス動画を見始めた当初はひたすら佐久間くんの華やかなダンスを目で追っていた。自分はこのまま佐久間担になるのかな、とぼんやり考えていた。
じゃあどうして向井担になったかと言うと、恐らく最終的な決定打はブログの更新頻度&内容だと思われる。
私が動画を見始めたのが5月の頭で、Twitter(現X)でファンのアカウントをちらほら見始めるようになったのが5月の中頃だ。皆のツイートを見ていると、どうもSnow Manと言うか事務所所属アイドルには、ファンクラブとはまた違った場所で会員制ブログを公開する場所があるらしい事に気が付いた。
一体どんな内容なんだろうかと思い、まあ一ヶ月だけ入ってみてもいいかなと考え、5月の下旬にはジャニーズウェブ(現ファミクラウェブ)の登録をした。
この頃、きっちり毎日更新をしていたのは康二だけだった。
正直な所、最初の頃はかなり驚いた。パブリックイメージは「おちゃらけ面白お兄さん」の康二が、メンバー内で唯一毎日ブログ投稿を続けているというマメさ。ブログの内容も、その日食べた物や仕事や面白い事、楽しい事やちょっと悲しい事などを綴って、最後には読み手であるファンの事を気遣う一言を添えてくる。その紳士且つ真摯で真面目で筆マメでファン想いな所は、テレビや動画から受ける向井康二の印象とは少し異なっていた。
その内、段々毎日の康二の更新が楽しみになった。彼のブログが毎日同じ時間に更新される事に気付き、21時を楽しみに待つようになった。
最初の頃、向井担が康二のブログを「メール」と呼んでいた事に正直めちゃめちゃ引っ掛かりを覚えていたのだが、いつしか私も「確かにこれはメールだな」と思うようになっていた。一日の終わりに「君」にあてて紡がれているものなのだと。
「君=彼女」が一応分かり易いというか公式(康二)の定義のようだが、別に彼氏でも親友でも父母でも兄弟姉妹でも、勿論ただのファンでもいいと思う。受け取り側が自分の立場を自由に定義出来るメールだ。
当時の私は相変わらず仕事が忙しく体力を削られる日々だったが、上司に嫌味を言われてもどんなに残業が多くても、21時には康二の更新が待っていると思えば何とか乗り切れた。
会社から帰れない状況でも、21時を超えたタイミングで康二のブログだけ読んで、後の業務を乗り越えた事も多々あった。
本当にしんどい毎日でも「今日もお疲れ様」と添えてくれるその一言で、強張っている口元が綻んだ。
世の中にはきっと私よりもずっと辛い状況を過ごしている人も居る筈で、そういう人はもしかしたら、こんな何気ない日々の更新の一言に涙する事もあるんだろうなと思った。アイドルというのは、そういった全ての人たちに楽しみを、癒しを、笑顔を届ける仕事なんだろうな、とも。
そんな日々をしばらく過ごして迎えた2022年6月21日、ファンクラブにはバースデー動画なるものがアップされると知り、「メンバーの誕生日動画なんて豪華なものがあるのか!?」とその日の退勤直後にFCへ入会した。
FC入会にあたり、好きなメンバーを選ぶという項目がある事にかなりおったまげたが、迷う事無く「向井康二」を選択した。
ジャニーズウェブに登録してからおよそ一ヶ月、本当に驚くぐらい彼のブログに支えられた毎日を過ごしており、いつしかすっかり「向井担の私」が出来上がっていたのだった。
「向井康二の魅力って何?」と聞かれた時、私は(Snow Manに然程興味の無い相手に対して)伝わり易い理由として「ギャップが凄い」と答えがちだ。でも、彼の魅力は他にもたくさんあって、その内の特に大きい割合を占めているものが対人関係における気配りと誠実さだと思っている。
最近で言うと、それスノのラウちゃん、ほなつちゃん、ゆいなちゃんのダンス大会挑戦企画が分かり易かった。あの場に康二が呼ばれたのは、ほなつちゃんが康二のファンだったからという理由だろうが、それを抜きにしてもあのタイミングで康二を投入したのは大正解だったように思う。
康二も恐らくあの環境に突っ込んでいくのは緊張しただろうに、声を張ってスッと姉妹の懐にも入り、ラウちゃんと彼女たちの間の壁を取り払う手伝いをしてくれた。康二が来た瞬間、目に見えて室内の空気感が変わったのが分かったし、何よりラウちゃんの纏うオーラがヒリついたものから安堵の柔らかいものになった。
あの時、距離を縮めるアドバイスとして「自分を先輩だと思ってはいけない。同い年だと思わないと」と言っていたが、あれは殆ど本心だったのではないだろうか。
Snow Manに中に居る康二は、どうしても「弟感」な印象が拭えない。年下のめめやラウちゃんよりも幼く見える時があったりもする。でも、それは康二が彼らと「先輩後輩」ではなく「対等なメンバー」であろうとするが故なのだろう。
関西時代の康二はWEST.が抜けた後、必死になって関西の皆を引っ張っていたイメージがある。随分長い間、お兄さん役として後輩たちを導いていたけれど、たとえば道枝くんなどは相談を受けるだけでなく康二からも相談したりと、後輩とも極力近い目線であろうとしていたフシがある。(勿論叱る時はきっちり叱ったりメリハリはあったけれども)(リアタイで追っていた訳じゃないので多少の齟齬は許していただきたい)
何度かエピソードトークとして話している、舞台の本番中にラウちゃんと大喧嘩をした話もそうだ。あの話をする時、ラウちゃんは「一回り近く年下の自分を子供扱いせず、対等に喧嘩をしていた」という言い方をする。子供だからといなすのではなく、真っ向からぶつかっている訳だ。
実年齢どうこうじゃなく、一人の対等な人間として相手の事を見て接する。康二のそういう姿勢は本当に誠実であり、彼の魅力であり愛すべき所だと思っている。同時に、だからこそ彼はあれほど愛されるんだろうな、とも。
今日という日に改めて、生まれてくれてありがとう、アイドルをしていてくれて良かった、と心から思う。彼の存在に間違いなく救われた過去の、そして現在の私が居る。
この先も当然年齢は重ねていくし、いつか誰かと新しい家庭を作る日も来るだろうが(何となく早めの結婚が向いてる気がする)、可能な限りステージの上に立ち続けて欲しいと願っている。彼がステージで輝き続ける限り私は彼を応援するし、彼の幸せな姿を見る事で私も幸せな気持ちになれる。ファンとはそういうものだと思う。
だから、美味しいご飯を食べて、暖かいお布団で寝て、好きな人たちと楽しい事をして過ごし、出来るだけ満ち満ちた状態でお仕事をして、これからも元気な姿を見せて欲しい。それが私の活力となる。
向井康二くん、いつも元気をくれて本当にありがとう。明日からも、どうぞよろしく。
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