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私が菅野完さんの読者をやめた理由

はじめまして。

私は数年前から政治や人権等に強く興味を強く持つようになり、現在ではデモや選挙運動にも関わるようになりました。きっかけはSNSを通じていろんな方の意見を読んだり見たりして触発されたことですが、その一人が菅野完さんでした。

菅野さんは過去に様々なトラブルを起こしたことのある人物なので正直他人にお勧めしたことはありません。しかし以前から私は「菅野さんは過去に問題を起こした事があるかもしれないが、現在は本人もそれを反省しているし、言論は分けて考えるべきだ」とずっと考えていました。
と、同時に菅野さん自身もそれに近いことを言ってきたんじゃないかと思います(「それは対人論証ですよね?」と度々言っているイメージ)

大袈裟太郎さんによる告発

ところが先日のこと。
菅野完さんと比較的近い位置で活動され、私もずっと参考にしてきた大袈裟太郎さん(猪股東吾さん)がツイキャス配信で菅野完さんの糾弾をはじめました。

大袈裟さんの発言はかなり激しいものでした。菅野さんは嘘つきである、引退すべきだという論調。
これまでたまにあった「知人としての批判」という域を明らかに超えていたように思います。勝手にお二人を応援してきた私からすれば衝撃でした。一方で、大袈裟さんが言及する前から菅野さんのやり方は一貫性がなく、また、過去のトラブルとの整合性もついていないと感じていたので、興味深く拝見しました。

「菅野さんは過去に問題を起こした事があるかもしれないが、現在は本人もそれを反省しているし、言論は分けて考えるべきだ」
もはやこういうことを言える次元ではないんじゃないか、と考えるに至ったのです。

参考までに、一連の動画はこちらです。
動画①
動画②
動画③
動画④

この記事では大袈裟さんが問題視している点をまとめると同時に、私が現在考えている菅野完さんの抱える重大な問題をまとめて残しておきたいと思います。動画で大袈裟さんが言及していることをすべて網羅しているわけではありませんし、逆に私が個人的に調べた情報も含んでいますが、ご容赦ください。この記事で菅野さんに客としてお金を払ってきた者としてのけじめをつけたいと考えています。

①菅野完さんは募金活動をしないと約束していた

誓約書

菅野完さんは2013年に自身が関わっていた反差別団体の口座管理をしており、カンパ金を流用していました。

それに対し同団体メンバーであった木野寿紀さんが明かしたところによると、この画像にあるように《私「noiehoie」こと菅野完は、趣旨、名目の如何を問わず、今後、一切の募金活動を行わず、また、募金活動に関わらないことを約束します》と募金やカンパに関わらないことを誓約したそうです。
この事件は私も把握していましたが、今後の人生において約束を守る限り菅野さん個人が社会運動に関わることは否定すべきではないと考えていました。

事件の概略はこちらの木野さんによる記事を参照ください。

まず、菅野氏の募金の私的流用についての事実関係を簡潔にご説明します。
・PFARによる「反レイシズム・メッセージ・プロジェクト」のために協力者のみなさまからお寄せいただいた募金を、 PFARメンバーで団体銀行口座の管理人であった菅野完氏が私的に流用した。募金総額は106万7601円だったが、菅野氏が流用したのはうち90万0470円(口座からの出金手数料を含む)であった。

・出金は2013年5月7日から同年9月9日までに行われた。

・同年10月初頭にPFAR内で本件が発覚。菅野氏に確認を求めようとするも連絡取れず。

・同年11月3日に菅野氏より流用分全額(出金手数料を含む)である90万0470円がPFARの口座に返還される。

・2014年2月6日、菅野氏が「今後、反差別運動には一切関わらない」旨の誓約を行う。

(筆者注:PFARは反人種差別団体「People’s Front Of Anti-Racism、2014年9月30日活動終了とのこと)

ところが、菅野さんは今年に入って少なくとも二度募金活動によりカンパ金を集めていることがわかっています。

一度目は今年の3月です。
配信機材購入のために100万円以上ものお金を集めていました。

ファンドレイジング

これは私も記憶があいまいな部分があり、キャスのアーカイブが残っていない配信もあるのですが配信機材購入のためにファンドレイジングと称したカンパ金を募っていました。最終的に160万円くらいの金額に達していたのではないかと思います。

録画の残っているキャスはこれ。

どう考えても木野さんとの約束違反であり、菅野さんが過去のカンパ金着服事件の反省を忘れてしまったのではないかと私は感じました。「個人間の約束を破ったからなんだと言うんだ」と考える人もいるかもしれませんが、少なくとも過去の行いを反省しているなら応援する、情報をシェアもすると考えている人にとっては致命的ではないでしょうか。

痛いコメント

(菅野さんのキャス配信についたコメントより。名前は消しております)

次にこれは話題になったのでご存じの方も多いと思いますが、10月1日から23日まで行われた官邸前でのハンガーストライキです。ここでも現金を集める活動をしています。

(追記)もちろん、私は菅政権による日本学術会議への人事介入は明らかに異常であると考えますし、抗議そのものは必要だと考えています。この記事を利用して政権擁護をするのは筋違いです。

菅野さんは当初モノの支援を受け付けていたようですが、ある日ついに本人の口からこのような事を言ってしまいます。

みなさんに重ね重ね言いますが、えーっと、モノの差し入れは結構です。
差し入れていただけるんであれば、お金をください。モノが溢れてます。
(10月18日のツイキャスアーカイブより)
https://twitcasting.tv/c:suganostaff/movie/646616467

これは募金活動をしている動かぬ証拠です。募金で集まった総額は明らかにされていないようですが(それ自体は問題ないと思います)終了後に赤字だと仰っていました。
これについてはハンストに赤字や黒字っていう発想自体がちょっとそぐわないのかな…と思っています。赤字になろうと黒字になろうとご自分で始めたことですから。

お金の支援よびかけ

しかし、中には10万円カンパされた方もいらっしゃったようです。本来ならば、過去にカンパ金着服をしてしまったことにより募金活動をしないと約束をしたので受け取れません、と自発的に言うべき場面だと思うのですが。

とにかく、このように過去のカンパ金着服事件から「募金はしない、関わらない」と言っていた約束があり、それを守ることで社会的信用を得ていたはずの菅野さんが約束を放棄していることは、到底見過ごすことのできない話だと感じています。木野寿紀さんは現在エストニア在住で、日本語での発信をほとんどしなくなってしまいましたので、もしかすると菅野さんの頭には「まあそろそろ大丈夫だろう」という甘い考えがあるのかもしれません。

②菅野完さんは募金活動をしていた方のお金を要求していた

これについては菅野さん側のコメントがなく、また当事者の方(キンさんと呼ばれている方です)からの正式なコメントもありません。
事実認定ができかねる状態であることを先に述べておきます。

大袈裟さんの動画によれば…

今座り込んでいる人に対して、その人に集まったカンパを「自分に寄越せ、自分のとこに一回持ってこい」と菅野さんは言っているみたいですよ?
「闘争の拠点を作るから」という大義名分らしいですけど、菅野さん何回その手口で自分の懐にお金入れてきたんですか?菅野さん。
何回、お金がめつくして人との信頼関係破綻させるんですか?菅野さん。
だってしばき隊とも(厳密には前述の「PFAR」)それで揉めて「運動に関わらない」とかつて書いている人なんだよ?

このキンさんという方はハンガーストライキ中の菅野さんの身の回りの世話をしていた人で、菅野さんがハンストを終えた後、その後同じ場所で抗議活動を続けている方です。

・菅野さんの後、キンさんは抗議を続けている
・そこにまだカンパ金を持参する人がいる
・そのお金を菅野さんは自身を通すように言っていた
・理由としては「
闘争の拠点を作る」ということだった

まとめるとこのようになります。

この大袈裟さんの発信のあと、菅野さんのツイキャスを見ていましたが特に事件の経緯説明などはありませんでした。ただ、大袈裟さんの指摘を否定することもなく「当事者の方とは官邸前で話をつけた」と述べていたと記憶しています(残念ながらアーカイブが消されてしまっており発言の詳細は書き起こしできません)

このツイキャスについては違和感がすごかったのです。
大袈裟さんも仰っていましたが、国民民主党の玉木代表を相手にしていた時ですらデマを訂正させるほどの菅野さんが、一切大袈裟さんの指摘に対して反論や経緯説明をしなかった。いつもと様子が違うと感じた方は多いはずです。私も恥ずかしながら菅野キャスに張り付いて見る(というより聴く)習慣があったので、ハンスト明けとは言えあまりにも弱腰でびっくりしました。このことから、カンパ金を要求したというのは事実であるという状況証拠たりえると考えています。

(追記)先日、菅野さんのツイキャスについて音声だけのものがYouTubeにアップロードされていました。内容を確認したところ、菅野さんは経緯についての説明を一応は行っており「ハンストが開けて日が浅かった、まだ自分にカンパを持ってくる人がいるという話なので、その分はくれと言った」「キンさんは勘違いしているのでは」と冒頭部分で述べていました。キャスの内容については記憶を頼りにしていたこともあり、聞き逃しがあったようです。申し訳ございません。

この件に関しては当事者の方からの証言が待たれます。

(追記)キンさんがこの件に関してツイートをされていることが確認できています。菅野氏に関していくつか発信されていますので引用させていただきます。しかし、具体的な経緯説明はまだ確認できておりません。

③月刊菅野完「ゲゼルシャフト」がほとんど出ていなかった

商品説明

https://sugano.shop/items/59ccbefe3210d51fa200071dより(SUGANO SHOP)

この画像にあるように、菅野完さんは自身の運営するショップで月刊菅野完「ゲゼルシャフト」という冊子を発行・販売しています。月額サロン会員になればそれを入手することができます。
しかし、これが毎月送られて来ない。私も長らく会員でしたが、あまりにもゲゼルシャフトの発行が少なく、また前述のカンパ金問題に疑問を感じたため会員を辞めました。月額税込4,509円となかなかの高額です。

菅野完責任編集の月刊誌 Gesellschaft。発行は毎月月末。

内容は……
1.月刊誌部門:
菅野だけでなく、多彩な書き手による様々な「現場の今」をお届けするドキュメントリポートを中心に、論評、時評、ビデオレポートなど、様々な情報をお届け。

2.イベント部門:
月一回、講師を招いての勉強会、メンバー相互の読書会、共同フィールドワークなどのイベントを開催します!「月刊菅野完」の購読者であれば、実費負担分を除き、参加は無料。

このように、サロン参加できる権利と月刊誌という2つの商品を購入する形態となっています。サロンについては毎月きちんと開催されていると記憶していますが、残念ながら私は直接参加していません。サロンに参加できていたとしても謳われている商品としては欠陥品です。

「月刊菅野完の発行部数」

2017年→1号
2018年→5号
2019年→1号
2020年→1号
(会員制度自体スタートしたのは2017年10月ごろからで、000号は無料の扱いだった記憶があります)

このように、年々発行ペースは落ち、2019年、2020年などは年一回の発行にとどまっています。ゲゼルシャフトが送付されたときには菅野さんからの謝罪メッセージなどのようなものも封入されていたほどです。
(追記)11月30日のサロン配信において12月にゲゼルシャフトが発行される旨アナウンスがあったようです。

しかし冷静に考えてみると、この商品は菅野さんの経営する株式会社コーポレーションという会社の商品で、2つセットで完全な商品として成立するはずですから、月刊誌が発行されていない時点で本来ならお金を取るべきではないのではないでしょうか。

特定商取引

https://sugano.shop/tokushoho(SUGANO SHOPより)

この月刊誌発行が遅れている、というか実質発行されていないことは特に菅野さんの会社のHPなどできちんとアナウンスされているわけでもありません。また、新規購入を中止しているわけでもありません。新規会員がどんどん入ってきてもおかしくない状況です。むしろ、ハンスト時には支援者が「菅野さんへの支援方法」として案内していたほどです。毎月料金が発生する会員制ですから、月刊誌が送られてこないとなると、商取引として重大な問題があると言わざるを得ないでしょう。

菅野さんはこれまでこの問題を「書けない」などとして誤魔化してきたと思います。
芸術家とパトロンの関係ならそれでいいと思うのですが、相手は商品購入をしている消費者であり、それ以上の間柄ではありません。特にこの二年間は一年で1号しか出ておらず、12か月分払って1か月分しか完全な形で商品が提供されていないというのは異常です。チーズ牛丼を頼んだらチーズしか出てきていないぐらいの感覚だと思います。

これについては菅野さん自身もたびたび言及しているので自覚があるでしょうし、今回もFBで指摘をしている方がいました。

きちんと大人としての対応をするなら、会社として、今までゲゼルシャフトを発行できていない分を会員に全額返金すべきでしょう。
サロン会員の正確な人数はわかりかねますが、計算してみると2019年、2020年は会員一人当たり年間5万円近い額の返金が必要です(2020年、この後発行がなかった場合)。サロン会員の人数が100人なら1000万円、200人なら2000万円です。

不平不満を言っているのではなく、社会的に①のようなカンパ金着服をした過去がありながら言論人として、政治活動家として、国会議員のスタッフとして信用を得るには、それぐらいのことはやってしかるべきだったと思います。むしろ、このような怠惰な経営姿勢を考えれば、菅野さんは全く人間的に改善していないのではないかという恐怖感を覚えます。

私も情報弱者すぎて責任の一端があったと思いますが、この月刊菅野完の月額会員は、実質的にカンパ金みたいなものだと思います。私も他の会員の方も「まあ菅野さんは社会運動をすごく頑張っているから」という理由を付け、菅野さんを応援する気持ちで支払っていた。パトロン気分ということです。

ファンなどいらない、敵と客だけでいいと言っていた菅野さん。
菅野さんの言葉が本物であるなら、今すぐこれまでの未発行分を全て精査し、全額返金対応をすべきです。

消費者センター等に相談すれば、問題は表面化するのでしょうか。リベラルの人々にはまだ菅野さんの肩を持つ人がいますが、菅野さんをこれ以上助長させることは現政権の支持者などには好都合になってしまうのではないでしょうか。一刻も早い菅野さんの真摯な対応を期待したいと思います。

また、大袈裟太郎さんはゲゼルシャフトに記事を執筆している一人だということも申し添えておきます。

④過去に問題となった未解決の事案に対する姿勢

最後に過去の事件に関する事案も言及されていたので簡単に触れたいと思います。

週刊現代等で報じられたDV事件についての説明
大袈裟太郎さんへの説明と、週刊誌の取材に対するコメントが完全に食い違っています。

週刊現代の記事への菅野さんのコメントはこの通り。

画像7

一方で、大袈裟太郎さんによると「たまたま電話機を投げたら当たっただけ」と説明をしていたそうです。この点もアメリカからの逃亡というだけでなく身内への説明でウソをついていたことになるのでしょうか。

学歴詐称をしていた疑惑について
これまで明確に謝罪、訂正、撤回などをした記録なし。
(もしご存知の方がいれば教えていただきたいと思います)

このように、菅野さんはことあるごとにウソをつき、お金に関してだらしない対応を行ってきたことがわかります。それでも貴方は菅野さんにお金を落としますか?菅野さんの投稿をシェアしますか?私にはこれ以上無理です。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

私のような弱小アカウントの発信ですと影響力があまりないかもしれません。願わくばお読みいただいたみなさまがSNS等で拡散していただけたら幸いです。


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